第17話 焔の扉

 私が定めた操作作当者は45人…全員がブリッジに集まり、簡易座席をも配置して座り着いた…皆が自分のヴァイザーを頭に装着して、目の前のタッチパネルに指を走らせ始めている…私もヴァイザーを被り、自分で設定した私専用のコマンド・ゲートから入って、総てを展開して掌握した。


 …『ラムール・ハムール』…


「…ねえ、ブラッド? 」


「…うん? 」


「…あんまり突っ込み過ぎないでよ? 」


「…ああ、分かってる…それでカウンターを喰らって敗けたのが3回あったからな…」


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…臨界パワー、170%です! 」


「…始動したら、10秒で最大戦速に到達だ。それ以上掛かると撃たれるぞ…」


「…分かっています…」


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…サリー…ネスター…2人の連携が鍵だ…タイムラグは1秒以内に縮めてくれ…」


「…分かりました…」


 …『グラード・サマルカンド』…


「…編み出した戦術を全部使っても、どこまで通用するものかな? 」


「…不安ですか? 」


「…いいや、副長…こんなにワクワクしているのは、いつ以来振りかなと思っているよ…」


 …『ディファイアント』…


 既に音声での指示ではなく、全員が装着している46のヴァイザーとメイン・コンピューターとを繋いだネットワークの中で、1人1人に割り当てた単純な項目にシグナルで指示する命令系統を張り巡らせている。


 発進2分前…メインとサブエンジン臨界パワー170%、噴射出力150%でスタンバイ…主砲も臨界パワー150%、発射出力130%…無制限斉射でロックしている…ライブラリー・データベースにアクセス…アーティスト名『リアン・ビッシュ』…楽曲名『焔の扉』…ボリューム7…ヴェリディアン6全域に向け、平文での発信スタンバイ…20秒前…サブエンジン噴射開始…改めて4隻の位置と状態を確認…4隻の指向方位から、0.5秒で擦り抜けコースを把握した。


 5秒前…(スタート! )


 曲が流れ始めて直ぐに全速発進…4隻とも始動したが、出航前チューンナップのおかげでパワーゲインはこちらの方が上だ。


 …『ラムール・ハムール』…


「…何だ、この曲は? 」


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…気を取られるな! 奴の方が速い! 」


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…くっ、これで先手が…」


 …『グラード・サマルカンド』…


「…回り込んで奴の後ろに着け! 」


 …『ディファイアント』…


 『焔の扉』を流しながら左回転の連続バレルロールを掛けつつ、300mぐらいで連なる大岩塊5個を左回りのメール・シュトローム航行で回り込みながら、対艦ミサイルを5秒に1基で放出していく。


 4隻ともスタートダッシュで距離を詰めて来る…擦り抜けコースはこれで良い…ターゲット・スキャナーを絞り込む…総ての主砲と副砲塔を同時・個別に操作して、4隻に対する各個狙撃を担当者にシグナルで指示する。


 狭い濃厚な暗礁宙域の中での、激烈な砲撃戦が始まる。


 バレルロールのスピードコントロール…細かい姿勢制御とコース修正操艦で4隻からの砲撃を躱しつつ、包囲から擦り抜けながらミサイルを放出していく。


 …『ラムール・ハムール』…


「…この速さで…なんて操艦だ! この距離で当てられねえとは…いや…これは…『シエン・ジン・グン』の動きだ…あいつ…」


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…もっと距離を取れ! あんなに激しく動いているのに狙撃は正確だ! 戦術データ回線D2を開け! 3隻と連携してグリッド36・ベクター14に追い込むと通知! 」


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…どうして『ディファイアント』の方があんなに速い? こちらも螺旋航行で砲撃を躱しつつ追い縋れ! 『ディファイアント』のパワーサインセットで対艦ミサイル斉射用意! 」


 …『グラード・サマルカンド』…


「…あの歌のせいで機先を取られた! それに『ディファイアント』の方がスピードでもパワーでも上だ! うん? そうか、あっちに追い込むのか…『ディファイアント』を挟んで『オーギュスト・アストリュック』の反対位置に着け! 挟撃を掛けつつ追い込む! 」


 …『ディファイアント』…


 擦り抜けコースが読まれている…対艦ミサイル起動…ちょっと早いが、アンカーアタックを仕掛けよう…隙があれば、ヴァリアントを撃ち込んで離脱する。


 …『ラムール・ハムール』…


「…ミサイル来ます! 両舷から! 」


「…何!? ホーミングセットで放出してやがったのか?! 迎撃は任せた! レベッカ! 奴の左舷から突っ込むと見せ掛けて、あそこの岩塊でカットターンだ! 肩透かしで流れた奴を右舷から叩く! 」


