3.カードの入手法

ショウ君とリュート君が2人で対戦を始めたので一旦帰ることにした


帰路につく前にスマホを見る


今日は日曜日...日曜日?


明日は月曜日、週の初め


人生の大部分を占める事柄、仕事がある日


「私の職場って、ドコ?」


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単刀直入に言おう


私 は 無 職 で す


こんな一軒家を持ってるくせに、仕事についていなかった

家は権利書があるので賃貸ではない

なので家賃は問題ない

が、食費、光熱費、通信費を払わなくてはいけないし...なによりも


パックが買えない!


これは非常に由々しき事態だ

一刻も早く職につかなければ...









「いらっしゃいませ~。」


「ストチキですね、220円になります。」


「ありがとうございました〜。」


最速で始められそうなコンビニバイトになりました

面接があったけどストラグルで勝ったら即採用された。面接官である店長は緑のビマナだった

条件付き除去耐性持ちのパワー50000とかいうバケモン出されたけどバーン効果ダメージで勝った。危なかった

面接にストラグルがあったのはこの系列のコンビニを選んだ理由に繋がっていて...


「すみませーん、この『対戦相手・3』ください。」


「かしこまりました。500円になります。奥のテーブルでお待ち下さい。」


そう、この『ストラグルメイト』の系列店は対戦相手を売っているのだ!

1、2、3と分けられており、数字が大きくなるほど強くなる

私は3に置かれた。やったぜ


「お待たせしました。始めましょう。」


「「ストラグル・スタンバイ!」」


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バイトになってから約一ヶ月、給料が入った

時給1000円の週5、1日8時間勤務だから...

大体16万かな?

月16万なら家賃無しの私は普通に生活ができそう

これでやっとカードが買える

ただなぁ、レアカードは本当にバカみたいな値段するからなぁ...タチが悪いことにハイレアってわけじゃなくて唯一無二だからこその値段

代わりになるカードはそうそう見つからない


つまりお金が足りないというわけですね!


「転生しても金に困るのかよォ!」


『わたしたちはパックから出ませんので、マスターはカードを買う必要はありませんよ。』


「パックは剥きたいから剥くんだ!中身を使うかはあんまり考えてな———」







...私は今誰に返事した?


「誰だ?」


『私はメルクール。マスターに仕える極光ルミナスが1柱です。』


デッキケースから飛び出してきたカードから声が出る


「喋った!カードが喋ったァ!」


『私たちのルーツはマスターですから。他の有象無象とは違うのです。』


カードの中のメルクールがドヤ顔らしき顔をするが、表情筋が動かない子なのか無表情からあまり変わらない

水色の髪色に、水色の差し色が入ったメイド服を着た少女...それがメルクールのイラストだ

てか有象無象て...見下してんなぁ他の奴らを...というか


「私たちってのは、ドコまで?」


極光ルミナスは当然として、他の星見スターゲイズや白のマテリアルに至るまで...あなたが持っている"白"のカード全てです。』


「私がルーツって言ってたけど、どういうこと?」


『文字通りの意味です。私たちはマスターから生まれたのです。』


なーるほどね。だから私はパックを剥く必要がないのかー...






なにカード生成してるんですか私は?!

だから存在しない白が生まれたのかよ!


「ツッコミたい所は沢山あるけど...とりあえず、これからよろしく。メルクール。」


『はい。マイマスター。』






それからメルクールに色々なことを聞いた


星見スターゲイズ達は私の心、それがカードとしてこの世界に物質化したものであり、その中でも極光ルミナスは強い感情に呼応して生まれたカードで、メルクールは"知りたいと思う気持ち"によって生まれたらしい


"知りたいと思う気持ち"か...この世界に転移した時かな?


あとはさっきから思っていたことだが、どうやら極光ルミナスはメルクールだけでは無いらしい


物質化カード化しているのがメルクールのみ、ということらしい


「それで、星見スターゲイズ達を作るにはどうすればいいの?」


『目を閉じて、マスターの中で印象深いストラグルを思い返してください。』


印象深いストラグルか...バイトでのストラグルも楽しかったが、印象深いストラグルならやっぱりショウ君とのストラグルかな

この世界での初めてのストラグル...お互い守りを捨てた殴り合いだったな

記憶の世界に耽っているといつの間にかパックを持っていた


白一色の、極めて簡素なパック


早速剥いてみよう

中身は5枚入り。普通のカードパックだ

出たカードは『星見の賢者スターゲイズ・ガイスト』『星見の錬金術師スターゲイズ・アルケミスト』『星が示す道』『桜色のマテリアル』『極彩の無彩色』


...おい、桜色ってなんだよ

白ちゃうんかワレ


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桜色のマテリアル


このカードは『白のマテリアル』としても扱う

このマテリアルを使用した時、ライフを2点支払ってもよい、そうしたら自身のガイスト1体に『突撃』を追加する

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「いや強っっっッよ!」


バカみたいなこと書いてやがる!

実質⓪コストの突撃追加マギー?!

こんなんチートやチーターや!


『マテリアルがさらに増えましたね...ですがこれも白のマテリアルのようです。』


「桜色って白でいいのか...?」


すごい気になるけどそう扱うってテキストにあるから白でいいのだろう

あと気になるのは『極彩の無彩色』かな

めっちゃ輝いてるカードだ。レアカードはショーケース越しになら見たことあるが同じぐらい輝いている

多分これもレアカードなのだろう


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③極彩の無彩色


自身のパレットから元々の名前が『白のマテリアル』のカードを1枚マテリアルデッキに戻す。その後、マテリアルデッキから好きなカードを1枚パレットに起動状態で置く

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こいつもバケモンだ...要するに『桜色のマテリアル』を20枚から運ゲーしなくていいってこと?神かよ


『良いカードはできましたか?マスター。』


「最高。早く使いたい。」


早速デッキ再構築じゃあ!

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