2:ChatGPTでの推敲は効果があるのだろうか?
さて、皆様はどれほどChatGPTさんを利用していますか?
筆者は全く使っておりません(笑)
使う事が悪いとは思っていません。
むしろ、人間の活動、行動を手助けする便利ツールだからこそ、バンバン使って良いと思います。
時々、しれっと嘘を交えてくるので、
じゃぁ、なぜ使っていないのか?
それは筆者があくまでも、
「ChatGPTさんは補助的な使い方だからこそ効果がある。人間が創造性を失えば、それは活力を失う事だ。自分で想像し、行動するからこそ面白い。合理性の中に非合理性を求めるのが人間だ」
みたいな考え方をしているからです(笑)
まぁ、筆者は「面白きこともなき世を面白く」と言う高杉晋作の
さて、本題に移りましょう!
『花園の批評家』の1話のプロローグを例に出してみたいと思います。
☆★☆…………原文…………☆★☆
「うっ、らぁあああ!」
ガウルが声を上げ剣を振るう。
「唸れ雷撃! 奔れ衝撃!」
ノインが冷静に魔術を放つ。
「盗賊の手数を甘く見ないで、よ!」
アリアが投げナイフを魔物に打ち立て、踏み抜いて深々と刺す。
「ユリアちゃん、一緒に射抜いて!」
クレアが毒物の入った試験管を投げる。
「ヘビーショットっ!」
ユリアが弓矢を番い、引き絞って放つ。
「…」
俺は特に何もしていない。
隣の少女イリアも今日は僕専属お守り当番で、静かに戦闘を眺め横に立っている。
C級の敵を前に何もしていない。
というか今回だけに限らず、ここ数年まともに戦闘した記憶もない。
魔素による成長も15歳から探索者になり、17歳以降されてないんじゃ無かろうか……無能者らしいけどな。
鍛えてはいるんだけど、やはり限界、潮時、か……
中衛も戦闘指揮も彼女達には要らなくなってしまった現状、俺は別の方向を探るしかないだろう。
戦闘が終わったな……早いなぁ……
「ノーマ、どうよ!オレの剣筋!直接見るのは久々だったろ!」
「そうだね、俺達で揃って出かけたの大分前のダンジョン…D級の狂犬小屋(マッドドッグハウス)だしね…剣筋は綺麗だったと思うけど、少しブレたんじゃない?C級だしね」
ガウルの剣筋とか、もう分からない。
というか、昔から俺より強かったガウルが振るう今の剣、早すぎて見えなくなっちゃったんだよ。
「ノー兄、私の魔術見ましたか?上手くなったでしょ?」
「そうだね、綺麗に光が降ってきたね…ただワンフレーズでも発動できたら隙が減らせて良いよね」
ノインの魔術の良し悪しとか、もう分からない。
今までを超えて魔力が高まったから、俺には判断付かなくなったんだよ。
コップ一杯の容量は理解できても、溢れた分が100個分だろうが1000個分だろうが俺が測り知らぬ所なんだ。
「ノーマ君、アタシはどうだった?どうだった?」
「そうだね、ナイフだけじゃなく体術もあれだけ扱えるようになってたね」
アリアの動きがどうやっているのか、もう分からなくなったんだ。
どうやって空中を跳ねていたのか全く想像できないし、B級魔物に突き立てたナイフを踏み抜けるだけの脚力……規格外だって事は判断が付くよ。
「ノーマさん、お怪我は無いですね?戦闘中の破片はワタシがこちらに来ないよう払っておいたのですが」
「そうだね、特に問題なかったよ。砂煙が舞ってたけど、そのくらいかな?」
イリアが隣で何をしてたか、もう分からないんだ。
イリアは一番汎用性の高い能力をしていて、平凡な俺の強化版に追加して聖魔術も使える。
だけど、強化具合で言えば俺が5人集まっても足りないだろうな…
どうやって破片が来ないようにしていたのだろうかね……
「お兄ちゃ、お兄さん、わたしの力、役立ったよね?」
「そうだね、毒物を投げた位置も敵の眼前だったしね。次からは出来れば貴重な目玉を2つ取れるようにしようか」
