第8話:ビールは第六感を開く液体
来たぞ……泡立つ神回!!
【泡と予言と干しホタテ】
――飲んだ瞬間、扉が開く。現実と虚構の境目を越えた“居酒屋の預言者”が、今夜もビールを片手に暴走する!!!
その夜の「居酒屋どん底」は、やたら静かだった。
常連たちは揃っていたが、なぜか会話がなかった。
空気が……どんよりしていた。
そんなとき、カウンターの奥で、ぷしゅっという音が鳴った。
タケシ「ふっ……開いたな。俺の扉が」
グラスに注がれた黄金色の液体を見つめながら、タケシが呟いた。
ヨシオ「なに言ってんだ?」
ユカ「え、また来た? 妙な時間?」
タケシ(超真剣)「ビールはな……第六感を開く液体なんだよ」
\また始まったぞ、タケシの泡理論/
---
タケシ「冷えたビールを一口……舌が感じるのは苦み、脳が捉えるのは快感。だけど、魂が開くのは“第六感”なんだ」
「飲むたびに俺は未来の味がする」
ヨシオ「お前、それ完全に酔ってるだけだろ」
タケシ「違う、ヨシオ。これは覚醒なんだ」
「一口目で“今日のニュース”、二口目で“来週の天気”、三口目で“お前の隠してる後ろめたい話”が分かるようになる」
\こっわ!!!何飲んでるの!?!?/
ユカ「そんな万能スキャン液体だったの!? ただのビールが!?」
タケシ「いや、ただのじゃダメだ。ちゃんと冷えてて泡のバランスが神レベルじゃないと開かない。
しかも、グラスの角度が45度以上ズレてたら予知じゃなくてただの妄想になる」
ヨシオ「めんどくせえ条件多すぎるわ!」
---
そのとき、タケシは突然、ピシッと背筋を伸ばし、遠くを見つめた。
タケシ「……見えた」
「ユカ、お前明日傘忘れる」
\小さい予知!!!/
ユカ「いやちょっとそれ、マジでありそうなんだけど!!」
タケシ「そして……ヨシオ。お前の冷蔵庫、今……干しホタテ入ってるだろ」
\なぜ知ってる!!!/
ヨシオ「え、入ってる……てか、何で知ってんの!?」
タケシ「……ビールが語ったんだよ」
---
それからというもの、居酒屋「どん底」では
タケシが飲む一杯目のビールに、全員が注目する文化が生まれた。
何を言い出すのか?
誰の秘密がバレるのか?
どの冷蔵庫の中身がバレるのか?
“タケシの泡予知”と呼ばれたその奇跡は、
まさに――
\\第六感、泡で覚醒//
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