第23話
その言葉に栄人をキッと睨むと、そんなのに動じるこもせず栄人は余裕そうな笑みを浮かべて言った。
・・
「馬鹿だなよなあいつ。お前のせいでまた仕事なくすんだぜ?」
…また?
「なあ知りたい?俺がお前と別れた本当の理由」
「本当の…理由…?」
「うざかったんだよ、お前の名前が…俺より先に雑誌に載ったのが」
「え…?」
「あの時、俺は雑誌の仕事1つも持ってなくて、広告の宣伝のチラシのモデルやってばっかだった。ストレス溜まって仕方ねぇのにさ、お前が雑誌持って俺に見せびらかしてくるの、あーあれうざかったなぁまじで」
「は…?」
なに、なんなの。
だってあの時、一緒に喜んでくれてたじゃない。
あれは嘘だったの…?
仕事応援してくれたじゃない。
あの笑顔の裏で…そんなこと思ってたの?
「もう…やめてっ」
「ストレスも性欲も溜まってんのにお前忙しいとか言ってヤらせてくれねぇから他の女とヤった。雪路が見たあいつだけじゃなくて他のやつとも」
「やめてってば!」
「そん中には雑誌のえら~い編集長もいてさ、それから俺雑誌いろいろ出してもらえるようになったんだよね」
…彼は、もともと優しい人ではなかったけれど。
あの人も夢に向かって頑張ってる人だった。
でもちょっと強引で、真っ直ぐなとこに惹かれてた。
私も頑張らなくちゃって、背中を押されてた。
そう、思ってたのに。
「まあお前より先に吉倉にバレたんだけど」
「え…?」
彼方?
なんで彼方がでてくるの?
「編集長と会社でヤってんの、たまたま吉倉に見られてさ」
「………」
「他言しない代わりに雪路にだけはバレないようにしろって言われてさ何様だよって感じで」
やめて。
やめてよ。
彼方のことを、悪く言わないで。
彼方…なんでそんなこと…。
「だから編集長に頼んであの時あいつが決まってた雑誌の表紙の撮影、全部オジャンにしてやったんだー」
「っ」
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