第6話

『6 謎のダンジョン』


 俺はカイザール国の森にいた。

 全方位結界はそうやすやすと、ヒビがはいる程やわではない。

 ヒビが入ったからには、ここらにAランク冒険者が行方不明なのの原因がありそうではある。

 いったいなんだろうか。

 器用富豪スキルを破る魔物はそうはいないはずだ。

 いるとしたら、放置しているのは極めて危険な存在となる。


 何も無ければ直ぐに王都に帰る予定だったが、そうもいかなくなったようで、俺はなぜかこうなると見逃すのができない性格だ。


「器用富豪スキル、完全方位探知」


 スキルの完全方位探知を使う。

 このスキルは森の中にある強大な魔物の魔力を察知して、方角と距離を知るスキルだ。





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『器用貧乏』探知 Fランク

『器用富豪』完全方位探知1000倍 SSSランク

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 以前の器用貧乏は探知であって、探知範囲は自分が見て取れる周囲だったので、近い範囲内でしか魔物を察知は出来ない。


 そのため魔物が近くにきて襲ってきたから察知することもしばしばあり、オリオンからは使えないスキルと言われた。

 完全方位探知にランクアップしてからは、探知範囲はかなり遠くまで可能だ。


 方角と距離はわかった。

 近くにある、森の中だ。

 完全方位探知を把握して解除した。

 次に再び瞬間移動スキルを使う。




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「器用富豪スキル、瞬間移動」


『器用貧乏』早歩き Fランク

『器用富豪』瞬間移動 SSSランク

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 完全方位探知スキルで得た不穏な魔力はこれか。

 俺の前にあるのは、ポッカリと開いた穴。

 ダンジョンだった。


 このダンジョンについての情報は俺はいっさいないに等しい。

 ただ危険な魔力のかたまりが俺の完全方位探知に影響したのだ。

 ダンジョンは冒険者が探索して、すでに最深部まで知り尽くされたのと、まだ探索途中のもある。


 また全く手をつけられていないダンジョンもあるのは、急にダンジョンが生まれた場合だ。

 このケースは危険なので初級冒険者や自信のない冒険者は近づかないのがいいとされる。


 冒険者パーティーにランク付けがあるように、ダンジョンにも危険性のランクがあるからだ。

 ダンジョンのランクはギルドで管理されてあり、依頼する場合は、ランクが表示されるのが一般的だ。


 ただあまりにも危険なダンジョンは依頼は出さずに、直接Sランク、Aランクパーティーに依頼を頼むのだ。


「さあ、どうかなこのダンジョンは。嫌な予感するが」


 そう言ったのは、ダンジョンから発生する魔力だ。

 これだけの魔力がある限りにおいて、探索済みとなることはない。

 ダンジョンに入ると、中は暗く、まだ誰も手を付けていないのとわかる。

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