陸段目

彼方から流れ来る音色は


繊細な衣のような穏やかで


暖かなお包み、とでも表せ果て由もなし


貴女の鎮魂曲は俺の耳には


悲愴に聴こえ否定し嘆く


その様を視たい望みは叶う術なく


不悪と応え横目に


御託を並べ不益な絵空事を


描き騙し仰げよ賛美せよ

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