第8話 菓子パンが育てるわがまま心

朝ごはんがわりに、

ちょっと小腹が空いた午後に、

疲れた帰り道のごほうびに——

つい手にしてしまう、ふんわり甘い菓子パン。


その一口は、まるでやさしい魔法。

でも実はその甘さの奥に、

心を揺らす“わがまま心”のタネが潜んでいることもあるのです。


菓子パンに多く含まれるのは、

白砂糖や添加物、マーガリンなど、

身体には負担になりやすい素材たち。

それが続くと、血糖値は大きく波を打ち、

心の安定も、少しずつ乱れはじめます。


「気に入らないとすぐに怒ってしまう」

「思いどおりにならないとイライラする」

そんな気持ちが出てくる日は、

もしかしたら身体が“甘さに振り回されている”サインかもしれません。


わがままって、決して悪いことではないんです。

本音を出すって、実はとても大切なこと。

でも、それが“人にぶつけてしまう形”で出てしまうのは、

ちょっと苦しいですよね。


そんな時は、菓子パンを少しおやすみしてみましょう。

かわりに、よく噛んで食べる玄米ごはんや、

やさしい味わいのお味噌汁を。

身体が落ち着いてくると、

心もゆっくり、自分のリズムに戻っていきます。


本当のあなたの中には、

人を思いやれるやさしさや、

深い安心感がちゃんとあるから。


食べものは、今日の自分をつくるもの。

そして、明日のあなたの心も育ててくれるのです。

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