第15話:篠原の自白。

だけど、この話は路面電車の霊に聞いた話・・・警察に話しても信じてもらえない。

どうしたらいんだろう・・・犯人が分かってるのに・・・


「路面電車の記憶だけじゃダメだな、物的証拠もないから訴えることも捕まえることもできない」


犯人は分かってるのに誰にも信じてもらえないってか・・・。


そしたら冥子が言った。


「自白しかないね・・・井戸川っち・・・麗華のマネージャーの篠崎さんを自主

させちゃえばばいいんだよ」


「自主?・・・あ〜その手があったか?」

「だけど、自主なんてしないだろ・・・無理に決まってるよ」


「じゃ〜麗華ちゃんに事情説明して篠崎を説得してもらったら効果的かも〜」


「そうだな・・・たしかにな・・・そうするか?」

「つうか、冥子は頭いいな・・・早く事件を解決してエッチしたいってか?」


「うん、早く終わらせようよ」

「勝手に争って死んでく人のことなんか興味ないから、私・・・」


「まあ、いいわ・・・頑張ろう・・・俺もここままじゃやっぱり寝つきが

悪い・・・」


麗華は浪人生が殺されてから自分の部屋にいるのはイヤだってマネージャー

の篠崎に連れられて音楽事務所のほうに寝泊まりしていた。

麗華はしばらくの間、仕事にはならないだろう。


「たぶん篠崎は麗華と事務所に一緒にいるだろう・・・じゃ〜また蜜柑さんと

明智さんにも参加してもらおう」


「井戸川っち、なんで?私と井戸川っちだけじゃダメなの?」


「囲いは多いほうが獲物に逃げられる可能性低くなるからな」


「なるほどね・・・だけど役に立ちそうにないメンバーだよ?」


「でも俺と冥子だけじゃやっぱり不安だからな」


極楽荘に帰った俺と冥子は蜜柑さんとイヤがる明智さんを連れて麗華の

音楽事務所に向かった。

なんで俺は警察でもないのに、こんなに真剣に関わってるんだよって話。


ただはっきりさせたい・・・極楽荘に平和を取り戻したい・・・それだけだ。

冥子と早くエッチがしたい訳じゃない・・・気持ちはちょっとあるけど。


俺に冥子、蜜柑さんそれに明智さん。

4人でぞろぞろ麗華の事務所に言ってみたが篠崎は会社にはずっと出勤してない

ってことだった。

だけど麗華は事務所にいたから、ことの真相を麗華に聞かせた。

最初、麗華は驚いていたが・・・それはありえると思ったのか納得した。


さて篠崎がどこに逃げてるのか、それが問題だったが麗華は篠崎が潜伏してるで

あろう事務所所有のマンションを知っていた。


だから今度は麗華も連れて篠原のマンションへ・・・篠原はとんずらすることなく

マンションにいた。

俺たちがぞろぞろ押しかけて来たことで篠原は、驚いたようだったが、何事か

すぐに分かったんだろう・・観念したように顔を伏せた。


で、結局どうなったかと言うと・・・路面電車の霊が冥子にしゃべったことを

聞いた篠崎は、最初は信じなかったし、なんの証拠もないって自分の犯行を否定

した・・・。


「篠原さん、私の為にごめんなさい・・・迷惑かけちゃって・・・全部、私の

為だったんでしょ?・・・そうだよね」


篠原は麗華がことの真相を知ってしまったことでカーペットに突っ伏して泣き

崩れた。


「あんた、愛した子を泣かせちゃダメだよ」


蜜柑さんがそう言った。


「そうだぜ・・・人を殺めたんだから・・・罪を償ってやり直せ」

「逃げたって麗華ちゃんと一緒になれる訳じゃないんだし一生苦しむだけだぞ」


そう言ったのは明智さんだった。


まあ、まともなことも言えるんだ。


篠崎は麗華の言葉が効いたのかついに観念して路面電車殺しを自白した。


つづく。


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