異世界生物図鑑(種族編)

【種族No.331:ティーンリアン(三つ目族)】

 絶滅危惧種:危険度★★★

 

 三つの目を持つ一族。

 第三の目は額にあり、未来を見通すとも、真実を見通すとも、他者を魅了するとも言われている。

 その為、第三の目は『龍眼』、『心眼』、『神眼』、『邪眼』と様々な別名で呼ばれてきた。

 第三の目と呼ばれているが、実際に額に眼球が備わっている訳でなく、一族特有のスキルのようなものであると考えられている。

 実際、スキルを使用する際に額の中心が光り輝き、それが第三の目のように見えたのが種族名の由来であると言い伝えられている。

 一族は女性だけで構成され、第三の目で見つけた運命とも呼べる相手とでなければ、三つ目を持つ一族の子をもうけることができない。

 以前より、その力を利用しようとする他種族によって捕縛、監禁される等の事例が発生している。

 それにより、一族の子を成すことができる相手との出会いがなくなり、おのずと出生率も下がり、一族は絶滅の危機を迎えている。

 現在専用の保護施設では、一族の女性を保護し夫婦となれる男性を斡旋するなどの保護活動を行っている。

 しかしながら、そういった保護活動自体が一族の滅亡を防ぐ為だけの繁殖行為であり、家畜のような扱いだと、一部から批判の声があがっている。

 また、現状保護施設にいるティーンリアンがマッチングに成功した実績はない。

 なお、自身がティーンリアンだということを隠して社会に溶け込んで生活している女性も一定数いるものと思われる。

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