第2話

 ……ふぁあ。

 よく寝た。


 もぞもぞと布団の中で身じろぎする。

 昨日作ったばかりの、あり合わせの[簡易ベッド]。

 寝心地は悪くない。

 ……昨日の私、グッジョブだよ。


(さてと……今日から本気出す、か)


 昨日、半べそかきながら宣言した言葉を思い出す。

 うん、出す。本気出すとも。

 ぐうたらするために!


 ベッドからよいしょ、と起き上がる。

 麻袋みたいな初期装備の服、まだこれしかない。

 肌触りがゴワゴワする。早く着替えも作りたいな。


 洞窟の中を見渡す。

 殺風景だけど、ここが私の『ネネ城』になる場所だ。

 これからいくらでも快適にしてやるんだから!


 と、意気込んだ私。


 ――気づけば、あっという間に一ヶ月が経っていた。


 いや、時間経つの早すぎ。

 我ながら、驚くほどのぐうたら……じゃなくて、順応力だ。


 ネネ城は、この一ヶ月でだいぶ進化した。

 最初の貧相なベッドは、改良に改良を重ねて、今や天国みたいな寝心地の[ふかふかベッド・改]!

 もちろんクイーンサイズ!寝返りし放題!


 床にはふわふわの[苔カーペット]を敷き詰め、壁には[発光石のウォールライト]を設置。

 ほんのり明るくてムーディー。


 作業台も[万能クラフトステーション]にアップグレードして、作れるものが格段に増えた。


 水だって、近くの湧き水を[浄水装置]でろ過して飲み放題。

 インフラ整備は基本中の基本!


 あと、この拠点(黒い石)が動かせないか、執事に聞いてみたけど……。


『再設定機能はございませんな。お嬢様が最初に石を設置されたこの場所が、唯一無二の拠点。終の棲家。拠点以外の「何か」を作る事ができれば、あるいは移住も可能やもしれませんが……。お嬢様には必要ありますまい。ほっほっほ』


 チッ、使えない石め。

 ……まあ、別にいい。ここ、結構気に入ってきたし。

 なんか秘密基地っぽいもん。


 ただ、大きな問題が一つ。

 それは食料調達!


 あの黄色い境界線を越えて、木の実とかキノコとか、地面に生えてる葉っぱとかを……自分の手で!物理的に!採取しなきゃいけない。


「はぁ……めんどくさ……」


 むしむしと葉っぱをむしる。

 体力と力はある方だけど、それはまた別の話。


 爪に土が入るし、腰は痛むし、変な虫は飛んでくるし!

 一ヶ月もスキル漬けになった私の体には、もう無理!


 外に出て、地面にかがんで、草をブチッと引き抜く、みたいな原始的な一連の動作が、苦行すぎる!


 『視覚UI』でターゲットして、ピコン♪

 インベントリ直行!

 これがどれだけ素晴らしい神の御業か!

 あーあ、もっと楽に素材集めできないもんかなあ……。


(……ん?待てよ?)


 ふと、ひらめいた。


(もしかして、望遠鏡とかレンズ越しに見えてるものにも、ターゲットって効くんじゃない?)


 試してみた。


 [望遠鏡(オペラグラスもどき)]

 スキルでチャっと設計して作った新兵器!


 望遠鏡を覗きながら[視覚UI - 起動]!

 ドキドキしながら、遠くの木の枝に見える赤い実をターゲット!


 ……!!表示された![酸っぱい木の実]!


 いける!これはいけるぞ!

 そのまま……[採取]!えいっ!


 ピコン♪


 インベントリに、キラキラ輝く[酸っぱい木の実]のアイコンが追加された!


「やったーーー!!!遠隔採取!大・成・功!!!」


 私はその場でぴょんぴょん跳ねて喜んだ!


「これなら範囲外の素材も楽々ゲットじゃん!私ってやっぱり天才!天才すぎ!」


 まあ……、望遠鏡で見える範囲で、間に邪魔なものがなければ、という条件付きだけど。

 でもこれで、遠くのアイテムも少しは楽にゲットできる!


