第13話「学園生活スタート!」


 焔優武ほむらゆうとの決闘を終えた翌日、いよいよ本格的に俺の“魔法師”としての生活が始まった。


 初日の今日は、座学のみという特別カリキュラムだった。

 “魔法少女クラス”と“魔砲少女クラス”、及び戦乙女ヴァルキリー科は人数が少ないため、一つのクラスに集まっての講義となる。



 講義の内容は、主にこの世界の歴史と、魔法科学の話が中心だ。

 これらの内容は、“魔法師”であるとか“非魔法師”であるとか関係なく、一般常識的な内容で、学校に通ったことのある人ならば知っていて当然の内容となる。

 ただ、そうした話の中に“非魔法師”があまり知ることのない内容なども含まれてくる。


 例えば、魔物と魔獣、魔生物に関する話だ。

 一般的には、見た目が人間に近いのが魔生物で、魔術が使えないのが魔物くらいの認識しかなく、より具体的な違いまで知る機会はほとんど無いし、知る必要も無い知識だ。


 具体的には、こんな感じだ。



◯魔物

 魔力を持つが、魔術を扱えない、既存の生命体に似た怪物。

 その攻撃方法は、爪や牙などによる物理攻撃、もしくは魔力の塊を口などから発射する魔力砲。

 “翼タイガー”、“よろいイカ”、“一角ひとつのダコ”、“よろいオオカミ”、“大砲イーグル”などが存在する。



◯魔生物

 大気中のマナに適合し、進化した生物種で、人間のような見た目をしており、オスのみが存在しする。繁殖する際には、人間の女性を襲い母体とする。

 体内の“魔石細胞”が大気中のマナを体内に取り込むことで、自身の魔力とし魔術を扱う。死体からは、この“魔石細胞”が固体化した“魔石”だけが残る。

 個体によって扱える魔力元素が異なる。稀に魔術そのものが使えない個体も存在する。

 魔獣に存在する“魔操まそう細胞”は存在しない。

 “ゴブリン”、“オーク”、“オーガ”、“リザードマン”などが存在し、それらの種の上位個体となる“グレートゴブリン”、“オークキング”などは高い知能を持つ。



◯魔獣

 大気中のマナが結集して生まれる、体内に魔力を持ち、魔術を扱う怪物。

 四属性ある魔力元素の内の一属性を“コア”とし、残りの三つの魔力元素を肉体として再構築することで発生する。“コア”が魔力を生み出し、“魔操まそう細胞”を活性化させることで、魔術を使う。

 “ギャラス”、“クモンゲル”、“イカゲッソー”などが存在する。



 この話を聞くと、何となく魔生物は従来の“魔法師”、魔獣は次世代“戦闘魔法師”である“魔法少女”みたいだなと思った。


 魔生物も“魔法師”も、魔術(魔法)を扱うには、“魔石”を必要とし、使える魔術(魔法)属性は個人によって異なるという点。


 対して、魔獣と“魔法少女”は、魔力元素を一つに絞った“コア”及び“マジストーン”を使うことで、魔術(魔法)を扱える。

 となると、“魔法少女”になるための条件である“マジョリティ”適性と言うのが、魔獣で言う“魔操まそう細胞”、ということになるのだろうか…?



 そのことを緑川博士に質問すると、



「おお…!そこに気付くとは、黒霧兄君、やるではないかっ!君には“魔法少女”としての才能だけでなく、研究者としての素質もあるのではないか!?」



 と、べた褒めされてしまった。



「黒霧兄君の考えた通りでほぼ合っている。

 魔術を使えない魔物と、魔法を使えない“非魔法師”。

 “魔石”で魔術を扱う魔生物と、“魔石”で魔法を扱う“魔法師”。

 そして、“コア”と“魔操まそう細胞”で魔術を扱う魔獣と、“マジストーン”と“マジョリティ”適性で魔法を扱う“魔法少女”。

 ざっくりとではあるが、我々人類と魔の存在にはこういった相関関係があるわけだな」



 ホワイトボードに図示しながら、緑川博士がそう説明した。



「実際、“魔法少女”諸君にある“マジョリティ”適性、“マジョリティ細胞”とでも言うべきか、これは魔獣の持つ“魔操まそう細胞”と極めて近い存在であることも確認出来ている」


