貞操が逆転したのでただ無双するだけ。

ロード画面

第1話 ミスターAV

 俺の名前は上代海かみしろかい


 とある休日のこと。朝起きてシコろうと思った俺はクークルを開きエロサイトを調べる。


 ここで異変。


「ん?なにこれ」


 普段使っているミ○AVというサイトの名前がミスターAVになっていたのだ。そのサイトは普段からとても使いやすく愛用している(※みんなは見ちゃだめだよ!!!)。

 "今まで名前を見間違っていた"なんてことは万が一にもありえない。


「なんか変わったのかな…」


 よく消されるサイトではある…消されて復活した際に名前を変えたのだろうとその時はあまり気に留めていなかった。


 しかしもう一つ異変が。


「…え?まってどゆこと…」


 おすすめ欄が軒並み、の動画ばかりだったのだ。


 俺は生憎ゲイではない。もう一度言う、ゲイではない。理解はあるがゲイではない。男がAV内に映るのは出来るだけ最小限にしてほしいし、男が喘ぐとか本当に勘弁してほしいと思っちゃうタイプ。そんな俺がさ…AVのサムネがの動画なんて万が一にも見るわけがないのだよ。


 とは言いつつも気になってその動画をひらく。内容は素人男子高校生をマジックミラー号に連れ込み、インタビューしていく中でおばさんが男子高校生にだんだんエロいことしていくといったものだ。


 …わかってる。みんなわかってるから。


 俺ってそんなにバカでも鈍感でもない。この休日の朝、しこり前という最も頭が冴えてる時間に脳内で様々な立式を立てる。


 一つの答えが出た。




「貞操が…逆転している…ッ!」




 完璧な立式から答えを導いた俺の脳内ではガリレオのテーマが再生されていた。


 ◇


 おかしいと思っていたのだ。俺の両親は2人とも海外で仕事をしていて息子である俺は一人暮らしとかいうエロ漫画の導入みたいな設定の俺に何もエロい事件が起きなかったこと…


 名前が今泉だったら俺の家はギャルの溜まり場になっていたのか?くそが…


 そう思ってた日が俺にもあった。


 俺の息子が、その銃口を空高く掲げる。


「我…貞操逆転の王なり…」


 さっそく街へ出ることにした。


 ◇


 さーてどの女の子に犯されようか。


 恥ずかしながら俺は童貞である。これからこの世界の王になるとはいえ、その初戦はやはり相手を選びたいもの。


 その時だった。


「君…ちょっといいかな?」


 背後から女性の声。振り向くとそこには婦警がいた。


 俺より少し高身長…そして胸部には北海道の厳しい寒暖差の環境で生産者の努力のもと、しっかりと甘く水々しく実った二玉ふたたまのメロンのようなおっぱい。普段からしっかりと鍛えられ引き締められた体は、出るとこ出て締まるとこ締まっているという感じ。早朝からの勤務だったのだろうか?初夏の太陽に照らされて漏れた汗の酸っぱい匂いと女性特有のフェロモン臭が混ざり合って"芳醇"というにはぴったりだ。


 …こいつにしよう。


「はい…どうかしましたか?」


 俺が演じるのは元の世界で言うところのふわふわきゅるるん系女子。私女の子と仲良くなるの苦手で…とかぬかすタイプ。異性のことは基本肯定、そうすれば落ちない男はいないと本能で理解している典型的な女さんだ。その男バージョンってこと。


「お兄さん急に声かけてごめんね。実はこの辺りは最近違法なママ活が頻繁に行われている場所でね?ほら、立んぽなんて聞いたことない?それの取り締まりをしてる途中だったんだよ」


 ほぉ…ぶらぶらしてたらそんなとこに着いてしまったのか。まぁ今の婦警の会話からも貞操が逆転していることに確信が持てる。


「そ、そうだったんですね。ごごめんなさい!僕はこれで…」


 あたかも俺がママ活のためにここに来た感を出す。その場から逃げる気なんて1ミリもないが、婦警に背中を見せたその時だった。


 婦警にぐっと腕を掴まれる。


「ちょっと…車の中でお話聞かせてもらえるかな?」


…ヒット。


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