戦国DJ r/a/o/x

合法都市

第1話:ビートが消えた夜


俺、ggg。r/a/o/xのローディーだ。

r/a/o/xってのは、合法都市とBLACK

どっちもイカれた才能持つ不良DJ二人が組んだユニット。

合法都市はクールで頭脳派、完璧なトラックで客を操るタイプ。

BLACKは真逆、ドス黒いビートで会場をぶち壊す野獣。

俺? ただの裏方。機材運んで、ケーブル繋いで、二人のケンカの仲裁する地味な役目だ。


r/a/o/xはシャバいDJがいたらブースを乗っ取ってプレイをする札付きの不良DJだ。


ある夜、いつものクラブでr/a/o/xのライブだった。

合法都市が「今夜は歴史を刻む」とかカッコつけて、

BLACKは「全部俺の音で支配するぜ」とニヤついてた。

俺はミキサーの後ろで汗かきながら、機材の調子をチェック。

なのに、なんか胸騒ぎがしてた。


ライブが始まった瞬間、ヤバいことが起きた。

合法都市のシンセとBLACKのベースがぶつかって、

スピーカーから変なノイズが爆音で響いた。客が騒ぐ中、ミキサーの針がバチバチ暴れ出して、俺が「止まれ!」って叫んだ瞬間、ドンッ! 真っ白な光に飲まれた。







目を開けたら、冷たい土の上。空はドス黒い雲で覆われて、

遠くで火と叫び声が響いてる。

戦場!? 合法都市もBLACKも近くにいない。

俺のスマホも機材も消えて、ボロボロの布切れみたいな服着せられてる。

ポケットには謎の小石一つ。なんだこれ!?



「おい、動くな!」 突然、ガサガサって音がして、汚ねえ服着た男たちが現れた。槍持ってるし、目がギラギラしてる。

農民ってか、略奪者っぽい雰囲気。

「こいつ、使えそうだな!」 って、俺、縄で縛られて引きずられた。

マジかよ、ローディーなのにこんな目に!?


連れてかれたのは、みすぼらしい村の外れ。

農民たちのボスっぽいデカい男が「お前、何者だ?」って聞いてくる。

俺、震えながら「ggg、ただの…ローディーっす」と答えたけど、

「ろーでぃー? 忍びか!?」って余計怪しまれた。

いや、忍びじゃねえ! DJの裏方だよ!



その時、遠くで馬の蹄の音。農民たちが「東軍か!? 西軍か!?」って慌てだした。

俺、状況わかんねえけど、合法都市とBLACKがどっかでこの戦争に絡んでる気がした。

だって、あの二人が静かにしてるわけねえもん。

合法都市なら頭使ってデカい計画立ててるだろうし、

BLACKならもう戦場で暴れてるはず。

夜、農民の監視が緩んだ隙に、俺は縄をほどこうと必死。

ポケットの小石がなんか熱くて、握ると頭にビートが響いてきた。


r/a/o/xの音…合法都市のクリアなシンセと、BLACKの重いベース。

俺、ローディーなのに、この小石でなんかできそう…って、んなバカな!?

でも、感じるんだ。この乱世で、r/a/o/xのビートがデカいことを起こすって。

この農民どもの手から抜け出して、二人を追わなきゃ。

ローディーの仕事、まだ終わってねえ!


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