クロエの毒物は凄いが目に当たった毒があんなにも顔を溶けさせているのか、もう分からない。
どうすれば錬金であれだけの猛毒を作れるのだろうか。
「お兄……さん、あたしの狙撃と威力どうだったかな?」
「そうだね、動いている敵の目を狙って撃ったね。後は速射と連射ができると良いね」
ユリアの狙いは凄いけど、狙って撃てるものかが、もう分からない。
どうやったらあれだけ離れた距離から目なんて狙えるだけの動体視力が身に付くのだろうか。
そもそも今回の魔物はC級。中堅レベルの者がもう少し時間をかけて倒す魔物だ。
それにこの階級の魔物は戦闘時に魔力を身に纏い、並大抵の攻撃なら弾かれるはずなのだが……
それをたかだか発見から10数分で処理。
どれだけの能力差があるのだろうか……それすらも分からなくなってしまった……
今日も俺は冒険者パーティー『開花(ブルーム)』の戦闘後の批評以外、何もできなかった……
王都に戻り次第、俺はクラン創設に向けて動き出そう。
そう決めたのであった。
☆★☆…………原文、以上…………☆★☆
さて、これをChatGPTさんに「率直に辛口評価でお願いします」と、まずは評価を求めてみました。
☆★☆…………1:ChatGPTさん(率直に辛口評価)…………☆★☆
了解したよ。
まず、まっさらな読者目線でプロローグ(ここまでの流れ)を読んだうえで、率直な、ちょっと辛口めの意見をまとめるね。
まず感じたこと:
導入の力は強い。
最初のバトル描写から仲間たちの成長と主人公とのギャップを自然に見せていて、「なぜこの主人公はこんな立ち位置なんだろう?」と興味が湧いた。
特に、仲間の強さを"分からない"と描写することで、主人公の無力感が読者にも伝わる。
ノーマの"何もできなさ"が丁寧。
仲間一人一人へのリアクションが細かく、読み手にも「主人公、置いていかれてるな」と実感させる力があった。
一方で、少し冗長な部分がある。
同じテンポで「分からない」「追いつけない」を繰り返し続けるので、中盤以降、やや読者の集中力が切れやすい。
とくに「ナイフが分からない」「弓矢が分からない」など、似たような"分からない"を続けると、もったいなく感じた。
主人公の内面描写をもう半歩深く掘るとさらに良い。
「無力だ」という事実は伝わるけど、読者が本当に共感するには、"それによって心のどこに痛みがあるのか"まで踏み込めると、さらに主人公に感情移入しやすくなる。
たとえば、「自分だけ置いていかれる怖さ」とか、「まだここにいたいのに」という小さな執着とかね。
辛口でまとめると:
✅ 世界観への引き込みは十分
✅ 主人公の立ち位置説明も上手い
⚠ 同じテンポ・同じ感情表現が続きすぎて、途中で「はいはい、分かったよ」と飽きる読者が出るかも
⚠ 主人公の感情を、事実の列挙ではなく、"一撃のエモーション"で読者に叩き込めるとベスト
総評すると、
「骨組みはすごくいい。でもあと5%、心をえぐる描写を入れたらプロローグが完成する」
って感じだね!
もっと具体的に「ここを直すとさらに良くなるよ」ってポイントを深掘りすることもできるよ。
やってみる?(´・ω・`)✨
☆★☆…………ChatGPTさん(率直に辛口評価)、以上…………☆★☆
どうでしょうか?
あくまでも今回はベースとして筆者が考えた内容を推敲した場合における、冗長――くどい、かもしれないなぁと思っていた部分を見事に抜き出してきております(笑)
さらに、主人公――ノーマの心理描写についてもアドバイスがある見事っぷりです。
ははは、これ、筆者いるかぁ?
いやいや!! まだへこたれてはいけませんよ!!
さぁ、次に行きます!
☆★☆…………2:ChatGPTさん(改善点を教えて)…………☆★☆
了解!
