討伐そして、血抜き。
馬車から降りて、前方へ回る。
瀕死状態のロックバードの足にロープを取り付けて、木に吊るせる様に木に括る。
レバーリーフさんが、ロープの端を力いっぱい引っ張って、ロックバードを持ち上げた。
「おぉ、すごい持ち上がった。」
滑車も何も付いてないただのロープ一本で、自分の身長と同じか少し大きいくらいの魔物を持ち上げてる。
さすがに少ししか浮かないけど、それだけで十分みたいで、バーベナさんが地面に土魔法で穴を空ける。
穴が空いた所でロックバードの頸動脈…首の辺りを切った。
ナイフじゃ切れないみたいで、レバーリーフさんがロングソードで一刀する。
小動物の血抜きとそこまで大きな違いはないけど、大きいだけで結構大変みたいだ。
お腹を開いて、内臓を抜く。これは体温を効率よく温度を下げて、お肉を悪くさせない為。
そして、羽を抜く。
殆どが私が行った角ウサギの解体の工程と同じ。
ただ、こういう風に吊るして血抜きをする場合は、瀕死状態にしたりして、心臓が動いてる方が抜けやすいらしい。
うん、私に出来る気がしない。
そもそもこんな大きい魔物を狩れる気もしないし、持ち上がらないから、血抜きも大変になる。
せめて近くに川が有ったら少しは手伝えるかもだけど…。
ロックバードみたいな解体してお肉になったり、売ればお金になるような部位がある魔物の場合は、丁寧に処理する。
だけど、前回の襲撃の時は、ゴブリンだった為死骸を燃やしたり、穴に埋めたりしていた。
何でも、ギルドで緊急時以外はそんな感じで死骸を処理する決まりになってるらしい。
そういないと、運が悪い場合アンデッド化して、二次被害が起こる。
そのせいで討伐隊が組まれるくらいの大規模な討伐か行われたこともあって、ギルドでもきちんとした規制が行われる様になったという。
「まぁ、魔石さえ取っとけば成らないとは思うけどね。」
「そういうものなんですか…。」
なるほどなぁ…。
解体が終わったロックバードを『ストレージ』に入れさしてもらった。
馬車が狭くなるのも嫌だし、収納する手段が有るなら使わない手はない。
それにしても、ストレージさん結構入るなぁ…
解体したとはいえ大人1人分くらいの量のお肉が入るんだから…
どんだけ入るんだろう?
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