第3話 能力確認

 まずは転生した俺の能力を確認しておこうと思う。


 張り切って世界征服しようなんて考えているが、実際は大して強くなかったでは話にならないからな。


「ステータスオープン」


 そう呟くと、目の前に水色の画面が現れる。


 うんうん。ゲームと全く同じだ。


 わざわざ口にせずとも、頭で思い浮かべればステータスボードを出すことは出来るが、思わず「ステータスオープン」と唱えてしまった。


 こういうのって何歳になってもワクワクするよな。


 そして、ステータスボードに表示された自分のステータスを見て言葉を失う。


 レベル1にも関わらず、ほぼ全てのステータスが人族の上限値よりも圧倒的に高いのだ。


 これでレベルを上限まで上げた日にはどうなることやら。


 他の情報についても見ていく。


 名前の欄を見ると、しっかりとルーカス・クランフォードと表示されていた。


 そして、その下に表示されている種族の欄を見て絶句する。


 少しの沈黙の後、思わず叫ぶ。


「………はぁ!?神族!!」


 そう。種族の欄に、神族と表示されているのだ。


 神族というのは神の一族であり、俺も神の一柱ということになる。


 どうりでステータスが異常に高いわけだ。


 少し落ち着いたところで、保有しているスキルを見ていく。


 ざっと見た感じでも、数え切れないほどのスキルを所持しているようだ。


 剣術スキルの最高位である「剣神」


 格闘系スキルの最高位である「闘神」


 魔法系スキルの最高位である「魔法の深淵」


 無限に物を収納することができる「無限収納」俗に言うアイテムボックスだ


 相手の心を読むことができる「読心」


 血液を自由自在に操ることができる「血液操作」などなど


 すぐには見切れないほど大量のスキルが表示されている。


「うん、これなら問題なさそうだな!現状、誰にも負けるビジョンが浮かばない」


 満足してそう呟いていると、一つだけ異世界の定番と言ってもいいスキルがないことに気がつく。


 それは、「鑑定」だ。


 異世界系のラノベや漫画では、かなりの確率で「鑑定」を持っていたよな。


 俺が働いていた会社では、ゲームを作る時にそういうお約束は必ず守るようにしていたため、持っているはずなんだが。


 鑑定がないと、色々と不便そうだしなぁ。


 ステータスボードを閉じて、鑑定が無いことについて考える。


 すると、いきなり頭に植物の名前と用途が流れ込んできた。


 少し調べて分かったことだが、どうやら俺の目は神眼になっているらしく、わざわざスキルを使わずとも勝手に対象物を鑑定出来るようだ。


 先程は、花が視界に映ったことで勝手に花の情報が頭に流れ込んできたのだろう。


 うんうん。流石は俺達が作ったゲームだ。


 このゲームの製作陣も優秀なメンバーが揃っていたからなぁ。


 よしよし、自分の能力については確認できたから、この付近を探索してみるか。


 

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