「え!?それって、私達は魔獣みたいな存在、ってことですか!?」



 マリのその質問に、緑川博士は「いいや、そうではない」と言い、さらにこう続けた。



「君達は間違いなく人間だよ、それは私が保証するし、“マジョリティ細胞”のせいで魔獣化するということもない。

 ただ、何故君達だけがその細胞を持つのかは不明だけれど、少なくとも君達の身体に悪影響を及ぼすようなことは無いと断言出来るよ」


「それなら、私達にもその“マジョリティ細胞”というのを移植すれば、私達も“魔法少女”になれるかもしれない、ということですか?」



 と、今度はマチが質問をした。

 それに対して緑川博士は、



「いい質問だね!結論から言うと、分からない、だ。

 “マジョリティ細胞”をすでに持っている白瀬君達は問題無いが、それを後天的に移植するとなると、どういう結果になるかはやってみなければ分からない。

 人によって“魔石”を扱えたり扱えなかったりするように、“マジョリティ細胞”に適合する者もいるかもしれなければ、適合出来ずに、最悪『“魔獣”化』してしまう可能性だってゼロじゃない。

 いくら私が研究馬鹿とはいえ、さすがにのような真似はしたくないからね」



 という単語を聞いて、一瞬ドキッ!となった。

 10年前のあの時、俺とマリとユウトとフレンダ、そしてマリの双子の妹であるマミが巻き込まれたあの事件において、俺達は……





 休憩を挟んで、教師が翠山みどりやま博士に代わると、今度は魔生物について、より詳しい講義が始まった。



 具体的には、現在注意すべき魔生物達の分布域や、その特性だったりだ。

 特に、ゴブリンに関しては、つい先日俺達が巻き込まれたばかりの“ネオゴブリン”なる新たな特性を持ったゴブリンに関する情報が展開された。



「今回、門司港もじこうレトロエリア、及び和布刈めかりエリアに現れたゴブリン達は、元々は旧山口県下関しものせき市周域に生息していたと思われるゴブリン達ですが、これまでのゴブリンに見られない特徴として、その体液に女性を発情させる媚薬効果が含まれていることと、上位種であるゴブリンマジシャンの扱う特殊な『気配隠蔽』魔術があります」



 ゴブリン達が“マナ結界”に近付いても警報が鳴らず、発見が遅れた挙句に都市内に侵入を許したのは、その気配隠蔽魔術によるものだろう、とのこと。



「この『気配隠蔽』魔術に関しては、現在調査中ですが、ゴブリンの体液に含まれる媚薬に関しては、風霧かざきりさんと黒霧君の体液が特効薬となることが分かっています」



 チーム“雪月花”の一人であるカノン先輩は、毒などが効かない特殊体質持ちで、ゴブリンの体液を浴びても媚薬効果が現れなかった。

 同様に、俺もゴブリンの媚薬は効かず、さらに、媚薬によって発情した人達に俺達の体液を摂取させると、媚薬の効果が中和された。



「その理由まではハッキリとしていませんが、今後再び“ネオゴブリン帝国”を名乗るゴブリン達が現れた際の対抗手段にはなると考えています」



 それから、その他の魔生物に関する情報も展開されていったが、中でも気になったのはリザードマンと呼ばれる、トカゲ型の魔生物に関する話だ。



「リザードマンは、魔生物達の中でも特に注意が必要な魔生物種で、下位種であっても高い知能を持っています」



 リザードマンは、自らその起源を竜人種だと提唱しており、最も人と竜に近い存在だと公言している。



「竜人種というのは、かつて世界に存在した竜と人との間に生まれた人類種のことで、地球の“竜脈エネルギー”を使った“錬成術”という術を扱うそうです」


「え?竜人種ってマジで存在してるんですか?」



 翠山みどりやま博士の説明の途中で、ユウトが手を挙げて質問した。



「はい…、と言っても現在のこの世界には存在しないそうですが…」


「ホンマかいな…?そんな人類がおったなんて話、フィクション以外では聞いたことあらへんで?」



 と、今度はレンカがエセ関西弁でそう言った。



「そうですね。確かに、この話はあまり公には知られていません。ですが、事実です」


「やけにハッキリと断言しよんな?証拠でもあるんか?」


「シホ学園長がそう言っていましたから」



 シホ学園長、シホ・ローズ・ヴィントブルは、正真正銘の“吸血鬼ヴァンパイア”だ。

 ただし、にいるシホ学園長は本体ではなく、本体と人格や記憶などを共有したコピー体の一人で、無数のコピー体がのために、ありとあらゆる並行世界パラレルワールドに散らばり、存在しているそうだ。


 数多あまた並行世界パラレルワールドを知るシホ学園長だからこそ、この世界以外のあらゆる歴史を知っている。



『実は、並行世界パラレルワールドのお主らのこともちょっとだけ知っておるぞ?』



 以前、シホ学園長にそう言われたことがある。

 どうやら、シホ学園長とは別のコピー体が、並行世界パラレルワールドの俺やマリ達と少しだけ関わっているそうなのだ。

 当然、並行世界パラレルワールドのマリことマリアのことも知っているそうだが、必要以上に歴史に関わることはご法度らしく(それなら学園長をしていることは良いのかと聞くと、『これがこの世界のわらわの役目じゃから良いのじゃ』とのこと。理屈がさっぱり分からない…)、その辺の詳細は一切知らされていない。


