第2話 お酒と彼女
気まずい空気だったのか、麗奈先輩が口を開く
「少年、君はなんでこんな時間にここにいるんだ?」
「えっと、お腹が空いてしまいコンビニに来ました」
何か話さなければいけないのに、状況が理解できなくて口が動かない。
麗奈先輩はそそくさと立ち上がり、地面に散乱したお酒の缶を悲しそうに拾い上げた。
時間が経っても状況を理解することができなくて、僕は先輩が落としたお酒を拾い上げた。
全ての缶を拾い上げて、先輩が言いにくそうに口を開いた
「実は私は不老不死なんだ」
まるで親の仇のような目で言っていたから、僕は新手の冗談のように苦笑いをしながら言った
「麗奈先輩とあろうお方もそんな冗談を言うんですね」
「私はそんな素晴らしい人間ではないし、君は私が冗談を言っているように見えるのか?」
さすがにここまで本気で言われると、まるで本当のように感じてきた。
先輩が間髪入れずに口を開く。
「君はやむ追えずだが、私の秘密を知ってしまった。みんなは君のような人間の意見を信じないだろうが、摘める芽は摘んでおいた方がいいだろう。」
「いっ一体僕は何をされるんですか?」
まるで夜風が僕の喉を切るように、先輩の重々しい声が虫のさざめく夜の道に響く
「見たところ私の高校の人間であろう。私は生徒会長で生徒会である程度の権力を持っている。更に、幸運にも副生徒会長の席が空いているんだ。」
先輩が言おうとしてることがなぜか分かり、僕の額には今までにない程に冷や汗が流れる。
「君には副生徒会長を頼みたい。そうすれば、私は君の監視ができ、君は副生徒会長という経歴が手に入る。win-winというやつだろう。」
「はい」
先輩の圧に負け、僕は頷くことしかできなかった。
僕が頷くと先輩の表情が明るくなり、笑顔で質問をしてきた。
「ところで少年、君の名前はなんだ?」
「僕の名前は只野 康二です」
僕の名前を聞くと、先輩はより一層の笑顔で僕に向けて話し始めた。
「少年…いや、只野 康二くん、私の名前は上条 麗奈だ。皆が知っている天才であり、美女、そして君たちの学校の生徒会長である。それから不老不死であり、300年ちょっと生きただけのただの少女だ。気軽に読んでくれて構わない。これからよろしく頼むぞ、只野 康二 副生徒会長くん。」
彼女は新しいおもちゃを見つけた子供のように、嬉しそうに僕を見ながら言った。
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