第7話 クラスの人気女子からのプレゼント

「みんなの曇り空も晴れにします。どうも雲川晴くもかわはれです!今日は俺の誕生日配信に来てくれてありがとうございます。配信の最後に告知があるから最後まで見ていってください!」

 |始まった〜

 |配信開始来た!

 |晴くん誕生日おめでとう

 |おめでとうー

 |誕生日おめでとう

 コメント欄では誕生日おめでとうなどのコメントで埋め尽くされる。本当に嬉しいばかりだな。

「今日は俺の誕生日ということで逆凸ぎゃくとつ配信していきます!」

 |逆凸来たー!

 |誰に行くんだろう

 |久々だね

「それでは早速逆凸して行きます」

 そう言い俺は配信画面に出す逆凸する相手のアイコンを出そうと準備する。

「一人目は安定の音乃姫花おとのひめかさんです!」

 |やっぱり1人目は姫花ちゃんか〜

 |おぉ〜初手姫花ちゃんは良すぎる

 |晴姫きたぁ〜

「音の国からこんにちは、音乃姫花です。晴先輩!お誕生日おめでとうございます!」

「姫花さんありがとう」

「実は晴先輩にプレゼントを持ってきました!」

「え、ありがとう!どんなのかなー?」

 姫花さん何くれるんだろう?楽しみだな

「こちらです!」

 デスクコードに送られてきた画像を配信画面に載せた。

「なんと俺達のファンアートを貰いました!」

 |え、めっちゃうま

 |しかも晴姫じゃん

 ❘ ¥1000 上手すぎます!

 |絵師並にうめぇ

 |そういえば姫花ちゃん絵上手かったわ

 |うまー

 |ないスパー!

 |晴姫の絵やん!

 |ないすぱ

「本当にありがとう!」

「いえいえー」

「姫花さんめっちゃ絵上手いねー」

「それほどでもないですよあ、私そろそろ時間なんで!」

「今日は来てくれてありがとう。それと次の人になにか質問とかある?」

「質問ですか、今日の朝ごはん何食べたとかです!」

「ありがとう!それじゃまたね!

「はーい」

「それでは次の逆凸者にかけてみようと思います」

 |さっきの良かったなー

 |お、次誰だろう

 |誰かな

 |誰かな

「次の人はろうです」

 そう言い俺は配信画面に狼のアイコンを出した。

 |おぉ〜

 |狼くんだ

 |お、狼だ

「ご指名ありがとうございます。今夜も楽しもうな、どうも狼でーす。晴〜誕生日おめでとう」

「狼ありがとう」

「いいってことよ!そういえば前の人がなんかプレゼント持ってきてたから俺も持ってきたよー」

「え、まじ?」

「まじまじ!!」

「デスクコードに送るから見てな」

 そう言われて俺は再びデスクコードから送られてきたものを配信が画面に映した。

「なんでもやる券って子供かよ」

 俺は我慢できずに笑ってしまった

「笑うなー!急いで準備したからこれぐらいしか思いつかなかったんだよー!」

 |確かになんでもやる券は子供

 |狼くんたまにこういこところあるよなー

 |狼くん可愛い

「はぁーやっと笑いが収まってきたー」

 |晴くん以外にゲラなところあるよね

 |一回笑ったら収まらないもんね

 |収まって良かったです!

「笑いも収まってきたということで前の逆凸者から質問があって今日の朝ごはん何食べたか?ていう質問だよ」

「朝ごはんかー何気に食パン一枚かも」

 |狼くん朝パン派なんだ

 |ご飯派かと思ってた

 |ちゃんと食べててえらい!俺なんかなんにも食べてないw

「食パンかー。ありがとう次の人に質問とかある?」

「じゃあ最近買ったもので一番高い買い物」

「分かった今日はありがとう」

「どういたしましてそれじゃあね」

 そう言ってデスクサーバーから抜けて行った。

「次の人いきます!次の人はハクス・ゼーランです」

「こんハク〜かがプロのゲーマーズ騎士担当ハクス・ゼーランです。晴お誕生日おめでとう!」

 |お、ハクスだ

 |こんハク〜

 |久しぶりのコラボじゃね?

「ハクスありがとう!」

「うん!ていうか時の流れ早いねーあっという間に晴の誕生日かー。俺晴の誕生日ついこの間祝ったような気がするもん」

「それは言いすぎな?」

「言いすぎじゃないから。それも最近晴とコラボできてないからだよ」

「まぁお互い忙しかったしな」

「そうそう最後にコラボしたのいつだっけ?」

「去年のゲーマーズ年明け配信いらいじゃない?」

「もうあれから7ヶ月かー」

 |え、嘘そんなに経ってたっけ?

 |そうやなー

 |また2人のコラボみたい

 |2人の晴ハクレストランもまたして欲しいな」

「そんなにしてないのか」

「ねーびっくり」

「またコラボとかしよそのときは晴ハクレストランやろうな」

 晴ハクレストランとは俺とハクがレストランゲームで経営しているレストランのことだ。

「最後に前の逆凸者から質問があって最近買ったもので一番高いものは?だって」

「高い物かーPCとか?PCの調子悪くて変えたんだよね」

 |前の配信で調子悪いって言ってたもんね

 |るるったーでもいってたね

 |また今度の配信で聞かせてください!

