第37巻(ほのかちゃん)
ほのかちゃん、めっちゃ視力良い。
うちらは、遠くのほうの砂けむりに見えてるものも、ほのかちゃんには、はっきりと
トリケラトプスさんたち走り回ってるの見える!
「うわーっ!うちらのほうに向かって、めっちゃ走って来てるよーっ」
って、ほのかちゃん叫んでる。
ほんと〜?
うちらには砂けむり、舞ってるのは、なんとなく見えてるけどねっ。
って思ってたら、だんだん、うちらにも見えて来たみたいー!
うおーっ、たしかに、こっちに走って来てるわー。
大群だー。
風車にぶつかってしまうわーっ!
うちは、弓をひいて、矢を適当に、うちらの前に何本も、地面に突き刺した。
くーりは、笛をとりだして、吹きはじめてる。
香絵ちゃんは、歌使いのスキルである歌を歌いはじめてる。
ほのかちゃんは魔法をかけはじめてる。
トリケラトプスさんたち、うちの突き刺した矢の前でゴロンと寝っ転がって
くーりの笛の音色に聴きほれ
香絵ちゃんの歌声にうっとり♡
そして、ほのかちゃんの、きっと、ほのかに優しい魔法で、気持ち良さそうに眠ってる。
風車にぶつからなくて、すんだ。
ギルドに戻って、お姉さんに報告。
お姉さん
「ありがとね〜。風車にぶつからなくて良かったです。はいっ!報酬ですよ〜っ!」
めっちゃ良い紙質のスケッチブック4冊くれた。
ギルドカード。
香絵ちゃん、レベル8。
うちとくーり、レベル7。
ほのかちゃん、レベル9だ!
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