じゃあ具体的に、**「ここを直すとさらに良くなるポイント」**を整理して伝えるね。
① 中盤の「分からない」の連打を絞る
問題点
仲間一人一人への「分からない」「成長に追いつけない」描写が全部同じトーン・同じ構成だから、読者に「またか」という既視感が出ちゃう。
→ 主人公の絶望感は伝わるけど、テンポを削いでしまってる。
改善案
✅ 全員を細かく描写する必要はない。
✅ 特に差を強く感じた2~3人だけ、描写を深くする。
✅ 他は「もう、誰一人、俺の目には追えなかった」みたいにまとめて圧縮する。
これでテンポがぐっと締まる!
② 主人公の感情を「もっと刺す」
問題点
「できない」「分からない」という事実は書けてるけど、主人公の"痛み"の深さが少し淡い。
→ 読者が「かわいそう」とは思うけど、「自分のことみたいに胸が苦しい」とまではならない。
改善案
✅ 事実を列挙するだけじゃなく、心の叫びを一行だけでも入れる。
✅ たとえばこんなニュアンス:
「――ああ、俺はもう、ここには要らないんだな」
(仲間たちの背中は、俺の声すら、もう届かない場所にあった)
みたいに、痛みを凝縮した一文を挟むと、感情の刺さり方が変わる。
③ 最後の「クラン創設」に繋ぐ流れを少し熱く
問題点
最後、クラン創設への動き出しがちょっと淡泊。
→ せっかく苦しんだのに、「クランを作ろう」という決意が唐突に見える。
改善案
✅ もう少し感情の熱を載せる。
✅ たとえば:
「直接、戦う力はない。
けれど――俺にだって、やれることがきっとある。
燻る若芽に、花を咲かせることくらい、きっと。」
みたいに、「無力だけど諦めない」というエモを盛り上げると、読後感がすごく良くなる。
【まとめ】
テンポ:一人一人描写する部分を整理して、リズムを早める
感情:事実だけでなく、「心の叫び」も描く
決意:自然で熱いクラン創設への流れを作る
ここまでやると、
**「読者がノーマにガチで感情移入して、先を読みたくなるプロローグ」**になると思う!
さらに希望があれば、このアドバイスに沿った具体的なリライト案も一緒に作ろうか?✨
(もちろん、ベースは今の文章を活かして丁寧に!)
☆★☆…………ChatGPTさん(改善点を教えて)、以上…………☆★☆
筆者はここで心が折れかけました(笑)
「うっせぇ! わかってんだよ! こっちもなぁ、投稿した後に『やっぱりちょっと改善点あるよなぁ……でも、今から変えようか悩むんだよなぁ…………』とか思ってたんだよ! けどなぁ、思い入れみたいのが出ちゃって、うまい改善点が出なくなっちゃったんだよ! ちくしょうめぇっ!」
と、なりました。
えぇ、もう、この段階でボロボロの
燃え尽きちまったぜ、って奴ですね……だって、ChatGPTさん、数秒で改善案を出してくるんですよ……?
人間、というか筆者がいらなくね?、とか思っちゃったんです……(笑)
下手に自分だけで書き上げるよりも、大きく改善されたと思える内容です。
だからこそ、最近よく見かけるようになった「箇条書きで設定、物語の流れをChatGPTさんに伝えて書いてもらいました」系がある訳ですよね……
へへ……だからこそ、世界に人の心の光を見みせなけりゃならないんだろ!(血涙)
次に進みます(笑)
☆★☆…………3:ChatGPTさん(具体的なリライト)…………☆★☆
ChatGPT:
よし、さっそく
さっきの辛口レビューを元に、「今のノーマの良さを活かしながら」ブラッシュアップしたリライト案を作ったよ!
