第3話 Aクラス
『神より力を授かった新入生さん。こんにちは。僕はこの学校の校長をやっている
また長ったらしい話が始まった…。
どこの学校も校長の話が長いのは同じなのか。
ロキとの訓練を経て俺は暗透を完璧に扱えるようになった。
今はまた新たな技を訓練してるが他の生徒との実力がわからないと俺がいまどのくらいの実力を有しているのかわからないな。
(…ロキ。お前から見て強い生徒はいるか?)
『んー、そうだなぁ。テメェの右斜め前のやつとかだな。』
(あの生徒はたしか…校長の娘さんだった。)
『ああ、どうりで。』
(校長も強いのか?)
『ああ。アイツのバックにいる神…だいぶ強いぞ。しかもアイツ自体神力の量が多い。』
(へ〜。楽しみになってきた。)
『そうかよ。』
暫くして校長の話や入学式の一連の流れを終え、俺たちは解放された。
『では、後ろの席の生徒から退場してください。それと、出口でクラスの振り分けの紙を配っているためその紙を受け取ってから帰ってください。』
そうして俺は外に出て紙を受け取る。
(A組か…。能力やバックにいる神が有名だったりするとA組に振り分けられるって聞いたがアレは嘘だったのか?)
『おいこら待てよ。テメェ俺が有名じゃないみたいに…。』
(俺はお前の名前聞いたことなかったよ。)
そこで後ろから肩を叩かれる。
「すみません、A組の方ですよね」
「あ、天王寺さん。はい、そうですね。どうしてそれを?」
「父がこの学校の関係者なので…ってもう知ってますよね。私の名前を知っていますし。」
「そうですね。それで、何か用ですか?」
「あ、いえ別に大したことではないのですが、その…。」
「その?」
「友達が欲しくて…クラスも同じですし。」
「あ、友達になろうってことですか?」
「はい。」
「なるほど…。じゃあこれからよろしくお願いします。あ、敬語もやめた方がいいですかね」
「私は癖で敬語を使ってしまうと思いますがそちらはできれば敬語なしで…。」
「わかった。俺の名前はリアン・ロベス。下の名前で呼んでくれると嬉しい。」
「わかりました。リアンさんですね。ハーフなんですか?」
「父親の方がイギリス人だな。」
「イギリスですか。」
「昔はよくイギリスに行かせて貰ってた。」
「そうなんですか。」
こうして、俺と天王寺の雑談は暫く続いた。
「あ、俺こっちだから。」
「あ、わかりました。では失礼します。席が近いといいですね。」
「そうだな。じゃあ、これで。」
こうして天王寺と俺は別れた。
『ヒュー、甘酸っぱいな。』
(冗談だろ?おそらく天王寺が近づいてきた理由は俺を観察するためだ。俺たちみたく実力が高い生徒を探し出したんだろ。)
『それだけじゃあA組だってわからねぇだろ。多分だがアイツ…事前にお前に目をつけてたぞ。』
(なんでだ?)
『さぁな。テメェこそ心当たりねぇのかよ。』
(…父親絡みかもな。)
『ああ、それかもな。』
母さんを殺してもアイツは優秀な神奴だったらしいからあり得る話だ。
『ま、なんでもいいから警戒しとけよ。』
(言われるまでもない。)
そこらへんのマトモな学校に通えたほうが楽だったかもな…。
そうして次の日になり始業式とガイダンスの日になった。
◇◆◇
始業式が終わり俺は一年A組の窓際から二列目の一番後ろの席に座る。
すると、俺の右隣にドカっとガタイのいい生徒が座った。
「よお!席の名前で見たが君がリアンか!」
「ああ、そうだ。そっちの名前は?」
「ああ!俺が先に名乗るべきだったな!俺は剛田
「そうか。よろしく。」
「ああ!」
剛田…。
体格も性格も名前も元気そうだな。
「ちなみにリアンの隣で眠っている君の名前は!」
「…スー…。」
「起きないか!いやすまない!寝てる人に失礼だった!」
ほんとに元気だな。
(ちなみに天王寺は…。)
探していると端っこの列の一番前の席に座っている天王寺と目が合う。
天王寺はペコっと首を縦にふった。
俺も軽く頭を下げる。
(席が近いとずっと警戒してないと駄目だからこれでよかったな。)
『ああ、そうだな。』
それから暫くして先生が教室に入ってきた。
「みんな、席に座ってくれ。今年このクラスの担任になる
そう言って東雲先生はプリントを配り出した。
「まず、成績の話だ。基本的に平常点とテストの点数でつけられるが先生によっては違う場合もあるから注意しろよ。俺の担当する【戦闘技術】はテストがない上に実際にお前ら同士を戦わせたり俺と戦ってもらうから平常点が全てだ。」
先生と対戦…。
「次に…」
それから暫く学校の中の設備や移動のある教科などのことを教えてくれた。
その中で一つ興味があるものが出てきた。
「次に授業でも使うし昼休みとか休みの時間も自由に使っていい戦闘訓練用部屋がある。」
戦闘訓練用部屋…。
『ククッ、どれだけ耐えられんのか見ものだなぁ。』
いや、他の神も強いんだから部屋は頑丈に決まってんだろ。
『ま、そうだろうな。』
その後も東雲先生の説明は続き個人訓練用の広場や広い食堂についてのことについて教えられた。
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じ、、次回こそ主人公の友達を増やすんだ…!
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