第7話 森の探索者

口森の探索者


テロップ「神秘の森の最果てに、星のしるしが眠るという」


  太陽の光りもまばらな、薄暗い森のなか、進む冒険者一行。

  密林の中は、生物の姿はみせないが、鳴き声は多く聞こえる。

  クックリで、雑草をなぎ払いながら進む冒険者一行。

  時折、何者かに、見られている不快な、不安感がする。

擬音「ギーギギーー」

ドワーフ「うーん、こんな所に、ロケットがあるのかの?」

  持っている地図を、がぶり見る、人間。

人間「しょうがないだろ、地図の通りに進んでいるんだから」

擬音「バサササッ」

極彩色の鳥「ヤパベル。ドゲッテ。ヤパベル。ドゲッテ」

人間「うわっ!!」

  極彩色の巨大なオウムが、頭の横を通り抜ける。

  静寂の密林。

人間「なんだ、オウムか‥」



人間「それにしても、鬱蒼としてきたな」

  ジャングル。葉をかき分けながら進む一行。

ドワーフ「わわっ!なんじゃこりゃ」

  アックスについた糸を、必死に取るドワーフ。

エルフ「蜘蛛の巣」

ドワーフ「わしゃ、クモとムカデは、大嫌いなんじゃー」

  クモが、エルフの手の上にのっている。

  ドワーフにクモを投げる、エルフ。

エルフ「ほれっ」

ドワーフ「うおぁ~ー! 怒髪怒天、我、君に‥」

  あぶくを吹く、ドワーフ。

  舌をチロっと出すエルフ。

  笑う人間。

  


  空の割れ目。

  開けるジャングル、青い空。

人間「うおぉーーと」  

  エルフに片腕を捕まえられる、人間。

  足元に崖が広がっている。

エルフ「危なかったわね」

人間「ありがとう。アレっ?!」

  指を指す人間。

人間「ロケットじゃ‥」

  崖下の平地の真ん中辺りに、突き刺さったロケットが。

エルフ「ホント」

  ドワーフ、望遠鏡を出す。

ドワーフ「どれどれ」

 「!!」

ドワーフ「一体、二体、‥ぐぬぅー」

エルフ「ホントだ」

人間「どうしたの?」

ドワーフ「この間のダンジョンより、多くのオークが‥」

エルフ「プッ!」

人間「笑い事じゃない。大変だな」

 「でも、行かなきゃ」

エルフ「そうだね」


  慎重に崖を降りる、冒険者たち。

  ドワーフがちょっとすべる。

ドワーフ「うおとと」

  低地まで降りる冒険者たち。

  葉をかき分けながら進む。

  重なりあう、葉の隙間から、光る目。

極彩色の鳥「ヤパベル。ドゲッテ。ヤパベル。ドゲッテ」

  密林の間の空を見上げる、エルフ。

  進む一行。

  突然、動きを止めるエルフ。

ドワーフ「どうしたんじゃ?」

  弦を引く、エルフ。

エルフ「だれ!?」

人間「?!」

  緊張が走る。

  動く茂み。

  薄い白のローブをまとった人間が出てくる。

ドワーフ「!!」

エルフ「古代人ね」

人間「!?」

 「君はだれだ!?」

  両手をあげる、光人。

光人「僕の名前は、ライカ」

人間「俺の名前はカール。カール=ザルツバーグ」

人間、ライカ「ロケット」

人間「!」

 「ロケットの跡へ、連れていってあげるよ」

 「僕は、1000年の昔から、ここに住んでいる」

  弓を下ろすエルフ。

ライカ「君たちで、66人目の使者だ」

  頷くライカ。

  頷く、冒険者たち。

  

