つ第3話 研究の秘密
山村と早乙女は都心の外れにある広大な国立の研究所に来ていた。
川本から伝えられた任務ではこの研究所に勤める国立脳科学研究所の所長の西本学と言う、60歳ぐらいの男の護衛をしつつ、チート能力者を捕らえろと言う事だ。
なぜ狙われているのかは一切知らせられず、ただ任務を言い渡されるという事は、トップシークレットであると言うことは明白である
。
山村はこの西本と言う学者について深く知ったら、任務成功しても消されるなと思っていた、ただでさえ能力もわからず、一個師団でも手を出せない異能力者と戦うだけでも無理ゲーなのに、それを捕らえる、しかも護衛をしつつ、山村は多分、生きて帰れ無いと思い
自分の借りてる部屋の台所のテーブルに、両親に宛てた、遺書を書いていた。
ちなみに山村が遺書を書くのはこれが人生で100回目である。
山村の不安観念を駆り立てる者として、早乙女の存在がある、早乙女は川本に「どんな理由ですかで秘密にするんですか」としつこく聞いていた。
このメンタルの強さからして西本にも問い詰めるだろう、そしたらこっちまで、国からも命を狙われるだろう、山村は単に、この予想が、自分の性格による極端な不安妄想ではなく、リアリティがある不安だと思った、極端な不安に駆られているのと可能性の高い不安に駆られている判別はできていた。
何とか早乙女に西本に何故命を狙われているのか、思い当たる理由を聞くのを止めなければ、思うが、この研究所で落ち合った時話そうとしたが「辛気臭い顔しない、シャキッとしなさい」陽キャの威圧感バリバリで言う早乙女に怯んでしまった。
その後はズンズン進む早乙女の後を追うように山村はそれに話しかける事ができず、後をついて行った。
何とか西本に会う前に止めなければ、と思ってると焼却炉にゴミを捨てに来ている若手研究者らしき男がいた。
その焼却炉を早乙女が見たの見た山村は、今だと思い話を切り出そうとしたが、早乙女はスマホをいじっていて、話しかけられなかった。
山村が話を切り出さないでいるうちに、2人は西本のいる5階建の研究棟の最上階にある西本研究室のドアの前に着いていた
。
山村はしまったタイミングを逃したと思う暇もなく、早乙女が何の躊躇もなく「失礼します、警護の任務を命じられた早乙女と山村と申します」とドアを開けた。
ドアに鍵は掛かっておらず、返事もなく、急に部屋に入って来た早乙女に西本は驚いた様子である。
山村は恐る恐る「返事ぐらい待った方がいいと思うよ」と言った。
「大丈夫、向こうもうちらが来る事伝えるから分かっている訳だし、私は気にしない」
お前が、気にしないくても相手が気にするんだよ、山村は心の中で絶叫した。
西本は落ち着きを取り戻した後、座っていた椅子から立ち上がり「そっちの男の方が言うように、返事を待って入りたまえ」
「先生、硬い事は抜き、運命共同体なんだから、心の壁は取っ払って行きましょ」
山村と西本は言葉を失った。
バツが悪くなり、山村は西本を見ら、身長は身長はやや高めで、痩せ型そして気になったのは、写真で見たのより実物は目が何か暗い表情していた。
そりゃ命を狙われば、心労もたまるか、それに命を狙われると言う事と、上から研究に対して聞くなと言われてる事からも後ろぐらい研究をしてるのだろうのは間違いない、それも暗い目をしている理由か、ともかく早乙女に研究について聞かせないようにしなくてはと山村が思った矢先、「先生なんの研究してるんですか」
平然とした顔で言う早乙女に、お前状況分かってるのか、またも心の中で絶叫する山村をよそに「研究内容に対して触れるなと上あのかからいわれて無いのか」少し動揺しながら西本は言う。
それを見て、山村はここだと言わんばかりに「そうだよ、研究内容を聞いてはいけないと言われているんだから、もし聞いたら僕たちどうなるか分からないよ」と言った
「あんたの事はどうだっていい」早乙女は瞬時に山村に言い放つと、さらに西本に質問を続ける。
「私たちもガキの使いできてるんじゃ無いの、命懸けできてるんだから、そっちの研究内容ぐらい話てくれない、盗聴されてはいないはずよ」
山村と早乙女は盗聴探知機を所持している、山村の探知機にも盗聴されてる形跡はない、しかし知ってしまったら、西本が上に通告した場合、アウトだろう、山村は思った。
「言う訳はいかない、機密事項なのでね」西本は言う。
「わかったは、じゃあ私の推理を披露していいかしら」
「何だねそれは」西本は少し怒りを滲ませて言う。
山村は悪い予感しかしない。
「先生、アンタガキどもバラしてるでしょ
」
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