第4話 ジャガイモ
近所のキャベツ畑は、なぜか収穫されることなく、菜の花畑になっていた。
三方原台地に上がると、畑の土の色は一変する。
地元では赤土と呼ばれ、「『三方ヶ原の戦い』で流れた血の色だ」などと、まことしやかに語られている。
三方原
そのジャガイモの花が、もう咲き始めている。
薄紫の小さな花束が、葉の上にすっと添えられているかのようだ。
ジャガイモは、実はナス科で、花もどことなくナスに似ている。
菜の花もキャベツ、ハクサイ、ブロッコリーなどの花の総称であり、ダイコンもその親戚のようなもので、白い菜の花を咲かせる。
「ジャガイモの花が咲いたら収穫できる」、「咲いたら追肥のタイミングだ」と、いろいろな意見を聞いたことがあるが、僕はその真相を知らない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます