知らなかった…。

第26話

「私が好きなのはあんただよ。少しはその大バカな脳みそで悩め。バーカ。」


と幼なじみに言われた。


最初は『カチンッ』ときた。


大バカって言われたし…。


―――でも…嬉しかった。


…俺も好きだから。


だから協力なんてしたくなかった。


毎日がツラかった。アイツの好きな人が兄貴だと勘づいた時…。


俺には毎回バカバカ言って、兄貴には優しく接していて…。


ムカついた。


でもお前からあの言葉を聞いて一瞬とまどったけど俺の返事は悩むまでもなく…


「俺だってお前が好きなんだよ。バーカ。」


にくまれ口で言ったら


お前は泣いて


俺に「…バカ。」と言ってきた。

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