 ちなみに、オリジナルのシホ・ローズ・ヴィントブルは、現在、別人として転生して、何処かの並行世界パラレルワールドにいるらしい。

 


 閑話休題。



 そんなあらゆる世界の事情を知るシホ学園長だが、そのシホ学園長が言うには、



『リザードマンの祖先が竜人種ということはあり得ん。ただ自分達が勝手にそう言っておるだけじゃ。

 ただ、トカゲが進化してドラゴンになることはあるかもしれんのぅ…』



 ということらしい。



「リザードマンの目的は、進化種である“魔竜人ドラゴニュート”となり、世界の支配権を得ること。そのために過去、我々人類を使った人体実験を行なった形跡があるという記録も残っています。

 …これはあくまで未確認情報ですが、かつて世界を滅ぼしかけた【魔女】という存在も、彼らリザードマンの人体実験により生み出された人類なのではないか、とも言われています」



 およそ200年前、突如現れた【魔女】と呼ばれる少女によって、いくつもの“魔法都市”が破壊された。

 【魔女】本人は、俺達の住むここ“第12魔法都市”にて討伐されたが、人間の男子が産まれる際に起こる致死遺伝子の発現という遺伝子レベルにで施された魔術的“呪い”によって、男子の出生率は極端に下がり、生きられたとしても俺のように遺伝子疾患を抱えている場合もあったりして、人類は今も少しずつ滅びゆく運命を辿っていっている。



 そんな【魔女】がリザードマン達によって存在かもしれないというのは、ここにいる全員が初耳だった。



「あくまで一部の魔法科学者の人達が言っている一つの説に過ぎません。【魔女】の出生に関してはその存在と同様謎が多いのです」



 その流れから、“魔女教”というカルト宗教団体の話になった。

 “魔女教”は、俺やマリ達とも因縁のある団体だ。



「人類の救済を掲げていた【魔女】の意思を継ぎ、かつて滅ぼされた【魔女】に代わって人類を救済するという大義名分を掲げたカルト宗教団体“魔女教”。

 彼らが、直接【魔女】と関係があるかどうかは定かではありませんが、目的のためならば手段を選ばない組織です。

 現に10年前、“魔法師”の素質のある子供達をさらう“幼児集団誘拐事件”が発生しました」



 そう、その事件に俺達は巻き込まれ、マリの双子の妹であるマミは未だに行方不明のままだ…

 ちなみに、“魔法師”の素質がない俺が何故さらわれたかというと、それは人違いからだ。


 あの日、俺とマリとマミ、そしてユウトとフレンダの五人で公園で遊んでいたのだが、その時の俺は、マチに変装して一緒にいたのだ(本物のマチは風邪で、家で寝込んでいた)。

 何故俺がマチに変装していたのかは、それはちょっとしたイタズラ心で、その日俺以外の幼馴染おさななじみ女子達が、俺に内緒で集まって何かをするという話を聞きつけ、いてもたってもいられなかったのだ。

 その結果、俺はマチと間違えられて誘拐されたというわけなのだ。

 マチは、自分のせいで俺が誘拐されたことに罪悪感を覚えているが、俺としてはマチが危険な目にあわなくて良かったと思っている。



 余談ではあるが、この誘拐事件に俺達が巻き込まれたことは、ごくごく近しい人達しか知らず(プライバシー保護の観点から、被害者氏名などは一切公表されていない)、少なくとも俺達から緑川博士達に話したことは無い。


 

 “魔女教”の話が終わったところでチャイムが鳴り、午前の授業は終わった。





 昼休みになると、一緒に弁当を食べるために、マリ達が俺の周りに席を並べ始めた。



「はぁ〜、やっぱ授業はキっちぃよな〜、マサトー?」



 と、俺の右隣に座ったユウが、唐突にそんなことを言った。



「いや、何でお前がここにおるん…?」


「そうっちゃん!マサト君の隣は第一夫人の私って決まっとーとよ!?」


「いや、それもおかしい!ここは間を取ってオレが隣に座るべきっちゃん!」


「なら、その間の間をとってボクが座っちゃおっかなー?」


「待て待てっ!アタイだってマサトの隣に座りたいっ!!」


「皆落ち着きっ!ここはやっぱり妹である私が隣に座るべきっちゃ!」


「いや、むしろマサト君はわたしの膝枕でお昼を食べるべきっちゃっ!!」



 と、マリ達がユウそっちのけで争い始めてしまった。

 いや、ユウナ…、さすがに教室で膝枕は恥ずかしいからやめてくれ…



「いや、本当に何でユウ君がここに…?男子科からここまではそれなりに距離があるハズよね?」



 ユイの言う通りだ。

 男子科の校舎は女子科と向かい合わせの距離ではあるが、授業が終わってすぐ駆け付けたとしても、同じクラスで授業を受けていたマリ達よりも早く俺の隣の席を陣取っているのは理屈に合わない…