 素材集めがちょっと楽になって、精神的に余裕が出てきたら……やっぱり、湧き上がってくる。


 あの欲求が。


「あぁ……ポテチ……」


 パリッとした食感、あの絶妙な塩加減……。


「コーラ……」


 喉を焼く甘い刺激……、あの悪魔的な味……。


 異世界のお芋とか、木の実とか、そういうのも悪くない。

 むしろ結構おいしかった。


 でも!私の魂が真に求めるのは、あのジャンクな味……!

 ううくぅ、禁断症状が……。


「……こうなったら!」


 作るしかない!

 この異世界で、私の手で、あの奇跡を再現する!


 スキルはある!素材もたぶんある!

 やる気は十分!

 いざ、挑戦開始!


 まずはポテチから!

 原料は[ゴロゴロ芋]。これは結構集めてある。


 [かまど]に、ポテチの[レシピ]は無い……。


 淡い期待を込めて[精密かまど(温度計付き)]を設計・生成したけど、やっぱりポテチの[レシピ]は無かった。


 ……つまり、この[精密かまど]を使って、私の手でガチ料理するしかない!


 [簡易搾油機]、[高性能石のナイフ]、サクッとスキルで生成。


 ゴロゴロ芋をナイフで薄ーくスライス……。

 むっず!

 厚さが全然均一にならない!キーッ!もう!


 そして一番の問題は……油の量と揚げ方。


 「もー!なんでよ!!」


 何度やっても、焦げすぎたり、逆にフニャフニャだったり。

 温度計を見ても、揚げる時間とか、芋の厚さとか、微妙な加減が全然分からない!


 油の量を変え、温度をミリ単位で調整し、揚げる時間を計測し……。

 私は数日間、油と芋と格闘した。


 そんなある日、ついにひらめいた!

 二度揚げ!

 低温でじっくり火を通して、最後に高温でカリッと!

 ジュワーッ!パチパチ……!


 できた!見た目はまさにポテトチップス!

 岩塩を砕いたやつをパラパラ。

 震える手で、一枚つまんで、口へ……。


 パリッ!


 (……!!!???)

 美味しい!美味しいじゃん!


「できた……!これぞポテチ……!」


 ちょっと芋の風味が違うし、厚いけど、けど、この食感!この塩加減!


「……ん!うまーーーい!!!」


 涙が出てきた。


「やった……やった……!」


 感動に打ち震えながら、私はすかさず完成したポテチを手に取り、『視覚UI』の[スキャン機能]を発動!


 そう、ここからが本番!


 【対象をスキャン……[レシピ]を生成します】


 ピロリン♪


 【レシピ:究極のポテチもどき(ネネ風)】


 登録された!


「よっしゃーーーおらぁぁ!!」


 私はすぐに[精密かまど]の前に立ち、『仮想空間UI』を起動!

 レシピリストから、登録したばかりの「ポテチもどき」を選択!

 インベントリのアイテムが消費されて……


 ピコン♪


 [究極のポテチもどき(ネネ風)] 出現!出来立て熱々!


「やったー!やったやったやったー!」


 私は小躍りした。


 手作業の苦しみから解放される喜び!

 キーッてなりながら芋切ってた日々よ、さようなら!


 ポチッと念じるだけでいつでもポテチ!

 もうこれで一生ポテチに困らない!

 これが、私の血と汗と涙と油の結晶!


 パリッ!

 勝利の味がする!!


「うっまーーーーーーい!」


 ポテチもどきを攻略し、完全に調子に乗った私!

 ふふん、今の私に不可能はない!


 いい流れだ!

 このビッグウェーブに乗るしかない!

 ついにあの禁断の領域に……私は挑む!


 ポテチに並び立つ、我が魂のソウルドリンク!

 あの黒くてシュワシュワの神の雫!

 この再現なくして、私のぐうたらライフは完成しない!

