魔物 上
スプーニャを飛び出して早半日、起伏のない平野でさえ地平線の彼方に追手が見えなくなった。
漸くだ。彼の国の男達は荒々しくもさっぱりした性格が多いと思いきや、意外と執念深かった。もうあの国には顔を出せないかもしれない。
ま、わざわざ行く日はこないだろう。たぶん。
「で、次はどこ行くん?」
私とカスミを降ろし、伸びをしたミコトが問いかけて来た。
そういえば我々は今どこにいるのだろう。闇雲に走り抜けてきたので現在地がわからない。胸元から出した羅針盤を開け、方角と次の目的地を確認した。
うん、これだけじゃここがどこだかさっぱりだ。
とりあえず目的地がどちら方面にあるかだけはわかった。
「ここから北にある国のミーティスへ向かおうと思うけど……」
ミーティスはマイルズ大陸で目的地に設定した国の一つだ。マイルズはそこまで広い大陸ではないので、訪れるのはスプーニャとミーティスの2国だけになる。
このまま羅針盤が指す方へ向かえば目的地へ辿り着くことが出来るだろう。
だが、私には先約がある。
「ミコトの故郷ってどの方角?」
ミコトとマイルズへ来る前の約束だ。一度決めたことを忘れるなどあってはならない、王として。
すると彼女は目を輝かせ、口の端を限界まで上げた。
「やば〜♡ちゃんと覚えてくれてたんだぁ〜」
そう言うと私を抱え嬉しそうに頬擦りを始めた。彼女の抱きつく癖はなんとかならないものだろうか。
無駄とわかっていても手足で抵抗しながら言葉を続ける。
「約束してたし、それにマイカも看病してもらってたから。お礼も兼ねてね」
「おう、ありがとな姉ちゃん」
マイカがヌッと私達2人の視界に現れた。眉だけを凛々しく寄せながら、人差し指と中指を立てて額へ当て、ピッと離す仕草をした。
それを見たミコトは顎を突き出し、顔のパーツを中央に寄せ始める。不評なようだ。
「あーしの故郷、マイルズより西にあるのは知ってんだけどさぁ〜。その前に」
彼女は私を降ろしてから頭の後ろで腕を組み、周りを見渡すと、少し間を空けてから口を開いた。
「ここどこ?」
ミコトすら知らない土地へ迷い込んでいたらしい。
思えば彼女はマイルズ近くの島で育っただけで、こちらの大陸へ赴く機会は無かったのかもしれない。
一縷の望みをかけて他の3人へ視線を送る。
「私もわかりませんわ」
「元々予定に無い土地だからな」
首を振るカスミとトビウメ。
と、なると残りは……
マイカへ全員の視線が集まる。
当の本人は何やら満足げな表情で腕を組んだ。
マイカから全員目を逸らした。
まいったな、こうなると知らない土地で迷子か。
「誰もわからないか……」
「この辺似た景色だからね〜」
「慌てて出てきたというのもありますしね」
「どうしたものだろうな」
「おい、無視するなぁ」
拳を頭上に振り上げ怒りを表現するマイカ。
残念なことに恐らく誰も期待をしていない、彼女たちの表情がそれを物語っている。
しかし、可哀想な気もするので一応聞いといてやるか。
「マイカはここが何処だかわかる?」
「いや、知らないけど」
当然でしょ、とでも言わんばかりにかぶりを振った。
私の同情を返せ。
素知らぬ顔でマイカは話を続ける。
「方角わかるならとりあえず西に行けばいいんじゃない?」
「そんな安直な……」
「んで道中の人にでも聞けばいいんでない?」
全員が息を呑み、一瞬時が止まった。
その手があったか、確かに地元住民に聞けば良いだけじゃないか。思わず膝を打つ。
「いい案だろぉ。やい、褒めろ」
マイカはしゃがんで私に褒美を催促する。
一度は疑ったが、彼女らしい良い案であることには間違いない。要求を飲んで褒めてやることにした。
丁度良い位置にいるマイカの頭を撫でる。
「おお……ピンコは素直だなぁ」
彼女は少しだけ驚き、直ぐにご満悦の笑顔を浮かべた。
撫で続けていると、突然私の足が地面を離れ身体ごと宙へ浮き始める。
ついに浮遊魔術を会得したのか……?
