6-3 甘酸っぱい いちごクレープと恋心
ひとしきり喋った後、公園内を散歩する事にした。
木のトンネルをゆっくり歩く。
周りを見るとベンチで休む人、黙々とジョギングする人、子どもと追いかけっこをする親など、色々な人がこの場所でそれぞれの時間を楽しんでいる。
公園の角にフードトラックが停まっている。
見るとクレープ屋のようだ。
ベンチに座ってた時にどこからともなく甘い匂いがしていたのはここだった。
優香がクレープ食べようと言うのでついて行く。
メニューを見て、同時に指をさそうと優香から提案があったので「せーの!」でさした。
選んだのは同じイチゴクレープ。
ホイップクリームの上にスライスイチゴが沢山乗っている。
そこにカラースプレーが散りばめられていて、カラフルで食欲をそそる。
「やべぇヨダレ出てきた」と俺が言うと、「ケンて食欲旺盛だよね」と優香が言う。
「甘い物好きなんだよね」と言うと「なんか可愛い」と言われてしまった。
キッチンカーの横にあるベンチに腰掛けて食べる。
程よいイチゴの酸味とホイップクリームの甘みが口いっぱいに広がり、幸せな気持ちになる。
口の周りがクリームだらけになった俺を見て、「こっち見て」と言う優香。
「ん?」と言って向くとウェットティッシュで口を拭いてくれた。
俺は思わず赤くなってしまった。
優香は「可愛い!」と頬をツンツンしてきた。
優香のツンツン攻撃に更に赤くなってしまった。
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