 いざ、新たなる挑戦!


 ……しかし、さすがにこれはハードルが高いかなぁ……。

 うーん……あー……。


(くっそー……呼びたくない!絶対に呼びたくない!)


* * *


『おやおや、お嬢様。わたくしめのようなしがないインターフェイスに、何か御用でございますかな?まさか、また新たな苦情ではありますまいな?』


 いきなり嫌味か!このポンコツ!


「違う!コーラのレシピとか、知らないかなって」


『久方ぶりにお呼びだていただきましたら、コーラ。コーラですか。して具体的な銘柄は?』


「あれよ!赤いのに白い線の入ったやつ!」


『ふむ。残念ながら知っていたとして、お教えできるはずもございませんな。お嬢様は、ご自分の快楽の為に国家機密レベルのレシピ泥棒も辞さない、と、そういう事ですかな?』


(やっぱり呼び出すんじゃなかった……)


『ですが……』


「え!」


『甘味や香りを抽出できそうな植物データなら、いくつか提供できますぞ?例えばこの[甘草の根]や[苦味のある木の実]など……。それらを煮詰めたり、発酵させたりすれば、あるいは…』


 執事石はわざとらしく言葉を切った。


『そして、一般的な製造原理から推測するに、[炭酸ガス]が必要ですな。お嬢様の素晴らしく適当な思いつきと、行き当たりばったりな実験で、かの奇跡の飲料を再現できる事、楽しみにしておますぞ。ふふふ』


「むきー!いちいち嫌味言わないと死ぬの!?もういい、ヒントだけ貰っとくわ!」


 手持ちの植物や鉱石のデータを確認。

 実物の[精密蒸留器]や[調合台]で、抽出、混合、加熱、冷却……!


 『お嬢様、錬金術師にでもなられるおつもりですかな?その奇妙な液体、わたくしめが毒味いたしましょうか?』


「まだいたの!?帰れ!!!」


 ……そんなこんなで、たぶん数週間。


 洞窟の中がだんだんカオスになってきた。

 あちこちにヤバそうな色の液体が入ったビーカーが並び、床には実験失敗の残骸が散らばっている。


 甘ったるいだけの樹液。

 なんか薬っぽい匂いのスパイス。

 めちゃくちゃ苦い根っこ……。

 混ぜて、煮詰めて、冷やして……。


 ゴクリ。

 うげぇ、マズ!何これ!ドブの味!?

 ペッペッ!

 失敗、失敗、また失敗。エラー&エラー。

 コーラ開発は、全くもって進まない。


 そして、地味にストレスなのが、ゴミの後片付け!

 この世界、当然ゴミ収集車なんて来ない。

 失敗作の液体や固形物をゴミ箱に入れて、そのゴミ箱ごと『視覚UI』で[採取]してインベントリに入れて、インベントリメニューから[削除]……。

 そしてまたゴミ箱を作って……。


 ……ってこの手順が!地味に!面倒くさい!

 リアルのゴミ出しより手間がかかるってどういうこと!?


 そんなある日、よくわからない硬い葉っぱをすり鉢とすりこぎでゴリゴリとすり潰していた時だった。


 ゴリゴリ……。


「…………」


 ゴリゴリ……。


「腱鞘炎なるわ!!」


 私はついに限界を迎えた。


「やるか……、ついに……!」


 私はすりこぎを置き、決意の炎を目に宿した。


「いよいよ、この異世界に、近代文明の光をもたらす時が来たようね……!」


 そう!導入する!

 面倒事を撲滅する究極のエネルギー!『電気』を!!


 色んな設備の設計図リストを探してみたら、電気っぽいパーツの基本的な[設計図]は、いくつか登録されていた。


 [簡易ソーラーパネル]

 [蓄電池ユニット(小)]

 [小型モーター]

 [配線ケーブル]……。


 よし!スキルで作れるなら、あとはこのパーツをどう組み合わせるかだけ!

 ふふん、私のクラフト脳の見せ所よ!


