第六章 「目覚め」
腕をかすかに動かすと、細い管がひんやりと肌をなぞった。
皮膚にまとわりつく空気は仮想とは違い、重く、濃い。
それが“現実”の質感なのだと、体が先に気づいていた。
ゆっくりまぶたを上げる。
白い天井と、視界の端に透明な点滴の管がぶら下がっているのが映った。
目の動き、まばたき、喉の感覚――
すべての感覚が少し遅れていて――その鈍さこそが、いま自分が“現実”に戻った証だった。
——戻ってきたんだ。
そう思った瞬間、息が少し苦しくなった。
窓から差し込む陽射しは、冬のものとは思えないほど柔らかだった。
そのやわらかさに包まれて、呼吸が深くなる。
「……こはる!」
母の声がした。
目を向けると、泣き笑いの顔がそこにあった。
少し髪が伸びていた。疲れているはずなのに、今はただ、わたしを見て微笑んでいた。
その隣に、少し背が伸びた弟がいた。
わたしは小さく手を伸ばした。
すぐに、弟がそれを握ってくれた。手のひらのぬくもりが、じんわりと伝わる。
「小春さん……」
もうひとつ、低く、震える声が聞こえた。
田嶋医師だった。
その姿は、わたしが仮想空間で見ていた時と同じだった。
けれど、彼の目は真っ赤に腫れていて涙が次から次へと溢れていた。
「小春さん……」
彼はそう言ったまま、言葉が続かなかった。
肩が細かく震えていた。
声にならない嗚咽が、彼の喉から漏れた。
そして、彼は顔を覆うようにして、涙をこぼし始めた。
「……よかった……ほんとうに……ありがとう……」
崩れるように、彼はわたしのそばに膝をついた。
わたしは驚いてしまって、言葉が出なかった。
でも、その涙に、わたしの胸が熱くなった。
こんなふうに迎えてくれる人がいる。
それだけで、今、ここに帰ってきてよかったと思えた。
わたしは、心から感謝した。
それが、今のわたしにできる、精一杯だった。
母が、わたしの髪をそっとなでた。
弟は何も言わずに手を離さず、じっとこちらを見ていた。
母がふと、何かを思い出したように、そして言いにくそうに話し始めた。
「そうそう……理沙ちゃんのことだけどね」
その名前を聞いた瞬間、胸のどこかがざわっとした。
「これから、あの子ね、更生施設に入るって。
少年院の前の段階らしいけど、反省してるって聞いたよ」
母はそう言って、わたしの目を見た。
「理沙ちゃんが言ってたって。
“出てきたら、小春にちゃんと謝りに行く”って」
わたしはゆっくりとまばたきして、それから小さくうなずいた。
一通りの診察と、いくつかの簡単な質問を受けたあと、
わたしはベッドにもどされ、母はそばの椅子に座り、
弟は窓辺でスマホを眺めていた。
病室にはあたたかな空気が流れていた。
わたしはぼんやりと天井を見ながら、
まだ頭の奥に残っている記憶のかけらをたどっていた。
……風、木の匂い、白い花。
それから、小さな高台。手をつないだ夜。
ミズキ。
彼は「現実で会おう」って言った。
ちゃんと、そう約束してくれた。
わたしも信じてた。彼なら、きっと、来てくれるって。
「……あの、ミズキって子、来てない?」
わたしがふと尋ねると、母は「ん?」と顔を上げた。
「メッセージに書いてた子よね?ううん、来てないよ。病院にも連絡はなかったみたい」
「そっか」
わたしはそれだけ言って、また天井を見た。
すると、窓の方から弟がニヤニヤとこっちを見ていた。
「なにそれ、彼氏?」
わたしは枕で顔を隠した。
「ちがうもん……」
でも、からかわれるのが、少し懐かしかった。
こういう会話ができる今が、ただ、嬉しかった。
そのとき、田嶋医師が記録用の端末を片手に戻ってきた。
「小春さん、一通りの検査結果もそろいました。
これから医療側の手続きを進めてきますので、また少しだけ席を外しますね」
わたしは、その前に、と小さく声をかけた。
「……仮想空間で一緒に過ごしていたミズキ…君が、わたしのこと……忘れてしまう可能性って、ありますか?」
医師は少しだけ驚いたように目を瞬かせたあと、やわらかく頷いた。
「仮想空間から現実に戻る過程で、記憶が大きく損なわれるという事例は、
いまのところ報告されていません。ご安心ください」
「……よかった」
わたしは、胸の奥に小さく浮かんだ不安を、そっと沈めた。
その返事を聞いたあとで、ようやく「はい」と頷くと、
田嶋医師は軽く会釈をして、部屋を出ていった。
田嶋医師が病室を出ていったあと、
わたしはゆっくりとシーツに身を沈めた。
体が思った以上に重たくて、
あっという間にまぶたが落ちていった。
……ほんの数分だったのか、それとももっと長く眠っていたのか。
