11.魔法術式

(よし、早速鑑定を使ってみよう!)

僕はスキル一覧をもう一度開き、気になる項目を鑑定することにした。

鑑定というからには、僕の知識よりもはるかに多くの情報が得られるのだろうし、きっと何かしら発見があるはずだ。

(まず気になるのは…やっぱり、魔法かな。)

さっきはちっちゃな火しか出せなかったけど、ちゃんと調べればちゃんとした魔法が使えるようになるかもだしね。

(じゃあとりあえず…【鑑定】!)

初めての鑑定、ちゃんとできるかな…?

と、そう思っていると、ステータス画面よりひとまわり小さいサイズの光が僕の前に現れた。

どうやらうまくいったようだね。

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◇魔法

…魔法術式の基本となるもの。各属性に応じた事象を、MPを消費して起こすことができる。消費MPによって事象の大きさが異なる。

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(ふむふむ…なるほど、MPか。)

さっきちっちゃな火しか出せなかったのは、MPの消費量に原因がありそうだ。

確かに、さっき見たところMPはそんなに減ってなかったからな。

(でも…火がちょっと大きくなったところでどうなんだろう…。)

僕が思ってた、火球とかの魔法には程遠い。

(なら、次調べなきゃいけないのは……この、魔法術式ってやつだよね。)

その字面から、魔法に関することだとはわかるけれど、僕の知識ではそれが何を意味するかまではわからない。

だからこそ、そういうのを調べるための鑑定ってわけだ。

(【鑑定】!)

今度は、魔法術式を対象に鑑定を発動させてみる。

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魔法術式

…基礎となる魔法に、効果を追加させる術式要素を組み合わせたもの。術者の魔力制御と発想力により、多様な効果を持たせることができる。組み合わせによっては、同じ魔法でもまったく異なる性質を持つ攻撃・補助技に変化する。スキルとは別の概念であり、一度発動させることができた魔法術式は、ステータスに魔法術式の一つとして現れ、何度でも再現することが可能となる。

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(うわぁ…)

僕はその文字の羅列を見て、顔を顰める。

こういう文章、前世でもちょっと読むの嫌だったんだよね…

でも、自分のためだから頑張って読むよ。

(…なるほど、だいたいわかった。)

文字の上を滑っていく目を幾度となく戻しながら、何とか説明を読み終わる。

これは……僕が思ってた魔法のことだ!

(…でも、術式要素って何だ?)

確か、スキル一覧の魔法の下にあったような、なかったような…。

(…そういう時は、【鑑定】!)

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◇術式要素

…魔法に性質や効果を追加する、魔法術式の構成要素。単体では発動せず、属性魔法と組み合わせることで、多彩な魔法術式を生み出す。

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(…こ、これだ…僕が求めてたの、これだ!)

スキル一覧にもちゃんとあったはずなのに、どうして僕は見逃しちゃったんだろう…

…いや決して、魔法っていうワードに夢中になって気づかなかったわけではないからね?

(と、とにかく…)

僕はスキル一覧に目を戻し、魔法の表示の下にある術式要素の文字を見る。

つまり、僕が次に取るべきスキルは…


+・+・+・+・+


要点をまとめると、この世界では魔法とは、魔法術式を作るための基礎となるスキルであり、術式要素のスキルと組み合わせることによってその真価を発揮するということです。

主人公はこれから、前世の記憶を生かしてどんどん魔法術式を習得していきますよ!


お読みくださりありがとうございます!

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今後の展開とかキャラクターとか、アイデアがあればぜひコメントへ!採用しちゃうかもですよ?

(^˶・-・˵^)キタイノマナザシ


反応が良ければこれからも週3くらいで投稿…できる、かな?

…って感じなのでよろしくです。

しばらくは、毎日夜21時25分頃に投稿しようと思っています。


主人公のイラストを載せています!

↓↓↓ぜひご覧ください!↓↓↓

https://kakuyomu.jp/users/kitsune_Aya/news/16818622174809826264

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