「あーしが代わりに褒めたげる〜」
浮遊魔術の元が声を発した。
ミコトは私を小脇に抱えた後、空いてる方の手をパキパキと鳴らしながらマイカの頭へ手を伸ばしていく。
「あ、結構です」
対するマイカはスッと立ち上がり、果実でも握りつぶしそうなその手を丁重にお断り申し上げた。
「じゃ、目指せ西へって感じで。ごー」
そして先陣を切って歩いていく。それに釣られて続く3人と宙に浮く私の身体。
だが、
「そっちは北」
迷わないよう訂正しておいた。
アテもなく西方面へ進む我々一行。
暫くはミコトに担ぎ上げられていた私だったが、ある程度進んだあたりで降ろしてもらうよう懇願した。
道中を急ぐために彼女を雇ったものの、おおよそ私と同じくらいの身長であるカスミが歩いているので、居た堪れない。それに私もたまには自分の足で歩きたいのだ。実家での主な移動手段も背後に立つ者による運搬だし。健康的では無い。
しかしミコトには渋られてしまった。移動手段として見られるのは嫌ではなかっただろうか。それとも所属欲求の一環か。
仕方ないので手を引いてくれとお願いした所、存外笑顔で快諾してもらえた。雇われた以上は役割があると嬉しいのかもしれないな。
握られた左手がブンブンと空を切る音を聞いていたら、いつの間にかマイカが右側に並んでいた。
そしてそのまま、空いた方の手もーらい、と杖を持つ手を取られた。
図らずも両手を引かれる形となった。側から見ると相当滑稽である。
笑顔を崩して威嚇するミコトと、知らん顔で私の手を振り回すマイカ。
そんな彼女らが腕を振り上げるタイミングが重なると私の身体が浮き上がる。
途轍もなく歩き辛い。
誘拐されてるみたいですわね、と揶揄するカスミ。
私もそう思う。
いいなぁ……、と呟くトビウメ。
私はそうは思わない。
こんなやりとりを続けていると、地平線の先に自然物とは異なる形の何かが現れ始めた。
「おっ、なんか見えてきたね〜」
「誰かいるかな。よし急ぐぞ」
「ちょっ……ぬわっ」
急激に両脇の運搬者が速度を上げたことにより、足が完全に地面から離れる。時折つま先が地に触れ砂埃を巻き上げた。
後ろを振り向くと急いでカスミを担ぎこちらを追い始めるトビウメが見えたが、次第に小さくなっていく。
瞬く間に小さな村の入り口へと辿り着いた。
木造の門の前では武器を構えた人物が2人立っている。
「村あんね」
「そうね」
2人の会話に耳を傾けながら、少し上がった息を整えた。
今回判明した事。引き摺られるのは普通に歩くより疲れる。
「2人はここで遅れてるカスミとトビウメを待ってて。私ちょっと聞いてくんね」
マイカはそう告げると門番に向かって駆け出した。置いてけぼりにした原因はお前だろう。
相変わらず自分のペースで動く子だ。スプーニャでダウンしていた頃がなんとも懐かしく感じる。
「自由だね〜マイカは」
ミコトは腕を組んで門番と話し込むマイカを見ていた。
どうやら私と同じことを考えていたようだ。
「……ちょっと羨ましい」
彼女はそう小声で呟く。
発言の意図が気になり顔を窺うと、少しだけ表情を曇らせていた。
何か思うところがあるのだろうか。
「きっ…貴様ら……置いて…行くな……」
「飛んで行くのがマイカ様だけに限らなくなってきましたわね……」
息絶え絶えのトビウメと軽く皮肉を飛ばすカスミが後ろから声をかけてきた。見る限り全力で走って追いついたようだ。申し訳ない。
置き去り組2名よりお叱りを受けていると、マイカが舞い戻ってきた。
「えーと、まずここはマイルズの下側の地域でメデラって言うところらしい」
開口一番、ここの地名を教えてくれた。言われてもピンと来ないが……ミコトなら知っているだろうか。
「あと村は今魔物の襲撃に備えて警戒中なんだって。でも入っていいみたい」
マモノ……魔物?
”魔物”って何だ。魔族ではなく?