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…このミサイルも速い! それに弾頭が徹甲弾だぞ! 迎撃しつつ取舵40! 反対位置に回り込む! 」


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…迎撃して全弾斉射! 同時に面舵30! 『ディファイアント』を4点包囲できる、ベクター78に向かえ! 」


 …『グラード・サマルカンド』…


「…ミサイル迎撃して『ラムール・ハムール』を援護しろ! カットターンを仕掛ける気だろうが、援護が無いとヤバいぞ! 」


 …『ディファイアント』…


 『ラムール・ハムール』が左舷から並走しながら急速に接近しようとしている…猪突するのは、ブラッドの悪い癖だ…そうか…あそこの岩塊でカットターンを仕掛けるつもりか…なら、それを逆手に取ろう。


 バレルロール中止…メールシュトローム航行中止…全速発進して取舵40° …『ラムール・ハムール』の目の前を左転回で廻り込みながら、左舷艦尾のロケットアンカーを発射して操作し『ラムール・ハムール』の右舷艦首に撃ち込む…同時に左舷艦尾と右舷艦首のスラスターを全力エンゲージ…全速航行のままで、120° の1点回頭…『ラムール・ハムール』そのもののスピードに乗せて左廻りで引き摺り始める。


 …『ラムール・ハムール』…


『ガツン! 』


「…何だ、これは?! 」


「…右舷艦首に何かが! うわ! 」


「…今、奴が目の前を左に回り込んだ! 」


「…今は左舷を逆進して…うわああ!! 」


「…何だ、この力は?! 艦が左回りに引き摺られて…アンカーか! 奴の左舷艦尾を撃て! 」


「…ブラッド! このまま引き摺られたら、あの岩塊に! 」


「…何ィ?! 」


 …『ディファイアント』…


 アンカーを離脱させて回収し始め、同時に主砲の1番・2番で全力斉射…続けてミサイル1基が着弾する中…更に回り込んで『ラムール・ハムール』の右舷90° 方位に離脱する。


 …『ラムール・ハムール』…


「…取舵20° ! 右舷全速! 躱せ! 」


「…ダメです! 間に合いません! 接触5秒前! 」


「…全員何かに捕まるか、床に伏せろ! 」


 『ラムール・ハムール』の右舷艦尾が岩塊と接触した。


「…うおおお! 被害報告ダメージリポート! 」


「…損傷率9%! ですが航行と攻撃体制に異常無し! 」


「…奴はどこだ?! 」


「…右舷方位143マーク296…距離6500…」


「…取舵…大きく回り込んで追尾しろ…」


(『焔の扉』は、もう終わっていた)


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…『ラムール・ハムール』がやられたのか? 」


「…損傷は軽微です…『ディファイアント』は逆進して離脱…方位156マーク397…距離7200…ミサイル2基来ます! 」


「…迎撃しつつ大きく取舵を切って、追跡インターセプトコースを再設定…どれくらいのミサイルを放出したんだ? いつ何処から来るか判らん…センサーはショートレンジに注意しろ! 」


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…仕切り直しだな…戦術データ回線D2で、フォーメーション・ラムダ4を通知してくれ…多分、待ち受けているんだろうが…」


 …『グラード・サマルカンド』…


「…『ディファイアント』は我々を待ち受けると観せて、まとめて釣り上げる気だ…奴の動きでそれを見極めなきゃならん…その為にも、今はフォーメーション・ラムダ4に合流する…」


 …『ディファイアント』…


 私が『ラムール・ハムール』に仕掛けたアンカー・アタックは、まだ他の3隻に知られていない…当のブラッドにもはっきりと把握出来てはいないようだ…大・中・小の岩塊を右に左に躱しながら、4隻からの砲撃ビームを躱す…大外を加速しながら緩やかな取舵で回り込む…4隻はそれぞれの軌道を大きく拡げて、こちらを包み込むような追跡インターセプトコースを採っている…エンジンを停止してパワーサインを消してから、超濃密な暗礁宙域に艦を突入させる…10秒おいて左舷50° の方位でアンカーを発射して目当ての岩塊に撃ち込み、ワイヤーを急速に収納する事でエネルギー反応無しで急速に転回する…『ディファイアント』は凄まじい遠心力で引き摺られて、横っ跳びで大きく廻りながら変針する…その途中で、それぞれ僅か0.2秒…ハイパー・ヴァリアントの射線が『グラード・サマルカンド』と『オーギュスト・アストリュック』を3秒の差で捉え、私の指示でエドナ・ラティスが発射した。


