仙人ハーレム、雑魚ですらクッソ強い異世界と融合したんですが、関係ないので仙人修業します
榊ジュン
ゴブリンが目の前で無双しているんだが
第1話 平和な世界の終わり
それは、突然に起こった、20xx年5月26日午前10時過ぎ、空が紫色に染まり、ビルからは炎が上がり、人々が化け物に蹂躙されていく…
日本における中堅コンサルティング会社に総務として勤める
何がどうなっているのでしょうか?
この空の色は何なのでしょうか?
遠くのビルから噴き出る炎が火災とは違い不自然に、横に火柱が伸びていたのは何故なのでしょうか?
そして、いま地上で人々を襲っている化け物としか言えない姿の生き物はいったい何なのでしょうか?
緑の身体に革製っぽい服を着ており、人間を捕まえては噛みついたり、殴り飛ばしたりしている、近場に見えるのはこの化け物だけっぽいです。
遠方には空を飛ぶ化け物も見えている、5メートルはあるか?かなりの大きさです、すぐに10階まで化け物が昇ってくるとは思えませんが、飛んでいる化け物が突っ込んできたらこのビルも安全とは言えないでしょう。
とりあえずスマホを操作し、SNSの状況を確認してみる。
・空が紫に染まった
・スケルトンと思われる骨の化け物がメチャクチャ強い
・犬の頭をしたコボルドが警察官を瞬殺した
・緑色の肌のゴブリンが無双している
海外の投稿もだいたい同じ、ゲームでは雑魚と言われる化け物が銃を持つ市民といい勝負をしているらしい、海外は銃を携帯できるので戦えているのでしょうか。
また窓の外に視線を戻してみるが、火の手が増えているし、どこかでガス爆発でも起こしたのか爆発音が聞こえます。
少なくとも、火の数だけ、いやそれ以上の化け物が居るのでしょう。
一体この化け物たちはどこから湧いて出たんでしょうか?
もう一度SNSを見てみる、今度は海外の投稿を中心に確認していくが、一部ではAIを使ったフェイクニュースだろうという意見の投稿もちらほら見受けられますが、ビルの下で人々を襲っている
さて、私がいるビルは15階建て、周囲に3~5階建て程度の建物しかなく、悪目立ちしてしまっていると言える、ネットの様子じゃこの現象は世界中で起きており、社会インフラがいつまで保てるとも限らないし、状況が変わってから15分ほど経つがJアラートも政府からの指示も何もない、スマホやインターネットも電気、ガス、水道もいつまで使えるか?
とにかく楽観視はしない方がいいでしょう。
私以外の同僚たちも外の状況やネットでの情報を確認し、スマホの通話や外線電話もつながらなくなったらしい、数名がパニックになり始めている、そんな中、フロア中に響く大声が皆の動きを停止させた。
「みんな!落ち着くんだ!ここで慌てても何も解決しない!」
声を上げたのは会社で執行役員をしている
「外には良く判らない化け物が沢山いる、このビルは耐震性も高く、有事の際の避難場所に指定されているビルだ、災害用の備蓄もある、家族が心配かもしれないが今外に出るのは危険だろう、私の方でも社長に指示を仰いでみるのでそれまでここで待機をしていてくれ!」
耐震性はともかく、士来留氏の言うことも間違いではないだろう、非常階段を登ってきたとしても、フロアに入るには電子ロックされた金属の扉をどうにかしないといけない、ここは10階だし、まず下の階から蹂躙されるとしてもすぐにはここに来ないでしょう。
だが、それでは脱出はどうするのか?救援が来るまで待つつもりか?これだけ同時多発に化け物が現れている状況で?まあそこまで考えていないんでしょうね。
今このフロアに居るのは40人ほど、それ以外のおよそ70人程は社長を含め外出している状況だ、コンサルタントは自身で営業して仕事を見つけるため、外出が多い、今日は事務処理の締め日というのもあって40人いる、というのは多いほうといえます。
さて、士来留氏の言う備蓄だが、総務をしている私は当然その内訳を把握しています。
1人当たりこのような形で災害用バッグに詰め込んであり、有事の際には利用するルールになっています。
・500mlの水のペットボトル 3本
・災害用のパックご飯 6食
・乾パンの缶 3缶
・非常用のトイレ 1つ
・防寒用のアルミシート 1枚
・防災ヘルメット(折り畳み式) 1個
これが120人分用意してあるので、今の人数で籠城すれば1人あたり3人分、食料としては我慢すれば10日くらいは保つかもしれません。
トイレに関しては水道が使える限りは利用できるんでしょうが、フロアを出た共有スペースにあるので、化け物がビルを登ってきたら使えなくなるかもしれませんね。
そんな事を考えていると、20名ほどが災害用バッグを個人ロッカーから取り出しヘルメットを装備し始め、士来留氏がそれを止めに入った。
「君達、私の言うことが聞けないのか?今外に出るのは危険だぞ!」
「電話が使えなくなってきてます、SNSもいつまで使えるか、危険なのは判っていますが、家族がいるのにここでジッとしている訳にはいきません、今ならまだ電車も動いているだろうし、帰れるところまで帰ります、邪魔をしないでください!」
「私は役員だぞ!君達の事を心配して言っているんだ!出ていくのはやめたまえ!」
士来留氏は自身も業績をあげており優秀なコンサルタントという評価ですが、セクハラとパワハラが激しくて社員からの信頼は全くありません、その証拠に出ていこうとしているのもほとんど女性です、このような状況だから余計に家族が心配というのもあるんでしょうが、それだけが理由じゃないことも明らかです。
士来留氏が出て行こうとする人たちの1人の腕を掴んだ、社内だけではなく社外でも美人コンサルタントとして有名な飯島ゆかり氏ですね。
「君は独身だろう、ここに残りたまえ!」
「いえ、家に犬を飼ってるんで、帰ります、離してください!」
どう考えても下心がある発言に聞こえてしまうのは士来留氏の普段の言動のせいでしょうか、数名の男性社員が飯島氏を助けに動き出しました。
「士来留さん、役員とか言ってる場合じゃないですよ」
「セクハラです、離してあげてください!」
「こんな状況です、個人の裁量で動くのがいいと思います」
「くっ!外に出ても化け物が居るんだぞ?お前等正気か?ここに居る方が安全だろう!」
引き剥がされた士来留氏が叫ぶが、それに対して飯島氏が一言返してドアから出ていってしまいました、それに追従する様に20名、いや今のやり取りで30名近くが出ていってしまいました。
「化け物は避けて行けば何とかなるでしょう、貴方の近くにいる方が身の危険を感じますので!」
残りが10名ほど、それもほとんどが男、性格的にも大人しいタイプばかりが残った環境で士来留氏が顔を真っ赤にして叫んだ。
「あのクソ恩知らずなビッチが!あんな奴等とっとと化け物に殺されてしまえ!クソッ!クソがぁぁぁぁッッッ!!!」
非常事態、非日常的な環境という事もあって人間の本性がでてますね、さて、私自身もどうするか考えなくては…
***
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