「魔物って……何です?」
一瞬声に出していたかと焦ったが、カスミの言葉だった。
トビウメも首を傾げている、どうやら”魔物”を知らなくても問題ないらしい。彼女らが箱入りなだけなのかもしれないけれど。
「あーしは耳にしたことあるくらいだけど、マイカ知ってんの」
単語は聞いたことがあるのか、ならばマイルズ特有の何かだろうか。
ミコトの問いにマイカが頷く。
「私が育った大陸ではたまに現れたなぁ。凶暴になった動物って感じ」
彼女が何処の出身かはわからないが、マイルズではないとなると他の大陸にも出没しているらしい。さらに”魔物”が特定の生物に用いられる名詞ということが発覚した。
そういえば、マイカとはメリディエで出会ったとカスミは言っていたが、元々別の大陸から来たのか。
随分長旅だな。
「ただ獰猛な個体というわけではないのか」
「うーん、違うんだなぁ。見た目も変化してて……あとなんか雰囲気が……こう、ね」
曖昧で要領を得ないが言わんとしていることは伝わってくる。マイカには魔力やらが見えている疑惑があるのでそういったものを感じ取れるのだろう。
と、なると魔力を得た動物ということか……?あり得るのか、そんなことが。
「詳しいですわね、近くで見たことがありますの?」
「ふふふ……元々魔物退治をなりわいとしていたのさぁ」
職業として成り立つほど魔物とやらで溢れていたのか、恐ろしい土地だな。マイカの強さはそこから来ているのかもしれない。
そういえば彼女自身の昔話を聞くのは初めてだ。
「で、何で魔物の襲撃に備えてんの」
「そこまでは聞いてないぜ」
矢継ぎ早に質問が飛び交う。聞きたいことは多いだろうがここは一旦、
「とりあえず村入ろうか、色々聞けそうだし」
ここで立ち話も何だし、マイカや魔物のことも気になるけど本題は現在位置とミコトの故郷の筈だ。
門番の方に快く受け入れてもらい、村の中へと足を踏み入れる。
村は隠れ里より二回りほど小さい規模で纏まっていた。ここに来るまでの道も広く、舗装が行き届いていたので行商人がよく通るのだろう。最低限生活に必要な施設だけはあるように見える。
その中の一つの建物の前で人だかりが出来ていた。
「ちょいと失礼」
マイカが人の群れに突っ込んでいく。
そんな気はしていた、ここまで来ると慣れたものだ。
さて、我々はどうしたものか。
先ほど探知したがここに魔術師は居そうにない。あと、この手段に弱点が見えてきた。
スプーニャで相対した魔術師。あのように魔力量を調整出来る人間が他にも居る可能性がある。探し方は今後改めた方が良いだろう。
となると他にやることを考えよう。余計な案件はきっとマイカが持ち帰ってくるので、こちらが軸を保つ必要がある。
マイカのお陰で地名はわかったが、結局どうやってミコトの故郷へ向かうのか明らかになってはいない。そもそも故郷の名前を聞いていなかった。
「ミコト、故郷について教えてくれる。名前とか」
声をかけられてきょとんとするミコト。しばらくしてハッと我に帰ったように口へ手を当てた。
「あ、そうだった。あーしの地元目指してたんだった」
強引に振り回す誰かの所為で目的を忘れていたようだ。ならまた忘れる前に聞いておかないと。
ミコトは口に当てた手を人差し指だけ残し、考え込むように瞳を斜め上に移動させた。
「えーっと、ゾニアって名前のちっちゃい島国だね」
「メデラからの行き方は?」
「行きの時に通らなかったからなぁ〜さっぱり♡」
笑顔で肩をすくめるミコト。やはりマイルズに詳しくないか。
ここの住人なら知っているだろうかと近くの人間に話を聞こうかと考えたその時、前に伸びた私の影の横にもう一つ影が並んだ。
この感じは……
「魔物に襲われて怪我した人がいるっぽい」
マイカだ、そうだろうな。また気配を消して隣に来ていた。いい加減悔しいので彼女の気配を察する方法が欲しくなる。
「ピンコ、どうにか出来ない?」
彼女は眉を下げて私を指名して来た。普段が破茶滅茶な彼女に殊勝な態度を出されると、どうも庇護欲がくすぐられてしまう。本当に仕方ないな、マイカも、私も。
しかし彼女は魔術を万能な何かと勘違いしているらしい。魔術では起こりうる事しか起こせないのだ。
だが魔法はその限りではない。
「カスミ、ちょっといい」
トビウメと一緒に村を見回していたカスミを手招きで呼び寄せる。
彼女は綺麗に巻かれた髪を揺らしながらこちらへ近づき、首を傾げた。
「どうなさいました?」
「一緒に来て」
頭に疑問符を浮かべたままの彼女を連れ、マイカに怪我人の元へ案内してもらう。
人を掻き分け、建物に入ると薬品の匂いが漂ってきた。どうやらここは村の診療所のようだ。
外部の人間に助けを求めるとなれば、医者でも治せない怪我なのか。
「ちょっと通るぜぃ」
「おおっ、あんたはさっきの。治せる人いたのかい」
「私が知る限りこの世で一番頼れるお人さ」
マイカは自慢げに鼻を鳴らして私を紹介する。過剰に持ち上げるのはやめろ。
それに治すのは私ではない。