「んなの、愛に決まってるだろ!」


「ぶっ!?」



 あまりに突拍子も無いことを言い出しやがったので、思わず吐き気をもよおした俺。



「だ、大丈夫?マサト君?」



 と、ちゃっかり俺の左隣に座っていたマリアが俺の背中をさすってくれた(というか、これは漁夫の利というやつでは…?)。



「あ、ああ…、ありがとうマリア。

 というかユウっ!!愛ってどういうことっちゃん!?」


「どうもこうも、俺はお前との決闘に負けた。だから、俺はユウト達を俺のハーレムに誘うのは諦めた」



 うん、ここまではまともなことを言っている。

 というか、正直あの決闘の結末に対して、ユウが納得いかずに再戦を申し込んでくるのでは?と考えていたので、すんなりと負けを認めてくれて良かっ、

 


「だから、俺がお前のハーレムに入ってやることにした!」


「何故そうなる!?」



 全然良くなかった!

 むしろ悪化してやがるっ!!



「ちょっ、ユウ君まさか、そっちの趣味が…っ!?いや、お姉ちゃん的にはありだけどっ!その場合攻めはやっぱりマサトさんになるの!?あたしの中ではユウ君はずっと攻めなイメージだったけど、受けのユウ君もそれはそれで」


「ユイはちょっと黙っとこうか…」



 これ以上話をややこしくしたくないので、一旦ユイの趣味のことは置いておく。


 何やらこおばしい妄想世界に入り込んだユイを無視して、俺はユウに尋ねた。



「で…、お前、本当にそっちの趣味があると?」


「おっと、勘違いしてくれるなよ?

 俺はあくまでも女の子、特に巨乳美少女専だから、男のマサトに興味があるわけじゃあない」


「それを聞いてひとまずは安心やけど…、いや、やっぱ全然安心出来んな…、男の俺に興味が無いってここはつまり、」


「そうだ!俺はマジョリティブラックの専属“魔法騎士”として、ブラックのおっぱい…、いや背中を守るために一生を捧げると誓ったんだっ!!」



 やべぇ…、めっちゃ頭痛い……

 どうしてこうなった……



「いや…、あのな…?確かにマジョリティブラックは女やけど、中身はやからな?」


「そんなのは百も承知さ!

 だがしかたが無いだろう!俺は、マジョリティブラックに惚れてしまったんだからっ!!」



 あー、駄目だこりゃ、完っ全にキマってて何を言っても聞かないやつだ…



「あはははっ!!ホンマにマサトはんはオモロイ男やなー!」



 と、それまで傍観していたレンカが、腹を抱えて笑いながらそう言った。



「うん!やっぱマサトはんに決めて正解やったわ!」


「何が正解やったって…?」


「マサトはんをウチの将来の旦那さん候補に決めて、ってことや!

 ぶっちゃけ、イケメンやったり優秀な“魔法師”の男やったら、そこのユウはんも含めてまぁまぁおるけど、それだけで選ぶってなると、将来絶対飽きるやろ?」


「いや、それはどうか分からんけど…」


「せやけど、マサトはんと一緒やったら、今後も色んなことがありそうやし、人生楽しくなりそうやん?」


「そう言ってくれるのはありがたいが…」


「うん、やっぱウチの選択は間違ってなかった!あの時、普通の高校やなくて魔法師育成学園の戦乙女ヴァルキリー科からのスカウトを受けて大正解やった!

 マサトはん!改めて、ウチもマサトはんのハーレムメンバーてして、今後ともよろしゅう頼んまっせ♪」



 と、なんだかよく分からない内にレンカが俺のハーレム入り宣言をしていた。



 まぁ、レンカのことは正直まだよく分からないことが多いが、その辺りのことはこれから知っていけばいい。


 だけど…、ユウは………、



「おいマサト!早く飯食わねぇと昼休み終わっちまうぞ?」



 何事も無かったかのように、平然と俺の右隣で弁当をかき込むユウを見ながら、俺は大きなため息をついた。

 そんな俺を、左隣にいたマリアが優しく励ましてくれた。



「モテモテなのも大変だね、マサト君♪」



 マリアの天使の微笑みに、俺の心は癒されるのだった……

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