第三十五話 脱走
リオが図書室を出た後、時間は流れ数日が過ぎた。
その間リオはセラフィナからの誘いに対しての答えを出せずにいた。
セラフィナの誘いに乗る。それはアイリス達のように苦しむ人の救済にも繋がるかもしれない。
しかし果たしてそれが正しい選択なのか。
リオはその疑問を持ちながら答えを出すことができずにいた。
そしてある日の朝、アルカナにある機械兵の研究開発施設から緊急アラートが鳴り響いた。
アラートが鳴り響くと同時に研究員達は慌てて現場に駆けつける。
施設内で機械兵が暴走し脱走を開始したのだ。
施設内部にいた研究員達は逃げ惑い、機械兵は彼らを攻撃し続けた。
施設から逃げ出した機械兵は市街地へと進んで行く。
その情報はすぐに学園にも伝わり、放送が流れた。
「生徒の皆さん、緊急事態です!アルカナの研究施設から機械兵が暴走しています!皆さんは直ちに鎮圧に向かってください!」
放送を聞いた生徒たちはそれぞれの班に分かれて行動を開始した。
リオを含む生徒達は一年生なために突然のことで驚きつつも四人班にそれぞれドローンのガイドに従って鎮圧に向かう。
リオが割り振られた四人班はリオ以外のメンバーはミアともう一人話したことのない女子生徒と男子生徒だった。
ドローンに先導されて生徒達は現場を目指して走って行く。
街中で機械兵が暴走しているため住民達は避難を始めている。
リオ達も急いで現場に向かうが、他の班も既に到着しており戦闘が始まっていた。
アイリスの方はレオン・クロフォードと同じ班に割り振られた。
「足引っ張んなよ難民!」
「そっちこそ、邪魔なのよ!」
罵り合いながら機械兵に対処していく二人、アイリスは機械兵の無力化を図る。
「《ウィンド・カッター》!」
鋭い風の刃が機械兵の接合部を狙った。
接合部への狙いは正確で刃は接合部を捉え見事に切断してしまった。
機械兵の動きが止まり、倒れる。アイリスは満足げに息を吐いた。
「《チェイン・ライトニング》!」
レオンは電撃による鎖で拘束し、機械兵は身動きを封じられ電気によりショートして動かなくなる。
「どうだ?」
「はぁ?私の方が先に無力化してるんだから私の勝ちでしょ?」
「数じゃ負けてるだろ!」
アイリスとレオンは競い合うように機械兵を鎮圧していくがそのやり方は全く逆だった。
アイリスは風属性魔法を巧みに操り、レオンは電撃と鎖を組み合わせた技で次々と敵を倒していく。
「あんたみたいに雑じゃないのよ私は」
「無駄に時間をかけすぎなんだよお前は!」
「はぁ……うるさいわね」
アイリスは呆れた様子で溜息をつく。
「黙ってろクズ!」
レオンは再び機械兵に向かっていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます