第25話 勇者アルフレッド視点

 王宮でソフィアとばったり会った。


「おう、ソフィアか。どうした」

「アルフレッド、話があるの…」


 ソフィアが深刻そうな顔をしている。どうしたのだろう。


「…私、アルフレッドのことが好き。小さいころからずっと好きだったの!お願い、私と復縁して!」

「それについては断る」

「そう…、私、どうしてこんなことになっちゃったのかわからなくて…」


 わからないってのはどういうことだろう?アロルドなら知っているかもな。


「そのわからないことをアロルドに聞いてみよう。今のアロルドなら話してくれるはずだ」

「…」


 俺たちはアロルドの入っている牢屋に向かった。


「アロルド、いるか?」

「…アルフレッドとソフィアか。何の用だ」

「アロルド、お前、ソフィアに何をしたんだ?」

「ああ…、そんな昔のことは忘れちまったなぁ」

「いいから答えろ!」

「…媚薬だよ。魔力封じの効果のある媚薬をソフィアに使ったんだ」

「媚薬…」


 ソフィアの顔は青ざめている。当時のことを思い出しているのだろうか。


「最初は抵抗していたが、最後の方は自分から腰を振ってたぞ。ふはは、女の心変わりは恐ろしいのう!なあアルフレッドよ!くやしいのう!」


 ソフィアは唇を噛んでいて、血が出ている。ソフィアが一番くやしいんだ。


「アロルド、話してくれてありがとう。じゃあな」

「…」

「あっ、おい!それだけか?ここから出してくれ!」


 俺とソフィアは牢屋から離れた。


「ソフィアが俺を裏切ってなかったことはわかったけど、お前と結婚はできない。俺にはナターシャがいるからな」

「…わかったわ。ごめんね…、アルフレッド。ううっ…」


 俺とソフィアは別れた。もう話すことはないだろう。

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