神が退屈で始めた歴史最強決定戦がヤバすぎる件
カンスイ
第1話 ~神の気まぐれは宇宙法則より厄介~
遥か時の果て。
宇宙の中心に、ぽつんと浮かぶ一室。
神と呼ばれる存在であるアブラーは、無限の退屈の中でぽつりと呟いた。
アブラ―「……人類の代表って、結局誰なん?」
部下であるゼフはこう答える
ゼフ「基準によって異なります。たとえば、指揮力や知性など……」
アブラ―「じゃあ各分野で決めよーや、代表!」
約10秒の沈黙の後、ゼフは渋々答える。
ゼフ「……承知しました。手配いたします」
アブラ―「なる早でなー」
アブラーの言葉に一礼し、ゼフは静かに扉を閉めた。
そして、その瞬間小声で呟いた。
ゼフ「あの気分屋のクソジジイが……なんでも思い通りになると思うなよ……」
アブラー「聞こえてるでー」
ゼフ「も、申し訳ありませんッ! つい本音が……!」
アブラ―「まぁええわ、とにかく決定戦、よろしくなー」
ゼフ「……承知しました」
こうして、各分野における人類最高峰を決める決定戦が幕を開けることとなった。
そして各分野の最高峰は続々と決まっていった
知性・哲学部門:ソクラテス(哲学の原点にして、問う者)
指揮部門:ナポレオン・ボナパルト(戦略と統治の天才)
芸術部門:レオナルド・ダ・ヴィンチ(万能の天才)
科学部門:アルベルト・アインシュタイン(相対性理論の提唱者)
そして残るは――最も血が熱くなる、武力部門。
512人に及ぶ歴史上の戦士・将・英雄たちによる激戦の果て、8名の人類最高峰候補が選出された。
■ 武力部門 最終選抜8人
呂布奉先:三国志最強、怪力無双の戦
織田信長:第六天魔王、乱世の魔王
アレクサンドロス大王:東西をまたいだ征服者
ウラドツェペシュ:残虐の君主、串刺し公
沖田総司:幕末の風、天才剣士
レオニダス一世:スパルタの王、肉体で語る戦士
宮本武蔵:生涯無敗、二刀の武道者
源義経:悲劇の天才軍略家、閃光のごとき太刀
この8名の中から、果たして誰が武力の頂点として神に認められるのか――
運命のトーナメント、開幕である。
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