第23話
…ぐっと腕を引っ張った。
温かさとか、分厚いコートが邪魔で伝わらなかった。
だけど確かに日和はそこにいた。
腕の中に。
あんなに大きく見えていた日和は、こんなに小さかっただろうか。
すっぽり、埋まってしまうくらい…小さかっただろか。
「ごめんっ…日和」
違う。違うんだよ日和。
結婚は縛られること。
いろんなものを背負うこと。
でも、それは間違ってた。
ごめん。俺間違ってたよ。
結婚は縛るものでも、背負うものでもない。
“縛った”わけでもないのに“そばに”いてくれて、
“背負うもの”じゃなくて“守るもの”だって…。
日和は、そんな存在だ。
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