嘘の花束 男:1 女:1

アーシャ 典型的な依存型の彼女

メルビン 典型的なモテるクズ男


アーシャ「メル、愛しているわ」


メルビン「そうか、ありがとう」


アーシャ「…んもう、それだけ?」


メルビン「どうせ、君のそれは嘘だろう?」


アーシャ「まあ、ひどい。私は本当に貴方を愛しているのよ?」


メルビン「じゃあ君は、僕が君のことを愛していると言ったら信じるのかい?」


アーシャ「信じるわけないじゃない」


メルビン「そうだろう?僕だって君を愛しているとも。でも、君はそれを信じない。僕だって、君が僕を愛しているとは思えない」


アーシャ「どうしてそんなことを言うの?」


メルビン「…アーシャ、君と僕はいつ愛を誓い合った?」


アーシャ「メル、私たちは愛を誓った覚えはないわ」


メルビン「それが答えだよ」


アーシャ「んもう!じゃあどうしたら私の愛を信じてくれるの!」


メルビン「…まず僕の愛を信じておくれ」


アーシャ「無理よ!貴方はどうせ私を愛していないわ!嘘じゃなくて、本当に愛してほしいの!」


メルビン「…君は本当に面倒くさいな」


アーシャ「ほら!そうやって私を悪く言うのは私を愛していないからでしょ!」


メルビン「アーシャ…全く、君ってやつは…僕は、君のそんな面倒くさいところも可愛いと思ってるよ」


アーシャ「本当に?」


メルビン「本当だとも」


アーシャ「なら…信じるわ」


メルビン「良かった…それじゃあ、そろそろ出かけてきてもいいかい?」


アーシャ「!ダメよ!!絶対にダメ!また別の女の元に行くのね!そんなの許さないわ!」


メルビン「…アーシャ、どうしたら出かけるのを許してくれる?」


(少し間を開ける)


アーシャ「…薔薇の花束を買ってきてくれるなら…許すわ」


メルビン「いつものだね、わかった。とびきり美しい薔薇を花束にしてもらおう」


アーシャ「約束よ」


メルビン「もちろんだとも。それじゃあ、行ってくるね。愛しているよ、アーシャ」


アーシャ「ええ、私もよ。メル」

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