 …『グラード・サマルカンド』…


 左舷、やや前部に着弾…ショックが艦体を揺らした。


「…何だ?! 」


「…ハイパー・ヴァリアントの通常徹甲弾…1基が突入しました…」


「…被害は? 」


「…シールド・ジェネレーター1基と、左舷対空ミサイル・ランチャー2番・3番が損傷…パワーを切って応急処置を掛けます…」


「…『ディファイアント』のコースは読めるか? 」


「…全く判りません…これ程に濃厚な暗礁宙域の中でエンジンを切っていたら、レーダーやレーザー・センサーは役に立ちません…」


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…損傷率は? 」


「…11%です…何度もやられたら、マズいです…」


「…ああ、分かってる…どうやら戦い方を誤っていたようだ…そもそもたった4隻だけじゃ、『ディファイアント』を包囲するなど不可能だろう…」


 その時『ラムール・ハムール』が無理やりに繋いだ同時双方向回線を通じて、ブラッドフォード・アレンバーグのがなり声が聴こえた。


「…おい、お前ら! 今から成り振り構わず、がむしゃらに、滅茶苦茶に動くぞ! 俺達ならそう動いても、奴のほんの一瞬を捉えて撃ち込める筈だ! チンタラ追い込んでたんじゃ、狙い撃ちされるだけだからな! お互いにはなるべく当てるなよ! じゃあ、しゃにむに行くぜ!! 」


 …『ディファイアント』…


 〔どうやら、こちらの思惑通りになってきたようだ〕


 エンジン始動…最大全速発進で『フェリックス・ラトゥーシュ』に向けての衝突コースを採る。


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…艦長、向こうから来ます! 衝突コースです! 」


「…艦首逆噴射を掛けてジグザグに後退! ヴァリアントだけは避けろ! 衝突15秒前で、ちょうど左舷に来ている岩塊を使い、カットアウトで遣り過ごし…奴の後ろに着いて撃ち込む! 」


 …『ディファイアント』…


 あの岩塊を盾にして、直前でカットアウトを仕掛けるのか……ハイパー・ヴァリアントで『フェリックス・ラトゥーシュ』の右舷を掠めるように一発撃つ…右舷に当たって小規模破損…『フェリックス・ラトゥーシュ』を向かって右に多少追い込む…衝突20秒前…岩塊の向かって右側に入ろうとして動き始める『フェリックス・ラトゥーシュ』の右舷を掠めて逆進しつつ、右舷艦尾のアンカーを『ラトゥーシュ』の左舷艦尾に撃ち込む…そのまま面舵50° …両舷と艦尾右舷スラスター全速…強引に『ラトゥーシュ』を右転回で引き摺り出し、アンカーを離脱させて直ぐ前の岩塊に向けて放り出した。


 『ラトゥーシュ』がその左舷を岩塊に打つけて凹ませた時…離脱推進方位・艦首左前方の大型岩塊の向こう側から接近中の『グラード・サマルカンド』を感知…エンジン停止…正面ちょい右に観える中型岩塊の右側面に艦首右舷アンカーを撃ち込んで急速巻き上げ収納…急速にその岩塊の右側から回り込み『サマルカンド』の左舷艦尾を『ディファイアント』の軸線に乗せた。


 『ラムール・ハムール』と『オーギュスト・アストリュック』からの攻撃が集中し始める…対艦ミサイルは対空迎撃で排除しているが、どんなに細かい姿勢制御と回避操艦で主砲のビームを避け、躱しながら岩塊を回り込んで『サマルカンド』に迫ろうとしながらも、もう12条の直撃を受けている。


 まともな直撃は少ないから、損傷率はそれ程に上がってはいないが…ここはひとつ押し切ろう。


 アンカーを岩塊から離脱させて収納しながら『グラード・サマルカンド』の左舷艦尾から、ヴァリアント徹甲弾で2発…主砲1番・2番・3番・4番で連続斉射…艦首発射管からも徹甲誘導弾8基を斉射した。


 両舷全速・取舵20° アップピッチ6° で離脱・回避しつつ放出している対艦ミサイルの6割を起動させて、4隻それぞれに向わせる。


 暫く目眩しにはなるだろう…4隻がこちらの対艦ミサイルを対空迎撃している間は、エンジンを噴かしていても4隻にこちらのパワーサインが読み採られる事はない。


 エンジンを停止せずに左前方の岩塊に艦首左舷のアンカーを撃ち込み、急速に巻き上げる。


 急加速で岩塊を左から回り込むと、目の前に『オーギュスト・アストリュック』の艦尾。


 アンカーを外して収納しつつヴァリアント1発と、主砲1番・2番で斉射。


 『アストリュック』の右舷を擦り抜けつつ、左舷艦尾のアンカーを向こうの右舷艦首に撃ち込む。


 続けて右前方の岩塊に右舷艦首のアンカーを撃ち込み、加速しながら急速巻き上げ。


 『アストリュック』を右転回で引き摺り、岩塊を左から回り込みながら『アストリュック』からアンカーを外して放り出し、ちょうど目の前に来ていた『ラトゥーシュ』の左舷艦首に『アストリュック』の左舷艦尾を激突させた。


