凹凸コンビの本性はエースパイロット!?ーこれは人類最後の戦闘で奮闘する2人のパイロットの物語であるー

ユーラ@KKG&猫部

第1話










土星近傍 太陽系第三防衛ライン



数十隻の艦が陣形を乱しつつ放った砲撃が、多数の敵艦を屠り、数多の人型が宙を舞って異形を落とす。



『撃ちまくれ!絶対に突破を許すな!』


『主砲斉射!撃てぇぇぇ!!』



『1発2発被弾した程度で退くかよ!テメェらはここで止める!』


『雑魚がどれだけより集まろうが…!!』



第三防衛ラインに展開する〈国際連合軍第二艦隊〉は、各々が獅子奮迅の働きで次々と敵を撃破して時間を稼ぎ続ける。


しかし…



『主砲に被弾!次弾発砲不能!』


『第6駆逐隊全艦戦闘不能、第9巡洋艦隊も中大破多数!!』



『敵艦隊に突貫したlizardリザード及び黄竜ファンロン隊、通信途絶しました!』


時雨しぐれ隊全機シグナルロスト、本艦隊の航空部隊、!』




必死の抵抗虚しく、第二艦隊の戦力は低下していきやがて……防衛ラインの突破を許してしまう。



『ポイント3RFが突破された!』


『ポイント8GAもだ!』


『こちらポイント11XR、もう持たんぞ!』



性能面で言えばどちらもほぼ互角。しかし、数の差が圧倒的過ぎた。



『やむを得んか…艦隊各艦!現時刻をもって第三防衛ラインを放棄。第四防衛ラインまで後退しろ!』



『司令!!敵の増援です!!』



『…なん…だと?』








宙に散らばる星の塵







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木星公転軌道上 第五防衛ライン末端部




数機の人型が停止しながら通信を行なっている。



Revengeリヴェンジ隊、増援部隊が移動中に撃破された。現在新たに編成を…『後方に敵艦隊!』何!?直ちに攻撃を』



『……母艦からの通信途絶』



「ダメか… Revengeリヴェンジ 1より各機。どうやら、ここが俺達の死に場所らしい。最期くらいは、奴らに目に物見せてやろうぜ…!」



『『『了解!!』』』







闇に咲く光の花






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太陽系4番惑星 火星




『火星司令部より本部。現在我々は火星防衛艦隊の70%を喪失。既に敵艦隊からの軌道爆撃が開始された』



『本部了解。現在第三、第四防衛ラインの生き残りが救援のために向かっている。数時間、数時間だけ耐えてくれ…!』



『火星司令部より本部。ここでその戦力を無駄に散らすことは愚策と考える。我々などに構わず、地球の守りを優先してくれ…………ただ、最後に地球の空気を一度、吸ってみたかっ』



『火星司令部!…火星司令部!!…………クソッ!!』





崩れ去る栄華の象徴





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西暦21XX年



地球人類は第三次世界大戦、そしてそれに伴う技術爆発により、太陽系外へその生存域を拡大しようとしていた。


太陽系内の開発と並行して外宇宙探査に乗り出した人類は、〈オールトの雲〉の外にて、謎の知的生命体〈アロガンス〉と接触する。


当初は友好的に接しようとする人類であったが、アロガンスからの応答は武力攻撃を持ってなされた。


瞬く間に探査船団は撃滅され、事態は最悪な方向へ転がり出す。


アロガンスの大艦隊が、太陽系へ侵攻してきたのだ。


人類側の抵抗に被害を出しながらも海王星を確保した彼らは、にて声明を出す。


「我々の目的は、定住するための惑星を確保する事であり、邪魔な地球生物は撃滅する」


と。


あまりにも傲慢、もちろん地球人類側も黙ってはおらず直ちに防衛の準備を整える。



幸いにもアロガンスは固有の惑星を持たず宇宙を彷徨う種族であるため、押し寄せる大艦隊が勢力の全てであり、第二波第三波が訪れることはない。だが種族全体が戦闘に関わる事により無類の強さを発揮するのだ。



そして最も危険なのは…アロガンスの持つ〈◾️◾️◾️〉であった。


〈◾️◾️◾️〉は1機でも惑星表面で作動すれば、その惑星に存在する有機生命体は一瞬にして死亡する恐ろしい代物で、既に各惑星の衛星へ使用され多数の人間が犠牲となっている。


ただし装置が大規模かつ熱、衝撃、高速度に弱く、遠距離から投射する事が出来ないのが救いではあるが、大量生産されている上、フリゲートクラスの艦艇にすら積載されているためアロガンスの艦艇の地球への突入を許した瞬間、人類の敗北は決定づけられる。


だが国連軍の必死の奮闘により現時点までにアロガンス艦隊の大部分を壊滅せしめ、更にアロガンス艦隊の明確な弱点の特定にも成功していた。


艦隊に数隻含まれている全長10kmを超える超巨大艦が、艦隊各艦の動力を担っているという弱点を。


巨大艦内部のエネルギー源から何らかの方法により艦隊各艦へ供給しているため、巨大艦さえ撃沈すれば同時に数百隻の艦艇が行動不能になるのだ。


当然この巨大艦を撃沈することは容易ではなく、現時点での撃沈成功例は天王星防衛戦にて行われた、数万発にも及ぶメガトン級水爆の同時投射で2隻撃沈。

アステロイドベルト防衛戦で使用された小惑星レーザー砲〈トライデント〉により3隻撃沈されたのみで、通常火器による撃沈は実質不可能である。


そして現在、火星を陥落させたアロガンス艦隊に含まれる巨大艦は2隻であり、率いる通常艦艇は未だ1000隻を超え、国連はこれを沈めるため第三次世界大戦時に地球軌道上に建設された、砲身が5kmを超える超大型電磁加速砲〈ケラウノス〉の使用を決定。


しかし、デブリ漂う地球軌道上に長年放置された事によりケラウノスは著しく損傷、数日に渡る修復作業を行わなければ指向すら不可能だった。


そこへ、アロガンス艦隊が迫る。


時間稼ぎをするべく国連軍は残った戦力をかき集めケラウノス防衛戦を発令、人類存続のための最後の戦いが、ここに始まるのだった。







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