  葉茂みから見える、ロケットの跡。

  オークがたくさん、トロールも数体、ロケットの跡にいる。

  出ていく、ライカ。

  礼をする、オークたち。トロールも直立不動になる。

ライカ「こちらに」

  出ていく、冒険者たち。

オーク「ブギャーーア、ブギャーー。オオーー、オオーーク」

  エリアがへこみ、突き刺さった格好で巨大なロケットは、だいぶ壊れている。

  近く、冒険者たち。

人間「材質は何なんだろう?」

  手招きする、ライカ。

  カードをタッチすると、入り口のシャッターが開く。

  明かりのつく、室内。

  入り口のドアから入る冒険者。

  上下、逆になった空間。

  部屋と階段がある。

  上の階、地下へと進む、一行。

  3階、降りると、硬く閉ざされたハッチがある。

  光人、横のパネルに、手を合わせる。

  開くハッチ。

  4階に降りる。

  コントロールルームに光りがともり始める。

  モニタに3Dヘッドがあらわれる。

3Dヘッド「ようこそ。僕はブレイン」

人間「!」

  ガクガクする人間。

  笑う、ライカ。

ライカ「これは、この船の、中央計算装置。兼、AI」

人間「チュウ、ケン、エイ?!」

ブレイン「フフフ、ゆっくりしていきたまえ」

  腰を下ろすドワーフ。

ドワーフ「ゆっくりしていくぞぃ」

ドワーフ心の声「ハテナ、どうゆう、仕組みかのい‥?」

ライカ「冒険者諸君は、星のしるしを探して来たとのこと」

ブレイン「フフフ、for get yours」

ドワーフ「フォーゲ、ユアー?」

エルフ「当たれば、私たちのものね」

ブレイン「フフフ」

「では、質問に入ろう。一生冒険者を続けるつもりかい?」

ドワーフ「いや、わしは、一稼ぎしたら、実家へ帰るつもりじゃ」

人間「俺も、結婚して、家、買いたい」

エルフ「わたしは‥」

ブレイン「パターンB6」

 「ゴブリンの話でいこう」

 「are you ready?」

エルフ「Yes!」

ドワーフ、人間「!?」

ライカ「これから、ブレインが問題を出す」

 「答えていくだけで良いよ」

ドワーフ、人間「OK」




テロップ

==


キリスト教の聖書にある項目。

怒りを抑える心を持つことができたら、家が持てると。


心、柔和なものは、家を持ち、子孫が繁栄すると。


口反  猛き狂うものは、家がなく、子孫もとだえる。(英雄)



==


  ブレインを前に、真剣な表情の冒険者たち。

ブレイン「フフフ、想像しながら、答えたまえ」

 「それでは」

 「クエスチョンNo.1 目のまえにゴブリンがいます。倒しますか?」

ドワーフ「倒す」

人間「倒す」

エルフ「倒さない」


ブレイン「OK. 倒さないと答えた方」

 「クエスチョンNo.2 次の選択肢から、選びなさい」

 「1生き物だからですか?」

 「2家族がいるからですか?」

 「3知恵があるからですか?」

 「4愛しているからですか?」

エルフ「1」

 「ゴブリンの子供は嫌いじゃないけど」

人間「えっ?!」

ドワーフ「わしは、いけすかん」

 「4はないじゃろ」

ブレイン「ハイ、次、1と答えた方」

 「クエスチョンNo.3 人に危害を与えてもですか?」

エルフ「NO」

擬音「ビーーーー」

ライカ「データが出ました、あとは、あなたたちは、ゴブリンが好きか嫌いか、コンピューターに入力してください」

 「ライクなら、Like 嫌いなら、Dislike」

ドワーフ「こ、これは、どうやるんじゃい?」

  やさしく、冒険者に教える、ライカ。

  入力する3人。

  データを見る光人。ちょっとずっこける。

ライカ「わかりました」

 「それでは、各人。コンピューターの前に手をかざしてください」

擬音「ウィーーン」

  コンピュータから、カードが出てくる。


ドワーフ「うぉっと」

  ドワーフ。カードキー、1枚。

人間「OK」

  人間。カードキー、1枚。

エルフ「まあまあね」

  エルフ。カードキー2枚。

ドワーフ、人間「!?」

  カードを手にする冒険者たち。

  綺麗なカードは、一瞬またたく。

  

  ブレイン、モニタ上で顔がグルっと一回転する。

ブレイン「満足いけたかな」

「最後に」

  ブレイン、ウインクする。

ブレイン「星のしるしを集めろ、星のしるしは、君の冒険の支えになってくれるはずだ」

擬音「ピーーー」

  シャットダウンし、モニタが消える。





ミッションクリア。

  2700Gの金塊と、ウォーハンマー、プレートメイル、ジュエル4個。星のしるし。4枚。



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