第11話 救出

 たくさんの人々がレヴァンスのメインゲートに集まっている。このゲートはゼロバンと呼ばれる場所だ。


 緊急の場合のみ使用されるためゼロバンと呼ばれているらしい。遥か前方の高台に乗っている漢が、顔は見えないが、


※【ありがとう、私はザナックだ。初めて私と出会う人々も多いかも知れないが、レジーナの立場から私がカブトをし続けることを理解してほしい。今からこのゲートを開くがゲート横にマスク、手袋、水が用意されている。持てる範囲でいい。みんな頼む。少しでも多くの人々を】※


ルナは、


【顔が解らないけど、声も体格もザナックってあの人だよね?カード💳くれた】


ジークは、


【似てるな、確かに。それと聞こうと思っていたが、ルナは属性、炎では無いよな?あの時の剣🗡️意思を持ったような…】


ルナは、


【私の属性のことは今度ね。理解してもらえないと思うから。ゲート開いたよ!!急ごう】


ジークは、


【歩きながら話そう。この救出終わったら教えろよ!!ステーキ🥩と取引だ】


歩きながらルナは、


【ズルい!!じぁ、言うね。信じてもらえないと思うけど私の属性は零なの。解る?零!!ゼロって呼んでる。私以外一人しか会ったことないけど】


ジークは、


【…なんだ?その嘘の属性は?】


ルナは、


【ほら!!だから嫌なんだってば…信じてもらえないんだもん】


ジークは、


【ごめん。そうだな、それは…何にでもなるからゼロなのかな?変化する属性ってことか】


ルナは、立ち止まり、


【ズバリ!!なんでそんなに理解早いの?】



※【こら!!前で立ち止まるな。みんな急いでるんだ】※



ジークは、


【すみません…ルナ、立ち止まるな】


ルナも、


【すみませんー、カッコいいお兄さん。気をつけますー】



※【いえ…俺もきつい言い方…可愛いな🩷】※



 そこのお兄さんもルナの可愛さに気がついたのか!!でも、俺はルナを離さないぞ!!


そう思うジークであった。


ルナは、


【またナレーション聞こえた…】




 先発隊がついた場所は…これがサーペントの象徴だった超巨大都市シルファス…


こんなにも破壊され尽くされていたのか?


ザナックは、


【まずは救出だ。軽傷の人達はレヴァンスへ。先導隊から水を受け取れ。歩けないものには肩を貸してゆっくりと】


続いてザナックは、


【治癒系の属性のものは、重症者と思われる者達にヒーリング系を使ってくれ。魔法の域まで到達してるものはいるか?】




※【………………】※



誰も声を発しない。


ザナックは、


【そうか…じゃ、重症者は私の場所に何とか来てくれ!!順に出来る限り使う】


辺りがざわめき始めた。


ルナは、


【ジーク…ザナックって…】


ジークは、


【魔法か…高位の属性だな】



※用語、人物紹介※


∫∫∫∫∫∫∫∫∫∫ ザナック ∫∫∫∫∫∫∫∫∫∫

レジーナを統括してる男。素顔を含め全てが謎だがとんでもない能力があるようだ。


∫∫∫∫∫∫∫∫∫∫ 魔法 ∫∫∫∫∫∫∫∫∫∫

属性を極限まで極めて応用が出来るまでに到達した者のみが使える超高位属性のこと。










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