ショートケーキを横に倒して〜五郎丸しんじについて語らせてよ
崇期
五郎丸しんじについて語らせてよ(1)−いろはブログ
そう、90年代に「ショートケーキも横に倒してしか食べられないんだよ」という衝撃的に不器用丸出しな歌詞が流行りに流行って、一躍(わたしの地元では)大スターとなったシンガーソングライター、五郎丸しんじである。
90年代は、ミリオンヒットが相次いだバブルの時代だったと皆さんもご記憶かと思う。右を向いても左を向いてもミリオン、だったよね(これCDショップ内の話ね)。そんななか、『長い休日がかわいそ過ぎるよ』が音楽チャート21位というヒットを記録──五郎丸くん的には過去最高ランクのヒットだが──日本列島視点では目立たぬものだったかもしれないが、わたしたちH校出身者は親戚のノリで沸いたのである(もちろん、頭は沸いてない)。
彼は高校時代から非常に目立たぬ、窓際男子だった。たとえば図書室で一人静かに本でも読んでくれていたなら誰かしらの目に留まっただろうに、それもなかった(後で聞いたら、当時のお気に入りの場所は焼却炉の近くの
音楽およびギターをやっていたということも聞いたことがない。それが、ショートケーキの食べ方について歌っただけであれほどの話題になってしまったのだから。
彼は芸能人にしてはめずらしく、同窓会にも出席してくれる人でね。しかしわたしたちが彼を中心に据えて、東京やら芸能界について質問を投げても多くを語りたがらなかったし、初恋の人もいなければ地元で行きつけの店もないという話題性のなさっぷりで。それでも、長い前髪を垂らして終始うつむきかげんでクスッと笑うだけの五郎丸くんの冴えない(失礼!)人柄、心を捉えてくれそうで絶妙に求心力の欠いた歌世界にいつの間にか魅了されている自分がいたのである。
わたしは高校三年のときに五郎丸くんと一緒のクラスになっただけ、委員会も違った(わたしは図書委員、彼は風紀委員)。なので、語るだけのものをちゃんと持っているのか? と突っ込まれそうな予感もありつつ、同級生として、一ファンとして、彼の魅力を厚かましくも書き起こしておきたい、と思ったのだ。
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