「傷口が深くてな、その上肉が抉れてて縫合が上手くいかないみたいなんだ」
「大きな手術の出来る先生は今用事で出てるし……このままじゃ失血死しちまう」
数人に囲まれてベッドに横たわる患者の太ももには、包帯と黒く模様書かれた布が巻かれている。それを解いてもらうと、獣の爪で裂かれたような大きな傷が出来ていた。傷口が新しく血は固まっていない、ここ数時間での出来事だろう。
患部は冷たくなっていたが、肌の色はまだ赤い。黒い模様の布は……魔術道具か。これで冷やし血の流出を遅らせていたようだ。
このくらいならカスミの魔力量でも問題ないだろう。
「じゃあカスミ、怪我のところに手を当てて」
「えっえっ、どういうことですの」
彼女には申し訳ないが説明出来ない、私もまだ確信には至っていないからだ。
それに、理解してもらうにはこれが一番手っ取り早い。
「それから思い出して、私がスプーニャで怪我した時のことを」
「えぇ……わ、わかりましたわ」
カスミが傷口へ手を添え、目を閉じるとギュッと眉を寄せる。目尻には薄ら涙を浮かべていた。あれはそんなにショッキングな出来事だっただろうか。思い出させてしまい少し心が痛む。
しばらくすると、彼女の掌が淡い緑色に輝き始めた。
魔術光と異なる固有の発光色。間違いない、彼女自身の魔法だ。
その光は見る見る内に患部の切れ目を小さくすると、痕すら残すことなく傷口を消し去った。
周囲から驚きの声が上がる。
「すげーっ、私にも教えろっ。おら教えろっ」
マイカも驚き私とカスミの肩を揺さぶる。
教えてどうこうなるものなら私も知りたい。
「な……なにが…起きましたの……?」
カスミは額に細かく汗粒を浮かべ、困惑するように目を回した。
確信へと変わったので、彼女には私から説明をする必要がある。
「魔法で怪我を治したね」
「そうなんですのね。流石ですわピンコ様」
「いや、カスミがやったんだよ」
「えっ」
彼女は私の言葉に一瞬硬直した後、大きく飛び退いた。
「ええっ、私ですか!?」
「うん、カスミが魔法で治した」
驚きのあまり口をパクパクさせている。
彼女のリアクションはちょっと面白いかも知れない。
「魔法は一部の人しか使えないからね、凄い才能だよ」
「そんな……私が……」
赤く染めた頬に両手を当てて照れるカスミ。
その様子を見て、さらに焚き付けてみたくなった。
「間違いなく天才だね」
「えへっ、えへへっ……おーっほっほっほっ!」
カスミをさらに追加で褒めたところ、手の甲を口元に当てて笑い出した。
彼女の気分が最高潮に達すると高笑いが出てくるらしい。
一つ学びになったな。
「どったん?なんとかなったの?」
「久しぶりにカスミの高笑いが聞こえた……」
笑い声に引き寄せられトビウメとミコトも合流する。
カスミはトビウメを見つけると一目散に駆け寄った。まるで見えない尻尾がブンブンと揺れているようだ。
「あっトビウメ、聞いてくださいましっ。私魔法が使えるようになったみたいなんですの!」
「えっ、す……すごいね!」
「えへへっ」
目の前で微笑ましい光景が繰り広げられる。激動のスプーニャの後では心に温かく沁み込んでいくようだ。
嬉しそうにはしゃぐカスミを眺め、彼女の使った魔法について思考を巡らした。
肉体再生、活性化などだろうか。またはサイと同じ、時間操作。いや、まさかな。
いずれにせよ素晴らしい才能というのは決して世辞などではなく、本心だ。
魔法を使えない私が言うんだから間違いない。
その後、診療所で従業員と思わしき成熟した女性2名と、回復した男性から話を聞くことになった。
「いやぁ本当に助かりました……
男性が怪我の経緯を語る。ここでもまた魔物の話題だ。
こう何度も話題に上ると気にはなって来る。魔族とも関係があったりするのだろうか。
「コーケイの森?」
知らない単語にマイカが食いついた。
「この村から北にある森だね。私たちにとって馴染み深い場所さ」
「村内で栽培できない果物や野草が森に自生してまして、貴重で高く売れるんです。あ、お礼に後でご馳走しますね」
男性がにこやかに告げた。
話を伺ったのはマイカだし、治したのはカスミだ。私達まで頂いて良いものだろうか。共に動くことが多い人間としては、仲間の行動は全体の功績になるのかも知れない。興味深いな。
当のカスミは誇らしそうに腕組みをしている。
「それにしても魔物、最近多くてなぁ……いつかこの村まで来るんじゃないかって気が気でないんだよ」
「退治するにも、ウチの村に戦える人間は殆ど居なくてね……。どこかの傭兵でも雇って依頼しようなんて話も上がったくらいさ」
困った顔で内情を吐露する女性2人。
その話をきいてマイカの眼が輝き始めた。
嫌な予感がする、早く止めないと。
「その話、おまかせあれ。なんせ私達は魔物退治の専門家!」
一足遅く、マイカが立ち上がって宣言をした。
ああ、やっぱり巻き込まれた。
仲間の行動は全体の責任でもあるみたいだ。
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