これは、感情を売り買いする物語屋の記録。
涙の価値を知る者たちだけが訪れる、静かな取引の場所。
一冊の中には、誰かを愛した代償も、
誰かを守るために失った記憶も、
壊れた世界で拾い集めた言葉たちもある。
――少年と少女の旅の果て、
忘れられた約束に祈る者、
もう一度だけ会いたいと願った名前、
これはただの短編集じゃない。
感情を武器に変えた物語の、静かで優しい戦争だ。
最後のページを閉じるとき、
あなたの中に何かが残っていてくれたら、
それが、私たちの取引成立だ。
あと番外編も2作あったりします。
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