第18話 信念

ジークは、ルナの肩を離すと、


ルナは、泣きながら、


【もう嫌だ!!ジークのこと好きになっちゃったもん。なんかこんなのヤダ!!】


ルナは、誰に話してる?


そこに、現れたのは、


ザナック!!


【バレたのか…まぁ、お前にしてはなかなか。もう少し魅力を使えればな。ところで、バレてしまったので改めてご挨拶を。俺はザナック。レジーナを…そこは省略していいか。単刀直入に言う。この地上の幻獣と契約した。この世界の終焉を迎えるために】


ジークは、咄嗟に構えて、


【ザナック!!終焉だ?何言ってる。ルナに俺の監視をつける必要は何だ?全て答えろ!!】


ザナックは、


【おっと、ル.アークなんとやらは勘弁してくれよ。そうだな、まずはお前の監視はその属性だ。魔法の域に到達しつつある。で、味方に引き込むため…簡単に言うとお前の属性を頂く為にルナの魅力を利用させてもらった訳だ】


ジークは、


【俺の属性はいい!!終焉とはなんだ?】


ザナックは、


【…お前はなぜ地下に人々が住んでいたのか解るか?もう時間を忘れるくらい昔、それと少し前なのか、解らないが人々がこの地球エターナルを滅ぼしたんだ。争いだよ。それも終わりの無い無意味な争いだ。俺の属性は特殊でさ、解るんだよ、記憶の繋がりってものでな。俺の属性記憶知らないのも当たり前だがな。さぁ、ルナ、お前はもう不要だ。好きにしろ。と言ってもジークが前のように接してくれるとは思えないけどな…うっ!!なんだ?】


ザナックに剣🗡️を突きつける男が、


ゼノス…サーペントの…


ゼノスは、


【ついに見つけたぜ!!サーペントを騙して、良い人ぶって、本性は…ふん!!とんだ腐った男だよ。どうする!?愛しのシルフィーの前に連れて行って無様に倒してやろうか?それともこの場で…ん?なんだ?動けないぞ?】


ザナックが、


【シルフィーも知ってるさ!!俺の属性は応用すれば、こういうことも可能なんだよね。力だけのお間抜けさん。それと、こんなことも】



-------〔ウォーターエクスプロージョン〕-------



突如、水の大爆発がゼノスを襲う!!


そこには、シルフィーの姿が、


【ミゲル!!目を覚まして!!!】


 シルフィーの不意の張り手をまともに喰らったザナック。膝をついて、


【…捨てた名だと言っただろ。張り手とは言え手加減なしか、旧友に容赦しないのは昔からか。お前の格闘術は健在だな】


シルファーは、


【ゼノスを解放して。あなたはもう何もかも終わり。これ以上罪は重ねないで】


ザナックは、


【そうだ!!もう終わりだ。俺もお前もな。幻獣の時代に変わるんだ!!!世界は幻獣が支配する。なぁ、考えたことあるか?人は世界は何をしてきた?争って憎しみあって…そのためにどれ程の犠牲を生み出してきた!!争いのない世界なんて作れないんだよ、人間にはな!!】


ここにいるサーペントのシルフィー、ゼノス…


レジーナのジーク、ルナ…


誰もが何も言えなかった。


何が正しいのか?善と悪の境界線は何なのか?



ダメージを受けたゼノスが、


【…そこそこのダメージだったぞ。ザナックだかミゲルだか知らんが。お前間違っちゃいないな。殴りたい気持ちではあるが…お前に同意できるのは俺だけか?それと、教えてくれ。俺が動けないのとお前の属性、何の関係があるんだ?】









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