天秤

次の瞬間 この命を絶つかもしれない

次の瞬間 生き生きと笑ってるかもな


明日 この命を絶つかもしれない

明日 生き生きと笑っているかもな


そんなものだと思うのさ

生きると死ぬの 天秤を

行ったり 来たりを 繰り返し


生きる方に 立ち止まっていても

死ぬ方に 立ち止まっていても


傾いてしまうのだから

常に 行ったり来たりを 続けてる


右も左も 前も後ろも 真ん中も

立ち止まれずに 行ったり 来たり


真ん中でくつろいでいても どちらか分からず

消えていく


止まった瞬間に 均衡に崩壊し

自我を笑う

一定数の時間定義


こんなものなのだ

そんなものなのだ


誰からも喜ばれ産まれる命

誰からも唾を吐きかけられ 消える命


一緒だ


結果に意味など何もない命の終わり

そんなものに意味のない 概念への生死

あるのは 一定数の時間定義


次の瞬間 誰かの命を喜ぶかもしれない

次の瞬間 誰かの命を憎しみ 妬むかもしれない


そんなものなのだ

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