ふと目を開けたとき、病室の中はしんと静まりかえっていた。
窓からは相変わらず、冬のやわらかい陽射しが差し込んでいた。
時計の針は、いつのまにかひとつ先に進んでいた。
母も弟も、姿はなかった。
枕元に、小さなメモが置かれているのに気づく。
少しごはん食べてくるね。すぐ戻ります。お母さん
その文字を見て、わたしはふっと笑った。
現実でのやり取りが懐かしい感じがして、安心した。
でも、同時に、胸の奥に小さなすきまのような感覚もあった。
さっきまではにぎやかだった部屋が、急にひっそりとした気がした。
その静けさが、ふと、ミズキの名前を呼び寄せた。
「……そうだ、ミズキ」
わたしは枕元の端末をそっと手に取った。
リハビリ用に用意された小型の情報端末。
操作はまだ慣れないけれど、ネットに接続できる簡単な機能は使えた。
検索窓を開き、思いつくまま、いくつかの言葉を打ち込んでみる。
「みずき プロジェクト」
「ぷろじぇくと みずき」
「ぴーあーる みずき」
「みずき 仮想空間」
「仮想空間 設定 みずき」
そんなふうに、覚えている言葉だけを組み合わせて、
いくつも検索を続けた。
でも、出てくるのは似た名前のアイドル、
アニメのキャラクター、
あるいはゲームアプリのレビューばかりだった。
そういうのじゃない。
わたしが探しているのは、“ほんとうにいた”ミズキだ。
ベッドの上で端末を持ち直しながら、
何度も検索を繰り返した。
個人が検索に出てくるなんて早々ない事は女子高生の私にも想像できたが、ほんの少しでいいからヒントが欲しかった。
そのとき、ドアがノックされて、看護師さんが顔をのぞかせた。
「小春さん、起きてた?体調どう?」
「うん……大丈夫です。あの……」
わたしは、声を張るわけでもなく、
けれど黙っていられなくて、尋ねた。
「この病院に……ミズキって名前の人、入院してたり……しませんか?」
すぐに困ったような笑みを浮かべた。
「ごめんね。お名前だけでは、お答えできない決まりなの。
個人情報だから」
「……そうですよね」
わたしは苦笑いのような表情でうなずいた。
看護師さんは、それを見て少しだけ顔をやわらげた。
「でも、元気になってきたみたいでよかった。何かあったら、ナースコール押してね」
そう言って、やさしく手を振り、ドアをそっと閉めた。
部屋がまた静かになった。
わたしは、小さく息を吐いて、端末の画面を閉じた。
……もしかしたら、外国に住んでいるのかもしれない。
すごく遠くて、連絡が取れないだけかもしれない。
まさか、戻ってから体調が悪くなったとか…。
わたしは、そんなふうにいくつもの“可能性”を思い浮かべていた。
明日になったら、パーフェクト・リブートのログを確認させてもらえるか田嶋先生に聞いてみよう。
ただ待っているんじゃなくて、約束通りわたしから、彼に会いに行くんだ。
深く息を吐いて、まぶたを落とす。
まるで、その決意に包まれるように、わたしはふたたび眠りへと沈んでいった。
目が覚めたとき、まだ朝には少し早い時間だった。
窓の外はほんのりと白みはじめていて、
カーテンのすき間から入る光が、ベッドの足元を淡く照らしていた。
心に体が引っ張られているのがわかる。
眠る前より、ずっと体が軽い。
今、わたしの中に、はっきりとした目的がある。
ミズキに会いたい。
朝の診察は、昨日よりずっと短く終わった。
少しずつ回復してきているのが、自分でもわかる。
田嶋医師がカルテを確認していたとき、
わたしは声をかけた。
「先生、あの……お願いがあるんです」
田嶋医師は顔を上げ、穏やかにうなずいた。
「はい、なんでしょう」
「パーフェクト・リブートのログを、確認させてもらえませんか?」
彼の表情が、少しだけ止まった。
でも、すぐに静かな声で答えてくれた。
「小春さんが体調を整えたうえでという前提なら、検討できます。
ただ、ログは膨大ですし、すべてが閲覧可能というわけではありません。
目的を明確にしてもらえると助かります」
わたしは、まっすぐに言った。
「探したい人がいるんです。
パーフェクト・リブートの中でお世話になった、“ミズキ”って人です。
現実で会おうって、そう約束したから」
医師は、しばらく考えるように視線を落としたあと、
再びわたしの目を見て、うなずいた。
「わかりました。
記録の確認には専門スタッフが関わるため、少し準備が必要です。
手配できるように進めてみましょう」
「ありがとうございます」
そう言ったとき、ほんの少しだけ、声が震えた。
