第14話 勇者アルフレッド視点

 俺とナターシャは今、叙爵パーティに出ている。今日は叙爵と婚約を一緒にやってしまうらしい。


「アルフレッド、ナターシャ、おめでとう。聖剣はどうしたの?」

「ありがとう、ソフィア。聖剣は預けてある。俺が呼べばいつでも来てくれるから大丈夫だ」

「ありがとう、ソフィア姉さま」

「そう、なら安心ね。じゃあまたね」


 ソフィアは去って行った。知らない爺さんが俺たちのところにやってきた。


「勇者アルフレッド様、ナターシャ様、私は勇者教の教祖のデミトリという者です。勇者様の良い噂を流すようにソフィア様から命じられました」

「ソフィアから?」

「はい、最近勇者様の悪評を流す者が増え、良い噂でかき消すようなことをやっております」

「そうか、デミトリ、ありがとう」

「はい、悪評の出所はわかっております。王太子殿下からです」

「そうか、ありがとう」

「では」


 ソフィアが俺の悪評を打ち消すようなことをやってるんだ。あいつ俺に未練でもあるのかな?もう子供もいるのに?ソフィアの気持ちには応えられない。俺にはナターシャがいるから。


「やあ、勇者アルフレッド。叙爵と婚約したんだってね。おめでとう」

「なっ?!魔王シャザーン!」


 目の前には転移が使える魔族と魔王シャザーンがいた。俺は聖剣を呼んだ。俺の手に聖剣エクスカリバーが収まった。


「何しに来た!魔王シャザーン!」


 俺は聖剣エクスカリバーを魔王シャザーンに向けた。会場では悲鳴が聞こえる。


「何って…、私はアルフレッドとその伴侶を祝うために来たんだよ」

「祝うため?それだけか?」

「そうだよ。騒がしくなっちゃったんで私はもう帰るね。二人ともおめでとう。じゃあね」


 次の瞬間、魔王たちは瞬間移動で消えていた。これは魔王の脅威を知らしめるために来たということだろうな。それで俺が厚遇されると。

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