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5話【契約】への応援コメント
こんにちは、yagiです。
作品読ませて頂きました。
主人公の優司は生前歪んだ平和主義者でした。加えてかなり権力を持った立場にいたようで、その力で強引に取引を成立や政策を進めてきました。しかし、その強引さはは多くの人間に憎まれ、最終的にナイフで刺されて死んでしまいます。
彼の平和主義というのは「弱者を淘汰し、強者のみで世界を回す」というものでした。
その思想は転生した後も変わらず、しかし変わったことと言えば、彼自身が弱者の側になってしまったことでしょうか。彼は魔法のある異世界において、魔力のない身体に生まれて来てしまったのです。そんな彼が10歳の頃、優生法の対象になってしまい、優司は家出を決行する。
その道中で悪魔と出会い、力を得る。
というのが大まかな流れですかね。
中々狂った平和思想を持った主人公だあ。ナイフで刺されても致し方なし、といった感じでした。
彼は基本的に打算で動くのですが、時折情動的になるというアンバランスさを抱えた人物だ、と読んでいて思いました。
脱出の計画というのは綿密だったのに、メアリーに目撃されてしまい、毒ナイフで殺してしまう。目撃されてしまうのはまだ良いのですが、毒ナイフで殺してしまうのは、すごい突発的! 絶対殺したら手間凄いのにやっちゃってしまう!
彼には優先順位というものがあって、どんな物事よりも、自分の思想を全うすることが大切なんだと思います。もはや狂信者ですね。打算を押しのけて執行しちゃう、それでいて困ったことになってしまのは愛嬌とも言えるのかもしれません。
いや、優生法の対象になってしまったことを知って逃げる、というのは思想を信仰しているのであればおかしな話か……、優生法は彼の望む弱者を淘汰し、強者が生きるという考えにマッチしているから。だから主人公というのは、実際のところ平和主義者ではなく、平和主義をお題目として立てて、権力や力で他者を制圧してくことで快楽を得ている人物であり、本人も無意識だった。
だから主人公は平和主義者と恥ずかしげもなく言えている、という状態なのでしょうね。
上のは全て私の独自の解釈ですので、間違っている可能性が大いにありますが、このように読み取って楽しみました!
そんな彼が悪魔と契約し、力を得てしまったらどんなカオスな世界になっていってしまうのか、楽しみですねえ!
長々と書いてしまいましたが、改めまして、私の企画に参加していただきありがとうございます!
良きカクヨムライフを!!
作者からの返信
素敵な感想&☆評価までありがとうございます!
主人公の人となりや、彼の歪んだ“平和”思想をここまで丁寧に読み解いていただけて、とても嬉しいです。
打算的でありながら、ときどき人間らしさを捨て切れていないアンバランスさや、平和主義という看板とその裏にある独善性のギャップなど、作者として描きたかった部分を言語化していただいたようで感激しました。
彼の掲げる“平和”はあくまで独善的で狂気的なもので、まさにそれが原因となって、この世界は……
今後もお時間のあるときに読んでいただけると、とても励みになります!
9話【出会】への応援コメント
転生前のやり方を踏襲しつつ、あくまで「平和」を目指すわけですね。
キキという存在がユージにどんな変化をもたらすか、それともユージはユージのままで大悪魔すら駒として使い切るか。
好みの世界観なので、今後も応援させていただきます!