でも、震えているのは声だけだった。
わたしの中にはもう、“待つだけの自分”はいなかった。
「この情報閲覧室で見られるのは、一般公開用に近い範囲のログです。
特定個人のデータは閲覧できませんが、システム側の処理記録などなら一部参照できます」
そう言いながら、スタッフの男性は端末の操作を始めた。
ログの抽出はすぐに始まり、数分後には画面に膨大なリストが並んだ。
バージョンアップ処理、セッション情報、エラー記録、アクセス時刻、通信断片。
「検索ワードはありますか?」と聞かれて、わたしはためらわずに言った。
「“みずき”でお願いします。ひらがなで、なければカタカナで」
スタッフは頷いて、入力を進めた。
画面に表示されたのは、パーフェクト・リブート内部のチャットログや会話タグに引っかかった記録の数々。
けれど、どれも内容があいまいで、関係のないものばかりだった。
仮想空間内でたまたま「みずき」っぽい発音が出ただけのログ、
テストユーザーによる会話、
完全に無関係コード。
「もう少し絞りますか?」と尋ねられて、
わたしはしばらく考えたあと、ふっと言った。
「“設定”“セッション”“通信”……そういうのと組み合わせてみてください」
男性スタッフはちょっと驚いたように目を丸くした。
「……ずいぶん、詳しいですね」
「仮想空間に、しばらくいたので」
わたしは小さく笑って答えた。
すると彼は「了解です」と返して、再度条件を入力し直した。
検索結果は、さっきよりも格段に少なくなった。
そのぶん、ひとつひとつをじっくり確認できるようになった。
スタッフの操作でログの断片が次々と開かれていく。
不思議な記号列、識別番号、日時情報、セッションID。
その中に、ふと目を引く行があった。
「……これ」
わたしは思わず声を上げた。
スタッフが開いたログの片隅に、小さく表示されていた識別タグ。
そこには、こう記されていた。
#パーフェクト・リブートobject_MIZUKI/Session_001-A
通信ログ断片:音声圧縮データあり(再生未確認)
一瞬、呼吸が止まった。
でも、わたしはすぐに言った。
「それ、確認させてもらえますか?」
スタッフは、慎重に端末を操作しながら答えた。
「……圧縮形式が古いので、変換が必要です。すぐには再生できませんが、処理をかけて、数日で用意できます」
「お願いします。……どうしても、見たいです」
スタッフは「わかりました」とだけ言い、再び指を動かした。
二日後、わたしは再び、あの日と同じ情報閲覧室にいた。
前回と同じスタッフがわたしを迎えてくれた。
彼は軽く会釈しながら、モニターの前に座った。
「例のファイル、変換処理が終わっています。
再生は可能ですが……内容は技術資料的で、少し生々しいかもしれません。
無理そうなら、途中で止めても大丈夫です」
わたしは小さくうなずいた。
「聞かせてください。……全部」
モニターに再生ボタンが表示され、スタッフの手がそっとそこに触れた。
スピーカーから、少し歪んだ機械音声が流れはじめた。
「パーフェクト・リブートobject_MIZUKI#001――仮想空間における初の長期接続症例。
接続形式の非互換により、セッションは終了処理に入った」
わたしは息をのんだ。
“パーフェクト・リブートobject_MIZUKI#001”——
あの名前が、正式な記録の中にあった。
機械音声は続けて、被験者の認知は安定していたこと、
ただそれが“更新”によって終わりを迎えたことを、淡々と読み上げていた。
「なお、当個体は外部接続時点で機能を全喪失。
仮想空間との接続は、脳幹からの単独維持により継続されていた」
——脳だけの存在。
身体を持たないまま、仮想空間に生きていた誰か。
それが“パーフェクト・リブートobject_MIZUKI#001”——わたしが知っていた、ミズキだった。
「セッション最終ログ:感情値安定、記憶保持範囲内。
被験者は自己認識を維持したまま、最終ログアウト処理へ移行済。
本データは保全対象から除外、以後のシステム内再生は不可能とする」
「……うそ」
その言葉は、反射的にこぼれた。
スピーカーからの音声が止まり、部屋に静けさが戻った。
スタッフはわたしの方を見て、無言のまま操作を止めていた。
わたしは、ただディスプレイに映るその記録名を見つめていた。
パーフェクト・リブートobject_MIZUKI#001
——それだけが、彼を示すすべてだった。
彼は確かにそこにいた。
わたしの手を握って、笑っていた。
何度も名前を呼び合って、未来の話をした。
わたしはただ、画面を見つめていた。
指も、声も、動かなかった。
スタッフは何も言わず、静かに操作を止めて、そっと席を離れた。
モニターには、まだ“パーフェクト・リブートobject_MIZUKI#001”の名前が浮かんだままだった。
音声ログを聞いたあとの数日間、
わたしは、ただベッドの上で、天井を見つめる時間が多くなっていた。
夢のなかに残されて、
置いていかれたような気持ちでいた。
——ミズキは、もういない。
その事実と向き合うたび、わたしは動けなくなっていた。
そんなある日の午後、
田嶋医師が病室を訪ねてきた。
彼はいつもと変わらぬ穏やかな表情で、
でもその目には、少しだけ迷いの色が混じっていた。
「小春さん……もし、少し時間があるなら、今、お話ししたいことがあります」
「はい」
わたしはすぐにうなずいた。
もう、なにもかもどうでも良かった。
医師は、しばらく黙ったままわたしの様子を見ていたが、
やがて静かに言った。
「“パーフェクト・リブートobject_MIZUKI#001”の件で、説明が遅れてしまって……ごめんなさい。
ずっと、どう言葉にすればいいのか悩んでいました」
「……あの子のこと…ですか?」
田嶋医師は深く頷いた。
「そうです。君が出会った、MIZUKI#001。
彼のことを、ちゃんと君に伝えたいと思っています」
田嶋先生はそれだけ言うと、わたしを車椅子に乗るようにうながした。
そして車椅子の背にまわり、静かに押し始めた。
病棟の廊下を抜け、案内されたのは、医局のさらに奥にある、
普段は患者が立ち入ることのない、静かな一室だった。
白く整えられた壁の向こう、やわらかな光が差し込むその場所には、
どこか仮想空間の診療所に似た空気が流れていた。
中央のモニターの前に、ひとつのデバイスが接続されていた。
「これは……?」
「パーフェクト・リブートの中に残されていた、非公開のバックアップ映像です。
……君に、どうしても見てほしかった」
田嶋医師がそっと再生を始めると、
そこに現れたのは、夕暮れのあの高台だった。
ベンチの端に座り、ミズキがひとり、タオルで顔を覆っていた。
肩が大きく揺れていた。
「……こわい……」
「いやだ……」
「こわい……いやだ……」
「消えたくない……消えたくない……」
「……死にたくない……」
涙でぐしゃぐしゃになった顔を何度もぬぐいながら、
それでも言葉にならない嗚咽がしばらく続いていた。
そして、次の映像のなかで、同じ場所で彼はわたしに何気なく話しかけていた。
まるで、何もなかったかのように。
「小春が現実に戻る場所、たぶんわかる気がする。
話してくれた、学校から見える景色とか……小春が好きだって言ってた音楽とか、全部がちゃんと残ってる。
だから、俺、探せると思うんだ。絶対、見つける」
「ちゃんと覚えておこう。何度も口に出しておけば、忘れない気がする」
映像の中でわたしたちは、抱きしめ合っていた。
その瞬間、わたしはもう、こらえることができなかった。
「……ミズキ……」
気づくと、モニターの前に身を寄せていた。
画面にすがるように、泣いた。
涙が、あふれて止まらなかった。
抱きしめた彼の存在が、わたしの中にあまりにも深く刻まれていた。
背後で、かすかに椅子の軋む音がした。
振り返らなくても、田嶋医師が泣いているのがわかった。
「彼は……最後に君に会えて、本当に幸せだったと思います」
少しの沈黙のあと、彼はまっすぐに言葉を続けた。
「僕からも、お礼を言わせてください。
技術者として。
担当医師として。
——そして、父親として」
わたしは顔を上げた。
その言葉の意味を、すぐには受け止めきれなかった。
でも、田嶋医師は、まっすぐにわたしを見つめていた。
「彼の名前は……田嶋 瑞樹。
享年十五歳。
僕の、息子です」
静かな声だった。
どこまでも、悲しみと愛情が混ざった声だった。
その名前を、わたしは胸の奥に刻むように繰り返した。
——田嶋 瑞樹。ミズキ。
「……ミズキ……」
声に出した途端、胸の奥がふいにゆるんだ。
そして、そのあと、
——年下だったんだ。
なぜか、そのことが胸に刺さった。
あんなふうに、わたしのことを気づかってくれて、
あんなふうに、支えてくれて……
「……ミズキ……」
涙が、あふれて止まらなかった。
わたしはもう一度顔を覆った。
そして、こらえきれずに、
もう一度、彼の名前を、心の中で呼んだ。
——ミズキ。
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