第8話デート
「水族館に行かない?」
奏斗君が電話で言ってきた。爽の合否が出る前私達は水族館デートをすることにした。
2度目の2人でのお出掛け…。少し地元から離れたクラゲの水族館に行くことにした。そこに、クラゲの形をした可愛い傘が売っていて前から私は欲しいと思っていたことを伝えていた。
途中、海岸線を走り砂浜へ行くことにした。日本海の海は何となく波が荒い様に感じた。
「うわ~ちょっと寒いね。」
「風強い。うわ~寒みぃ…」
「記念に写真、2人での写真撮りたいんだけど…。」
ドキドキしながら言ってみた。奏斗がスマホを出して撮ってくれた。微妙に2人の距離がある写真が撮れた。今の2人の感じがよくでている…。なんて思いながらその写真を眺めた。大好きになっていた。奏斗君がするどんな事も許せた。歳の差が有るけどホントに奏斗君は私のことが好きなのか??周りの人達からどんな風に見られるか?やっぱり親子?カップル?歳の差ばかりが気になって楽しめない私がいた。
熱帯魚を飼っているだけあって魚の事に奏斗は詳しかった。水槽を覗き込む奏斗の横顔がとても可愛らしくてクラゲよりも奏斗君を見ていたいと思った。本当は手をつないで館内を歩きたかったけど告白してないし、されてないし…。私の右手は淋しいままだった。
売店で念願の傘を手にして大げさにはしゃいで見せた。奏斗君にも何か記念になるもの?と思ったが何も思い浮かばなかったので傘の代金だけ支払い水族館を後にした。
隣には灯台があって2人で階段を上がる事にしたが階段がきつくて…。私が前を行く奏斗君に待ってと声をかけると、奏斗君は手を差し出してくれて手を繋いで歩いた。奏斗君の手の温かさが嬉しくて手を繋げた事が嬉しくて私の足取りは軽くなった。上に着いてからもずっと手を繋いで歩いた。私を見る奏斗君の瞳がとても優しくて私はとろけて消えそうだった。いつ繋いだ手を離したら良いのか?タイミングが分からないまま車に乗るまで手を繋いで歩いた。どうしょうもなく好きだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます