第15話 サーペント

 レヴァンスは活気に溢れている。人が倍増、いや、それを遥かに超える人々が来たのだ。もうレジーナもサーペントも無い。


 始めて人々は争いをやめて、結束して、この地上での生活を目指すことになったのだ。



ただ…



何かおかしい…



上手く出来すぎてる。




ロビーでザナックは、


【みんな、開拓や怪我人の看病、最新の都市のシステムの修正、疲れただろ。プールにブッフェ、ドリンクバーを用意した。地下からの物資を順調に運んでくれたみんなのおかげだ。今夜は食べて飲んで騒いでくれ】


※【ヒャッホー!!ザナック最高】※


※【レジーナ最高!!食べまくるぞー】※


※【みんな明日のことも考えて食えよ!!二日酔いは許さんぞ!!】※



そんか様子を見ていたルナは、


【ザナック…英雄じゃん!!】


ジークは、


【今はな、何か違和感があるが…】


ルナはジークに抱きついて、


【ねっ、私達も行こ!!】


ジークは、


【言いけどさ、油断するなよ。それにそんなドレス👗で動けるのか?見えそうだぞ…いや、見えるぞ…】


ルナは、


【ジークって私の脚ばかり…えっ!!何?】


ジークはルナの頭を抱えるように抱き抱えて、


【伏せろ!!来るぞ!!】



※グォーーーーーー!!!!!※



ルナは、


【何?この…悍ましい声…】


ジークは外に飛び出して、


巨大な漆黒の翼竜…


【これは…かつて存在していたと言われる伝説の…サーペント!!】


ルナは追いかけてきて、


【置いていかないでよ!!サーペントはもう無いでしょ!!早く走れないんだからね…あれ?何?なに!!ーーーーー???】


ジークは、


【戦いは終わっていない。人との争いだけじゃない。俺たちが地下にいる間にこの地上ではああいうのが…】


ルナは、


【幻獣なのあれ?】


ジークは、


【完全なる地球の支配者だ。…自然に現れ…お前!!正気か?】


 ルナはドレスを脱ぎ始めて、ショートパンツ姿に。


【動きやすいのにって、ジークが言ったんじゃん!!それともーーーーー、ちょっとドキッとした?もう…私の魅力にぞっこんって感じ?】


ジークは、


【…そうだな…魅力的だ】


ルナは、


【認めないでよ!!恥ずいじゃん!!!】


緊張感のない二人であったとさ。



【もう!!なんなの?このナレーション?】







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