 ❘ ¥10000 これPCの足しにしてください!

 |ないスパ

「PCかPCは配信者あるあるだな。それじゃあ次の逆凸者に質問ある?」

「好きな性癖暴露とかよくね?w」

「性癖かーまぁいってみるかw」

「うん。それじゃまたな」

「うんまた」

「次の人もどんどん逆凸していきます!次は鈴猫さんです!」

「こんにゃーかがプロの一期生魚井鈴猫さかないすずねだにゃー!」

 │すずちゃんだ!

 │こんにゃー!

 │すずにゃん!

「晴れくん!おたおめ〜にゃー!」

「先輩!ありがとうございます!」

「もうあのコラボから一ヶ月か〜早いにゃー。またコラボしようにゃんよ!」

「はい!しましょう!それじゃあ最後前の逆凸者から質問もらってて好きな性癖1つ教えてください」

「その前のやつだれにゃん?」

「ハクスです」

「ハクスくんならやってきそうな質問にゃんね好きな性癖は涙ぼくろです」

「涙ぼくろかーいいですね!次の逆凸者に質問ありますか?」

「次も性癖暴露でお願いにゃん」

「分かりました!」

「じゃあうち収録いかないとだからまたにゃー」

「鈴猫さん忙しい中ありがとうございました!」

 忙しい中でも祝ってくれるなんて鈴猫さん本当にいい人だな。俺も鈴猫さんの誕生日配信には絶対お邪魔させてもらうぞ。流

「じゃあそろそろいい時間ぐらいだし最後の逆凸にしようかな」

 |もう最後か

 |時間の流れはやー

 |めっちゃあっという間だった

「最後の締めは同期の彰です!」

「みんな今日も俺様に骨、捧げろーー!犬沙汰彰いぬさたあきです」

 |彰くんだ!

 |捧げるー!

 |これで同期全員じゃね?

「晴今日はお誕生日おめでとう!」

「ありがとう」

「俺が最後なの緊張するな」

「彰が緊張するの珍しい」

「俺だって緊張の1つや2つぐらいするわ!」

「ごめんて。じゃあ最後前の逆凸者から質問もらってて好きな性癖暴露です」

「性癖暴露!?」

 |彰くんの性癖知れるの嬉しい

 |彰くんの性癖なんだろうな

 |意外なものだったり

「俺の性癖は泣いたあとに見せる笑顔にとても弱いです」

「めっちゃ彰っぽいね」

「俺っぽいってなんだよ」

「まぁまぁ」

「じゃあ晴またな」

「うんまた」



「今日の逆凸はここまでです!それでは最後の告知いきます!今日の告知はなんと2つです」

|告知きたー!

|何がくるんだろう

|楽しみ

「1つ目は、例年の誕生日と同じように誕生日グッツが出されることになりました!」

|今年も誕生日グッツ来たー!

|絶対買う

|すぐ売り切れそう

|もう一個なんだろう

「そしてもう1つは雲川晴初オリジナル楽曲MVが投稿されます!」

|え、オリジナル楽曲!?

|あつすぎ

|オリ曲来たー!

「オリ曲のMVはこのあと23時からすべての動画配信サービスで投稿されます。よかったらきいてください」

|絶対聞きます

|鬼リピするわ

|楽しみ

「それでは今日の配信は以上になります。次の配信で――」


今日の配信も終わったな。今日はたくさんの人が俺の誕生日を祝ってくれたな。るるったーのDMやデスクコードのかがプロ専用サーバーにもお祝いメッセージが来ている。ほんと有り難い限りだな。

ちょうどその時デスクコードからメッセージが来た。

桐雲きりぐもくん今日は誕生日おめでとう。桐雲くんとしてのプレゼントを家の前にかけておいたか確認してね』

そのメッセージを見て急いで確かめに行くと本当にプレゼントが置かれてあった。

俺は気になり急いで開けると手作りクッキーや食器セットと「お誕生日おめでとう色々悩んだ末これにしました」と書かれているメッセージカードが入っていた。

宮乃さん本当に優しいな。学校のときはちょっと怖いけど他の時とかはいつも優しい。

俺はもう夜遅いので『ありがとうめっちゃ嬉しい』とだけメッセージを送りベットに向かった。配信をしたせいかその日はすぐに眠りについた。



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