愛を紡ぐ
ふりゅう
0,これが私
1話
時刻は17時30分きっかり。
本日の業務も時間内に終わらせて先程まで操作していたパソコンの電源を落とす。
デスクの上も片付けつつ仕事をしているため無駄な時間無く席を離れられる。
「お先失礼します」
軽く頭を下げてロッカーのある部屋へと向かう途中で専務に捕まってしまう。また、か。相変わらず懲りない人だ。
この後予定あるんだしタイミング悪いなぁ。
「小鳥遊さん、あの件なんだけど考えてもらえたかい?」
「有難いのですが、やはりまだ自分の事に時間を使えるこの働き方が合っているものでして・・・」
「そうかい・・・。仕事のできる君が正社員として入って来てくれると大変心強いんだがな」
派遣事務としてこの会社に来て1年。先月辺りから上の人間から正社員への契約変更を提案されている。
人間関係も特段悪くないこの会社を気に入っている方だとは思う。だけど、正社員になったら定時は30分遅くなるしお休みだって取りにくくなるだろう。今出来ている定時上がりもきっとしづらくなる。
それじゃダメなんだ。
何度言ったかも分からない返答を残して今度こそはロッカーへと向かった。
ロッカーに入っている黒いカバンと、女性に人気の雑貨を取り扱うブランドのトートバッグを引っ張り出して会社を後にする。
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