タイトル:『こんな部屋で寝起きしてるとか、信じらんない……ほんと、仕方ないんだから』

登場人物:


幼馴染の女子(高校2年生/勝ち気・世話焼き・ツンデレ。長い付き合いで甘え下手)


幼馴染の男子(高校2年生/ちょっとだらしない・幼馴染に甘えている)


(ドアの開く音)


幼馴染「……おじゃましまーすって言おうと思ったけど……」


(間)


幼馴染「…………なにこれ。いや、なにこれ!!」


(ため息/足音)


幼馴染「服、脱ぎっぱなし。お菓子の袋、机の下に押し込んでるのバレてるし」


幼馴染「ベッド……シーツ、ぐちゃぐちゃ。枕、2つあるのになんで1個床に落ちてんの?」


(布団をポンポンとはたく音)


幼馴染「……あんた、犬以下だよ。ほんと。人としてどうなの」


男子(オフで)「わりぃ、片付けようと思ってたんだけど……」


幼馴染「“思ってた”だけで行動しないの、いつものやつだね? ……はい、想定内」


(ゴミ袋を取り出す音)


幼馴染「もー……また私がやんの?……はあ、ほんと、なんで私ばっかり」


(ペットボトルをまとめる音)


幼馴染「空きペットボトル9本……あんた、どんだけ水分摂ってんのよ。人間加湿器か」


(紙ごみをクシャクシャと丸める音)


幼馴染「ティッシュの箱、3つ目って……何に使ったのよ、まさか……っ!? ば、ばかっ、言わなくていいからねっ!」


(掃除機をかける音、徐々にフェード)


幼馴染「掃除機くらい自分でかけなさいよね……コードぐるぐる巻きにしといて偉そうにさぁ……」


(間)


幼馴染「……ま、でも。あんたの部屋、昔っからこうだったし……」


幼馴染「小学生の頃も、プリントぐちゃぐちゃのランドセルから出して、私がまとめてやったじゃん」


(ちょっと声がやわらかくなる)


幼馴染「……結局、そういうの放っておけないんだよね、私……バカみたい」


(ベッドの上を整えながら)


幼馴染「……でも、ちょっとだけ安心する」


幼馴染「この部屋、散らかってても……なんか、あんたらしいっていうか……」


(照れ隠しの咳払い)


幼馴染「べ、別に褒めてないからね!? 汚部屋は汚部屋だし! きれいな方がいいに決まってるし!」


(小さな声で)


幼馴染「……私が片付けた分くらい、ちょっとは感謝してよね」


(クッションを投げる音)


幼馴染「ほら、終わった! これで人間が住めるレベルにはなったからっ!」


男子(オフで)「……ありがとう、助かった」


幼馴染「な……っ、あ、当たり前でしょ!幼馴染なんだから!……べ、別に嬉しくなんか、ないしっ!」


(ドアの前で、振り返りながら)


幼馴染「……次は自分でやりなさいよね。……ま、次また散らかってたら……」


(間・やや小声)


幼馴染「……そのときも、ちょっとだけなら……手伝って“あげても”いいけど」


(バタンとドアが閉まる音)


🔻演技ポイント(声優向け)

前半:セリフのテンポは早口気味、怒り&呆れを混ぜつつ軽妙に。


中盤:小声や“間”を使って「素直になれない」幼馴染の想いを自然ににじませてください。


後半:クールなふりをしながらも、つい心配して世話を焼いちゃう“お姉さん属性ツンデレ”感を出すと◎。


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