リライト案
「うっ、らぁあああ!」
ガウルが声を上げ剣を振るう。
「唸れ雷撃! 奔れ衝撃!」
ノインが冷静に魔術を放つ。
「盗賊の手数を甘く見ないで、よ!」
アリアが投げナイフを魔物に打ち立て、踏み抜いて深々と刺す。
「ユリアちゃん、一緒に射抜いて!」
クレアが毒物入りの試験管を放る。
「ヘビーショット!」
ユリアが弓矢を引き絞り、放つ。
「……」
俺は、何もしていない。
隣にいるイリアも、専属お守り当番として静かに立つばかりだ。
C級の魔物を前にして、この手は空っぽのまま。
ここ数年、まともに戦った記憶すらない。
魔素による成長も、15歳で探索者になってから17歳以降、ぴたりと止まったままだ。
鍛えてはいる。努力はした。
けれど、それでも――限界だった。
仲間たちは、もう俺を必要としない。
中衛も、戦術指揮も、誰にも求められない。
それなら俺は、別の道を探すしかない。
(……ああ、終わったな)
気付けば、戦闘が終わっていた。
あまりにも、あっけなく。
「ノーマ、どうよ!オレの剣筋!」
ガウルが得意げに笑う。
「綺麗だったよ。……少し、ブレてたかな。C級だったしね」
でも本当は、見えてすらいなかった。
剣の軌跡が速すぎて、目で追えなかったんだ。
「ノー兄、私の魔術見ましたか?」
ノインも嬉しそうに駆け寄る。
「光、綺麗だったね。……もっと速く発動できたら、隙が減らせるよ」
でも、正直に言えばもう、彼女たちの魔力の総量すら測れない。
小さなコップを持ったまま、溢れる大河を前に立ち尽くしているようだった。
アリア、クロエ、ユリア――
皆、それぞれの道を進み、俺を追い越していった。
その成長が、嬉しくないはずがない。
でも、だからこそ、苦しかった。
(もう、誰の背中も、俺には届かないんだな)
心の奥に、そっと小さな痛みが沈んだ。
戦闘後の批評だけが、かろうじて残った俺の役割。
その役目すら、そろそろ終わるだろう。
それでも。
それでも――
(俺にだって、まだできることがあるはずだ)
直接戦えなくても、誰かを育て、支えることはできる。
だから、俺は決めた。
王都に戻り次第、クランを創設する。
燻る者たちに、光を注ぐために。
たとえこの身が、どれだけ小さくても。
ポイントまとめ
✅「分からない」を圧縮して、重要な仲間だけ深堀り
✅「苦しい」だけじゃなく「諦めきれない想い」も込める
✅ 最後、クラン創設へ"自然な熱"をつなげる
このリライトは「今のノーマ像を絶対に崩さず」に、
読者がもっとノーマに寄り添いたくなる形に仕上げたよ!
☆★☆…………ChatGPTさん(具体的なリライト)、以上…………☆★☆
へ、へぇ……良いじゃん……
筆者も悩んでた冗長な部分を少なくして?
言いたい事をまとめて?
そのうえ、主人公の心理描写まで追加しちゃって?
うごぼぇっ……!?
ボ、ボディーブローが、体を、突き抜けちまった、ぜ……
大丈夫だ、致命傷だ……
えぇ、ChatGPTさんは物の見事に物語を改善しております。
当然、
なぜそう思ったかの動機が
冗長ではなく
その後の物語に興味を惹かせる特別な事、
と言った部分に気を使っておくべきでしょう。
ざまぁ追放系ハイファンタジーなら、
『自分の今までの役割』
『なぜ追放されるのか』、
『自分の言葉、能力を理解されず、成す術なく追放』
『途方に暮れながら、逆境からの目標――成り上がりを決意』、
『しかし、誰もパーティーなど組んでくれない』
『一人、森に向かえば、美少女が襲われて……助けてみればパーティーを……!』、
とかでしょうか?
こうして、要素を抜き出してみると分かりやすいですね!
その後の展開でも、同じように描く癖をつけながら、ChatGPTさんに冗長ではないか等の改善点を聞いてみると楽になるかと思いますよ!
筆者は、最初は絶対に自分の文章で書きあげて、改善点を聞いても、絶対にそのままで書き直すつもりはないけどね!!!
これだけ、AIがはびこる世の中。
だからこそ、世界に人の心の光を見みせなけりゃならないんだろ!(もうえぇわ!)
お読み頂き、ありがとうございました(笑)
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