第14話

「陽斗」


「ん?」



俺の腕の中から顔を出し、俺を見つめる雪枝。


ちょっとした上目づかいに、なぜかドキドキする。


そんな君から降ってくる言葉は……、



「キスしよ」




――きっといつだって甘い言葉。




「~っ…もう…」



そんな雪枝に、いつも騙されてんだ俺。


甘やかしちゃうんだ。



…いや、でもいいや。





俺も。


したいから。




「雪枝はずるい」


「へへ」


「へへじゃないよ」



ふざけたように、お茶目に笑う。


だけど、優しく笑う。




ちゃんと言ってる。


目が、“好きだよ”って言ってる。




この熱い視線に、



恋に落ちたんだろうな…。



「陽斗、早く」



その言葉に、雪枝の後頭部に手を当て、

首を曲げて優しくキスをした。

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