参傷目 動物〇〇団体《食材部》
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こんにちは、今回は我々“食品部”への工場見学へ、お越しいただきありがとうございます。
このガイダンスDVDでは、我々の活動を皆様に知っていただく目的で作成せれました。
工場内部の見学をする前に、何処でどのような事を行っているか、予習しておいてくださいね。
では、我々の活動…… その活動の間で作られる生産物の過程を、追跡方式で、ご紹介していきましょう。
■■■
AM 4:00
我々の朝は早いです。皆様が見つけてしまわないうちに、“ロードキル”の後始末を行います。
一般的な軽トラックで、団員二人一組で担当地域を巡回して行きます。
ロードキルと言うのは、簡単に言うと……。
野生の動物が道路に飛び出し、車に轢かれてしまうことです。
こんな可愛そうな姿を皆様に見せたくないという一心で、朝早くから街を巡回し、“死体集め”を行っています。
AM 9:00
担当地域を分けて巡回しても、かなりの時間が経過してしまいます。
ですが、まだまだ我々の仕事は始まったばかりです。
巡回が終わった団員達は、皆様が見学に来てくださった、この工場に集まります。
正確には、48都道府県に、2つずつ存在する、支部の工場へ運びます。
そこから、死体達は工場内へ、一匹一匹丁寧に運ばれ……“選別”という工程が行われていきます。
AM 10:00
この、“選別”とは、死体の腐敗度を調べ、“肥料”にするか“食料”にするかを大まかに選別します。
肥料にする際の工程は、各畑にお届けし、土に埋めるだけなので、今回は説明を省かせていただきます。
では、食料にする際の工程を追っていきましょう。
AM 11:00
全ての死体の選別が終了すると、食料行きと選別された死体は、“解体”の工程へ移ります。
外観からの検査では把握しきれなかった、腐敗した部分を取り除いていきます。
それと同時に、“骨”と“肉”と“腸”に種類が分けられ、それぞれ異なった工程がされていきます。
その種類の中でも、“ネコの腸”は、十二指腸から空腸までの厚さがほぼ同じなので、食感を重要視した高級食として加工されます。
最終的な形は同じなので、同時に追っていきましょう。
PM 1:00
別々に進むと言っても、ほぼ工程は変わりません。
まず、三種類すべてに言えることで、細菌を殺すために、熱処理が行われます。
元々、道路にあった死体なので、滅菌消毒は怠らず、しっかり処理していきます。
その工程の中で、肉と骨は細かくしていき、混ぜ合わせ、ミンチ状にします。
腸は、お湯での処理のみ行われ、コレと言った加工はされません。
PM 4:00
加工し終わった、“ミンチ肉”は、専用の機械で“茹でた腸”に詰められ、一般的に言う“ウインナー”や“チョリソ”として形作られていきます。
そして、少し炙る程度に火での加熱が行われた後、十数分間、熱湯での処理が行われます。
PM 7:00
そうして出来上がったソーセージ・チョリソ・高級ソーセージ達は、簡易な包装をされた後、全国チェーン店のファミリーレストラン“アニマルズ”へ運ばれます。
PM:9:00
そうして各店舗へ運ばれた生産物は、店内にある大型冷凍庫で冷凍保存されます。
そして、12時間後……。
AM 9:00
お店の開店とともに、様々な料理の材料として、使われていきます。
■■■
我々の活動を、少しばかり覗いてもらいました。
いかがだったでしょうか? 我々は“死体となった動物達”ですら、有効活用し、動物に日々感謝をしながら生活しています。
ただ、ゴミ処理場で燃やすだけじゃ“もったいない!”
そう、我々は動物へ愛を持って、活動しております。
さあ、皆様。我々の経営しているファミリーレストランへ、是非お越ください。
そして、加工された動物達に、こう言ってあげてください。
「頂きます」と。
っえ? もし、道に“人間の死体”があったらって?
それは…………。
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