シンレイ高校ホラハラ相談対策委員会　〜逢魔時の校舎からの脱出〜

鉈手璃彩子

体育館裏で転落事故女子高校生が死亡建設不備を指摘する声

令和1年12月10日（月）

10日午前10時頃、N県K市の新令和高等学校の体育館裏で、2年生の女子生徒（17歳）が転落し死亡する事故が発生した。警察によると、女子生徒は体育館裏手の階段の最上段から落下、約3メートル下のコンクリート地面に落下したとみられる。

事故は、別の生徒が体育館裏を通りかかった際に、倒れている女子生徒を発見し、教師に通報したことで発覚。救急隊が駆けつけたが、女子生徒は頭部を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。警察の調べによると目撃者はなく、女子生徒は早朝1人で体育館裏の階段に向かい、事故に遭ったとみられている。

新令和高等学校は令和元年に新設開校したばかりで、創立から1年足らずでの事故に、保護者や地域住民からは「設計・建設段階で安全性に問題があったのではないか」との声が上がっている。警察の現場検証では、階段の素材や施工に問題があった可能性が浮上しており、設計・施工を担当した建設会社への調査も進められている。

学校側は「生徒の安全を最優先に、事故原因の究明と再発防止に取り組む」とのコメントを発表。教育委員会は、建設時の検査記録の確認を急ぐとともに、管内の全公立学校に対し施設の緊急点検を指示した。