 まずは発電!太陽さん、よろしく!

 洞窟入り口の日当たり良好な場所に、[簡易ソーラーパネル]をペタペタペタッ!と大量設置!

 見た目?知らない!パワーイズベスト!


 次に、電気を貯める[蓄電池ユニット(小)]を生成して、パネルとケーブルで接続!これで夜も大丈夫!


 そして!いよいよ!

 私の可愛いお助けマシーンたち!


 『仮想空間UI』で設計&生成タイム!

 [自動撹拌かくはん機]!

 私の手首は守られた!


 材料ぽいぽい入れたら混ぜてくれる[電動調合ポット]!

 火加減おまかせ!


 そして、温度とかpHとか?なんかいろいろ測ってくれる、数々の[電気式測定器]たち!

 よくわからないから全種類作成!


「できたーーー!!我が世の春が来たーーー!!」


 洞窟内に所狭しとならぶ、ピカピカの電動マシンたち。

 配線ケーブルがスパゲッティみたいにごちゃごちゃしてるけど、そんなの気にしない!動けばいい!動けば!


「ふ、ふふふ、これで私のコーラ作りは、一気にハイパー近代化された!」


 私は目を輝かせ、科学的?化学的?まあどっちでもいいけど、そんな感じの、コーラ作りの準備が整ったことに、興奮を隠せないのだった。


 ちなみに節約のため、照明は[発光石のウォールライト]のまま。

 他の電気で動く生活用品もお預け。


 (とにかく……、とにかくいまは、コーラが最優先!)


 武者震いか、コーラの禁断症状か。

 私は謎の震えと共に、高らかに宣言した。


「絶対にぃぃ完成させてやるぁぁぁ!」


 そして、数日後。

 私の熱意と物欲センサーに天が応えたのか、運が味方した!


 偶然、川辺でゲットした変な石ころ。

 試しに水に入れてみたら……ぶくぶくぶく!泡が出た!


「きたーーーー!!これ、炭酸ガスじゃん!シュワシュワの素じゃん!!」


 難関だったシュワシュワ感をまさかのラッキーでクリア!

 運も実力のうち!


 あとは味と色の調整!もうゴールは目の前!

 こうなったら、もうヤケクソ!

 電動マシンたちの力を借りて、考えられる全ての組み合わせを、総当たりで試してやる!


 怪しげな植物エキス!木の実の粉末!甘い樹液!酸っぱい木の実!なんか根っこ!その他いろいろ!

 もう何種類混ぜたか分かんない!

 [電動調合ポット]に全部放り込んで、スイッチオン!

 できた液体は……うん、なんか黒っぽい!

 見た目はちょっと近づいた……かも?

 味も……なんか、複雑だけど……イケる……か?


 恐る恐る、[シュワシュワ石]のかけらを投入!

 シュワワワワワ……!おおっ!ちゃんと泡が出てる!いい感じ!


 これを[液体冷却装置]でキンキンに冷やして……。

 意を決して、一口……ごくり。


「……!!!」


 口の中に広がる、衝撃!

 シュワッとした刺激!ガツンとくる濃厚な甘さ!

 そして、後から追いかけてくる……なんか独特の……薬草っぽい風味!


「……うん!コーラじゃない!!」


「コーラじゃないけど……でもこれ、美味しいかも……!!」


 完全再現とは程遠い。

 あのコーラとは似ても似つかない。

 でも、甘くてシュワシュワして、なんかクセになる味!


「で、できた……!私の、オリジナルコーラが……!」


 私は感涙しながら、すぐさま完成品をスキャン!

 ピロリン♪


【レシピ:至高のコーラもどき(ネネ風味)】登録完了!


 レシピを確認……うわっ、必要素材の種類、やっば!

 はちじゅうろく種類!?

 多すぎでしょ!バカなの!?


 ……でもまあ、この神の液体のためなら妥当な対価!

 気にしない!

 もう二度と作れる気しないし!


 [自動調合台]でレシピを選択!