 岩塊からアンカーを外して、左右ジグザグの高速航行で『サマルカンド』と『ハムール』からの主砲ビームを躱して離脱…30秒走ってエンジン停止。


 また左舷前方の岩塊に左舷艦首のアンカーを撃ち込んで、左回りに回り込んでアンカーを外す…起動させた対艦ミサイルは総て排除されたようだ。


 アポジ・モーターを上手く使って微妙に変針…更に濃密な暗礁宙域に入って行く。


 徹甲弾に弾頭を換装した対艦ミサイルの残りは…46基か…放出したミサイルでまだ起動させてないのが、16基。


 この時点での損傷率は『オーギュスト・アストリュック』が24%…『フェリックス・ラトゥーシュ』が25%…『グラード・サマルカンド』が26%…『ラムール・ハムール』が23%…『ディファイアント』が10%だった。


 …『ラムール・ハムール』…


「…くそっ…4隻でも追い込めねえどころか、こっちが追い込まれてるじゃねえか! 奴は観えないんだな? 」


「…ロストです…」


「…センサーはショートレンジだけで良い…いつでもダッシュできるようにな! 対艦ミサイルに奴のパワーサインを入力して、少しずつ放出しながら拡散させろ! 」


「…了解…」


 …『オーギュスト・アストリュック』…


「…もっとお互いに距離を取るように通知してくれ…」


「…了解…」


「…あの連続アンカー・アクション…これが今の『ディファイアント』か…捉えるなら、あと2隻は必要だな…即応体制を強化! 近寄らせたら、やられるぞ! 来たら一旦離脱して、ヴァリアントの射線を獲る! 」


 …『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…これが今の『ディファイアント』…セカンド・ゲームで俺達が乱入しなくても、余裕で勝っただろうな…まあ、何でも良い…先に俺達で押し切る…距離を取って即応体制! 来たら取り囲むぞ! 対艦ミサイルに『ディファイアント』のパワーサインを入力して20基放出して拡散! 発射管にも全弾装填! 」


「…了解…」


 …『グラード・サマルカンド』…


「…3隻には悪いが、奴が来たら急速離脱して回頭180° ! ヴァリアントの射線を獲る! 」


「…了解…」


 …『ディファイアント』…


 エンジン停止したままアポジ・モーターで変針しつつゆっくりと近付く。


 『ハムール』と『ラトゥーシュ』はミサイルを放出しているから離脱する気は無い…他の2隻は、臨界パワー係数から観て一旦離脱するつもりだ…近いのは…『アストリュック』か…4隻とも徐々に、お互いの距離を拡げていっている…こちらが出て行ったら、基本的には取り囲もうと言うつもりか。


 そのまま30秒、ゆっくりと接近してエンジン始動…全速ダッシュで『オーギュスト・アストリュック』に向かう。


…『オーギュスト・アストリュック』…


「『ディファイアント』! こっちに来ます! 」


「…両舷全速! 最大加速発進! コースこのまま! 離脱しろ! 」


…『ディファイアント』…


 今の加速率では、こちらの方が上だ…『アストリュック』の後方から距離を詰める。


…『アストリュック』…


「…奴は何処だ?! 」


「…ロストです! ついさっきまで後ろに居ましたが…」


「…まさか…取舵急速回頭40° ! 」


 『オーギュスト・アストリュック』が急速に左回頭した。


「…依然、ロストです! 」


「…間違いない…後ろに居る…」


…『ラムール・ハムール』…


「…後方噴射噴流バック・インジェクション・ウェーキに隠れた?! 」


「…ロストです! 中の何処かには居るでしょうが、正確な位置は判りません…」

  

…『フェリックス・ラトゥーシュ』…


「…無闇には撃てないか…しかし急速回頭にも瞬時に対応するとは、なんて腕だ…」


…『グラード・サマルカンド』…


「…コースとスピードを固定しろとシャルルに伝えろ! 追い出してから仕留めてやる…」


…『ラムール・ハムール』…


「…俺とジョルジュとエドワードでトリプル・ショットだ! 用意しろと伝えろ! 下手な隠れんぼは通用しねえぜ、アドル…」


…20秒後…


「…各艦準備完了! 」


「…ミサイル・セットよし! 」


「…1番から4番発射! 」


 『ラムール・ハムール』の艦首から対艦ミサイル4基が発射され『オーギュスト・アストリュック』の後方噴射噴流バック・インジェクション・ウェーキに向かって航跡を伸ばしていった。

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