第2話 読まれるためには読者の”選択理論における5個の承認欲求”を満たすのが大事だと思うということ
さて、もう一つのエッセイである”発達障害であるということ”にキャバクラは客の自尊心と承認欲求を満たして金を巻き上げるビジネスと書こうとして、これは根源的にはWEB小説の書き方にも通ずるなとおもい思いつきで書いていますw
選択理論あるいは選択理論心理学はアメリカの精神科医ウイリアム・グラッサー博士が提唱した新しい心理学で、人間のすべての行動は自らの欲求による選択であり、他人からの影響ではないと考える心理学です。
これはこれでうつ病のようなメンタルヘルスや発達障害の概念を欠いているので、これも完璧なものではないのですがなかなかに頷けることが多いんですよね。
選択理論は自らの行動を選択できるのは自分だけなので、自らの行動は他人に選択されないし、他人の行動を自分が好むように選択させることもできないと考えます。
(ただし、他人の選択を自分の望む方向の行動に誘導することはできると私は考えますし実際に様々な手法があるとも思いますが)
そのため、問題が発生した時には、相手を受け入れ、自分との違いを認識したうえですり合わせや交渉ををすることで解決し、その結果として、良好な人間関係を築くことができると選択理論では考えます。
従来の外的コントロール心理学では、人間の行動は外部からの刺激に対する反応であると考えられてきたので、問題が発生したときには怒る、殴る、罰するなどの強い刺激を相手に与えることで、相手を思い通り動かして解決しようとし、その結果人間関係は破壊されてしまう、あるいは主従のような関係になってしまうと考えます。
そして選択理論の基本概念としては5つの基本的欲求があります。
これはマズローの欲求5段階説とは重なる部分もありますが、マズローの方とは違い段階にはなっていません。
で、選択理論における5つの基本的欲求とは、生存の欲求、愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求です。
ちなみにマズローの欲求5段階説は、下層の生理的欲求から上に向かってピラミッド状の序列になっていて、下から生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求となります。
生存の欲求と生理的欲求はほぼ同じで「生物の肉体が生きていくために必要な基本的・本能的な欲求」のことですね。
愛・所属の欲求は家族、友人、仲間などが居たり、会社などに所属し、誰かに愛されたい、誰かに必要とされたい、誰かと一緒にいたいという欲求。
力の欲求は自分の欲するものを、自分の思う方法で手に入れたいと思う欲求で、競争に勝ちたい、人の役に立ちたい、価値を認められたいという、主に自尊心を満たすような欲求だと思います。
自由の欲求は自分の考えや感情のままに自由に行動し、物事を選び、決断したいという欲求で、誰にも束縛されずに自由で、自分らしくありたいという欲求。
楽しみの欲求は義務感にとらわれることなく、自ら主体的に喜んで何かを行いたいと思う欲求であり常に新しい刺激を求める知識欲や独創性、新規性の追求。
そして選択理論における上質世界とは、人間の5つの基本的欲求の一つ以上を満たす状態で、人間はこの上質世界にあるイメージを現実世界で実現するために、その時に最善と思った行動を選択し、上質世界にあるものには強い関心を持ちますが、 上質世界にあまり関係ないものに対しては関心を払いません。
上質世界に近づくと思う情報を快、逆に遠ざかるものを不快、どちらでもないものは無関心ということになるかと思いますが、この解釈が正しいかどうかは私にも明かりません。
で、人気のあるWEB小説ってたいてい人間の5つの基本的欲求の何かを満たしてるんですよね。
その中でも特に男性向けで強いのは愛・所属の欲求と力の欲求、女性向けだと愛・所属の欲求と楽しみの欲求だと思いますけど。
逆に読まれない、人気がないというのは何らかが理由で無関心な状態になってしまうからでしょう。
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