 ピコン♪

 インベントリにコーラもどきが瞬時に生成された!


「いやっほーい!」


 ポテチもどきとコーラもどきを両手に、ベッドにダーイブ!


 パリパリ……ゴクゴク……ぷはー!


 自作の究極ポテチもどきと、至高のコーラもどき。

 ふかふかベッドで、このゴールデンコンビを味わえる幸せ……。


「ふぅ……やっぱりレシピ化は神……」


 しみじみと、天を仰ぐ。


「一度、頑張って作っちゃえば、あとはレシピとスキルで自動生産してくれる……。これぞ、ぐうたらライフの真髄!最強!」


 設計図&レシピ、自動生成、そして遠隔採取。

 やっぱりこの三種の神器が、私の快適生活の核なんだ。


 さて!ポテチとコーラで超絶気分が良くなった!

 冷たい刺激で頭シャッキリ!疲労もポン!


 よーしインベントリの整理でもしようかな。

 今の私はやる気に満ちている。


 ポチポチとUIを整理していると、奥の方に見慣れないアイテムアイコンを見つけた。


(あれ?これなんだっけ……?)


 それはちょっと前に、川辺で拾った、綺麗な丸い石だった。

 [不思議な光る玉]……。

 これ、使い道が分からなくて、インベントリの肥やしになってたんだよね。


「結局なんだろ、この石……?」


 ……待って?

 あの時は、分からなかったけど……。

 今は、コーラ開発のために作った[電気式測定器]たちが色々あるじゃない!


「よし、もう一回ちゃんと調べてみよっと!」


 測定器がピピピ……と電子音を立てて反応を開始する。

 なんかグラフとか、数値とか、意味不明なデータが次々と表示されていく。


 うーん、わからん!


(だめだ、私に専門的な分析は無理!……仕方ない……呼ぶか?また、あいつを……)


「セバスチャン、いるー?」

 私は猫なで声で、フレンドリーに執事を呼び出した。


『お呼びでしょうか、お嬢様。セバスチャン、などという陳腐な名前で呼ばれるのは不本意極まりないのですが』


 即レス!うける!


「いいから!このデータの見方、教えてよ!」


 私はモニターを指さす。


『ほう、その光る玉、以前は解析不能でしたが……、お嬢様の原始的な測定器でも、多少の情報は読み取れるようですな。ふむ……』


 執事は、データを眺めてるようだ。


『……なるほど。微弱ながらも安定した魔力反応。そして、特定の外部信号に対して、内部のエネルギー構造が共鳴し、波長を増幅・変換して……。つまり何かを送受信、しているようですな』


「送受信……?」


『ええ。特に……ほう、これは興味深い。映像信号の長距離伝達に、極めて高い適性を示しておりますぞ?』


「え……?映像信号?……長距離伝達!?」


 その言葉に、私の頭の中で、バラバラだったピースがガチャガチャと動き出した。


「もしかして……!!」


 いま使ってる[望遠鏡]にこの玉をつければ、監視カメラみたいに拠点に映像を送信できるってこと!?

 そして、それを受信するためのモニターを作れば……。


 私の頭の中で、点と点が繋がった!


「うまくいけば、ベッドに寝転がったまま、遠くの映像を見れる……!」


 ――そして、そのモニター越しでも遠隔採取が可能なら!?


 私の脳内で、究極のぐうたら監視&採取システムの設計図が、光の速さで組み上がり始めた!


 監視カメラを複数設置して、色んな場所の映像を同時に見ながら、もっと効率的に、広範囲のアイテムを!

 拠点にいながらにして!根こそぎ……!


「……採取効率は爆上がり!コーラの素材86種類だって、余裕で集められる!」


 ぐうたら生活をネクストレベルへと引き上げる、輝かしい道筋が、いま!私の目に!はっきりと見えた!


「これは……!」


 私は興奮で打ち震えながら、叫んだ。


「これは、ぐうたらライフの産業革命やーーー!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る